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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341150431/ 咲「京ちゃん!女の子の前でそんなこと言うなんて失礼だよ!」 京太郎「ご、ごめん」 咲「京ちゃんのバカ!」 咲(どうやったら大きくなるんだろう?) 咲「ね、ねぇ京ちゃんどうやったら胸が大きくなるか知ってる?」 京太郎「え?」 京太郎「やっぱ小さいこと気にしてるの?」 咲「う、うるさい! はやく知ってるなら教えて!」 京太郎「う~ん」 京太郎「揉まれれば大きくなるってどこかで聞いたような・・・」 咲「そ、それほんと!?」 京太郎「効果があるかわかんないけど・・・」 咲「きょ、京ちゃん、」 京太郎「何?」 咲「わ、わたしのおっぱい揉んでくれないかな///」 京太郎「」 京太郎「そ、そんなことできるわけないだろ!」 咲「京ちゃんがだしたアイデアじゃん!」 咲「聞いたから試したくなっちゃったの!」 咲「だから京ちゃん責任とって!」 京太郎「そんな・・・」 京太郎「あ、後で文句言われたってしらないからな!」 咲「いいから!はやく!」 京太郎「じゃ、じゃあ触るぞ」 ムニ 咲「ひゃん!」 京太郎「やっぱり小さいな・・・」 咲「う、うるさいバカ京ちゃん!」 京太郎「だってほんとのことだろ」 ニヤニヤ 咲「うるさい!さっさと続けて!」 京太郎「はいはい」 ムニムニ 咲「は、はぅ・・・」 京太郎「ほれほれ」 ムニムニムニ 咲「だ、だめぇ!京ちゃん!」 京太郎「おまえがやれっていったんだからやめない」ムニムニムニムニ 咲「あ、だ、駄目だってば!」 京太郎「もうキブか?」 咲「べ、別にそんなわけじゃあ・・・」 京太郎「じゃあペースあげるからな!」 ムニムニムニムニ 咲「きょ、京ちゃんのバカ! 」 京太郎「ほれほれ」ムニムニムニ 咲「だ、駄目京ちゃんこれ以上は・・・」 京太郎「これ以上がなんだって?」ムニムニ 咲「もう駄目!終わって!」 京太郎「や~だね」ムニムニムニ 咲「い、いやぁ!」ビクンビクン 京太郎「え?」 咲「はぁ・・・はぁ・・・」 京太郎「もしかして咲・・・」 咲「う、うるさい!もう京ちゃんなんて知らない!」 咲「京ちゃんのばかぁ・・・」 京太郎「ご、ごめん」 咲「もう私恥ずかしくて生きていけないよぉ・・・」 京太郎「ほんとにごめん!」 咲「・・・」 咲「もう私これじゃあもうお嫁にいけないよぉ・・・」 京太郎「え?」 咲「こんなことされちゃったらもう無理だよぉ・・・」 京太郎「え?え?」 咲「うわ~ん!」 京太郎「わ、わかった咲!責任はとるから!」 咲「ほんとぉ?・・・」 京太郎「ああ!ほんとだ!」 咲「えへへ///」 咲「じゃあ私京ちゃんのお嫁さんになるからね!」 京太郎「い、いきなり話しがとびすぎじゃあないかな・・・」 咲「だ、駄目かな?・・・」 京太郎「はぁ・・・咲はドジっ子だから俺がいないと駄目か・・・」 咲「京ちゃん、それって・・・」 京太郎「俺は咲の夫になってやるよ!」 咲「京ちゃん!」 咲「大好きだよ!」 終わり
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※小ネタ 1:とーかときょーたろう- それは、まだ私が幼かった頃の話…… まぁ、私がまだあまり世間を知らなかったころってところですわね まだ一も衣も智紀も純も居なかった頃 「とーかさまー」 「とーかさまー」 「よくってよ、よくってよ!」エッヘン 子供たち、と言っても同じ歳の女の子たちと遊ぶのは、公園ぐらいだった 私もお嬢様だけれど公園ぐらいには良く行っていた、そこで私のことをとーかさまと呼ぶのは私のお友達、いやお友達かどうかも怪しいけれど…… けれど、その時は私もその子たちを友達だと思ってたいた お友達がとーかさまと呼べば、私は機嫌を良くしてアイスやらお菓子やらをあげるから、ですわね 馬鹿なお嬢様と言われればそれまでですけれど……それでもその時、私はそれ以外に友達を作る方法を知らなかった 小山の大将、まさにそんな言葉が似合う私は公園の遊具やら砂場やらを独占していたわけだけど……? 「おいお前、じゃま」 「は?」 その少年は、私の前に立った 「いや砂場だろここ」 「でもわたくしが今は使っていますわよ?」 「砂場の中心じゃなくてはしでやれよ」 「わたくしがはしなんて、ありえませんわ!」ビシィッ 「おまえってバカだよな」 少年にそういわれて、子供のころの私は激怒した まぁ今思えばそれはバカでしょうけれど、あまりにもストレートに言われたのに激怒しないわけがない そんな言葉を言われたのは生まれてこの方初めてでしたもの 「なんですって!?」 「ためしになにもあげないでみろよ」 「は?」 「バカはみつかるはずだぜ」 それだけ行って少年はサッカーボール片手に友達と遊びに行く……私はそこに立ち尽くしたまま友達が来るのを待っていた もちろんすぐに友達は来て、私は少年の言うことを鵜呑みにしてみる まぁ結果は簡単、数日で遊ぶ相手はいなくなって、部屋に籠ってネトマばかり だけど一週間もしてから、私は久しぶりに公園に行ってみた 前に友達だった相手もいたけれど、その子たちが寄ってくるわけもない 「おい」 「げっ」 「げっ、ってなんだよ……で、どうだった?」 子供ながらに言っていることの意味はわかった 「バカはみつかりましたわ」 「ふぅん、オレのほう見て言うなよ」 「……かえりますわ」 「……サッカーするか?」 「サッカー?」 「一緒にさ」ニッ その少年は楽しそうな顔で私にサッカーボールを渡してきた 「……仕方ありませんわね」 私はそれを受け取って一緒にサッカーをすることにしたけれど、もちろんぼろ負け あまりにも悔しかった私は何度も挑戦して、結果勝てないと思い麻雀の勝負を挑みぼろ勝ちした まったく子供らしい子供、だったのでしょう 「ずりーよとーか!」 「ずるくありませんわ、わたくしはせいせいどうどうと戦ったまでですわよ、きょーたろう!」 でも正直、あの時はその少年、須賀京太郎にこんな感情を抱くだなんて思ってなかったけれど…… ……か……とう……とうか! 透華「?」 京太郎「おう、起きた」 ここは、車?……って顔が近い! 透華「は、離れなさい!」 京太郎「おう悪い」 透華「まったく……」 今日はたしか、ピクニックをしようという話でしたわね 純「もうすぐ着くぞー」 衣「よし、向こうに付いたらなにする!?」 一「体動かしたいよねー」 智紀「私は……別に……」 衣「ふふ~ん♪」 透華「サッカー!サッカーがしたいですわ!」 京太郎「はぁ?」 透華「決定ですわ!」 みんなが、私の友達たちが、笑う 京太郎「そうだな、サッカーするか」 純「おし、スポーツならオレの出番だな!」 一「まぁ、楽しそうだしね」 智紀「……」ダラダラ 衣「うお、すごい冷や汗だ」 ハギヨシ「ボールはございますよ」 京太郎「さすがハギヨシさん!」 透華「行きますわよっ!」ビシィッ! カン!
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361979886/ 某日 月齢ー 三日月 京太郎「よし、ツモだ」バラッ 優希「うぉー、犬のくせに!」 和「ゆーき!もう、でも須賀君理想的な両面待ちですね、牌論理はもう言うことなしです」 咲「うん、上手になったよねー京ちゃん」 京太郎「んー、でも安定しないんだよなー、バカヅキする日もあれば大負けする日もあるし」 和「須賀君の打ち方なら大きく負けることが連続することは少ないはずですが」 京太郎「いやぁ、最近も運は落ち目だぞ?おとといなんかはもうやばかった。ネト麻で七連トップだった」 和「うーん、なんなんでしょう」 優希「まぁきにしたって、運次第もあるからしかたないじぇ……そうだ!京太郎、日曜日暇か?」 京太郎「いや、暇じゃないな」 優希「えー」 京太郎「悪いな、優希」 咲(日曜日京ちゃん暇じゃないんだ、ざんねーん) 某日日曜日 月齢ー 十日夜の月 京太郎「また送ってもらってすいませんハギヨシさん」 ハギヨシ「気になさらず、間もなく私は送迎マシーンと成り果てますので」 京太郎「え?」 ハギヨシ「おっと、気になさらず」 京太郎「こんにちはー」 衣「む、京太郎か」 純「お、そういやー今日くるとか言ってたな」 一「ていうかさ、女子高に通い詰める男子ってどうよ」 智紀「ない」 京太郎「」 透華「おやめなさい!お客様にそのような態度をとってはいけません!」 衣「そんなことはどうでもいい!」 透華「」 衣「この前のように苦戦はしないぞ!京太郎、さぁ卓につけー!」 京太郎「え、あ、はい」 京太郎「おれあんまり歓迎されてないのかな?」 透華「……でも、どう……」ブツブツ 衣「ぬぅぅっ!」ゴッ 京太郎「んー、これかな」ヒラリ 衣「海底牌!……また、だめか」がっくり 純「不思議だよなー、万全じゃない衣に俺たちじゃ圧倒されっぱなしだってのに、俺等より弱い京太郎がそれと渡り合うって」 一「ホラーに片足突っ込んでるよねー」 京太郎「カンッ!」 衣「やめろぉぉぉおおぉお!!!」 衣「ゼーッゼーッ」 京太郎「勝てないかぁ……対局ありがとうございました」 純「あーっ、このふたりに挟まれると辛いぜ、なんだかいつもより支配されてる感じが強くてさ」 一「わかるよー、京太郎君いがいと衣と同じ能力だったりしてー」 京太郎「ありえません」キリッ 智紀「やけに、キッパリ」 京太郎「だとするとなぜおれだけあの時アガれなかったのかわかりませんから」 衣「確かに、な。ふう疲れた」パチン ハギヨシ「紅茶です」 衣「うむ」 京太郎「いまどこから来た!?」 衣「衣は少し休むぞー、みんなで打ってくれ、見学するー。」ピョンピョン 透華「なら、普段はいない須賀君を皆で鍛えてあげましょう!」(一度きりの復活) 智紀「いいね」 一「私はもうクタクタだから休むよー」 純「俺もー」 透華「む、ではハギヨシ、卓に入ってくださいな」 ハギヨシ「かしこまりました。僭越ながら、お相手させていただきます」 京太郎「うっわー、勝てる気しねー」 透華「さぁ!コテンパンにして龍門渕透華の名を脳裏に刻み込んで差し上げますわ!オーッホッホッホッ!!」 京太郎「先日から下がり調子のままだなぁ」タン ハギヨシ(この前と同じく河はバラバラですね)タン 透華(あの運の悪さからして、張るのはまだまだ先でしょう)タン 智紀(なんだろう、何か、違和感)タン 京太郎「チー」カシャ タンッ タン タンッ 衣(以前と同じく、アガらず振らずの一人沈みか、わからん) 衣(なぜ、衣と渡り合える腕を持っているのにこうも極端に負けるのだ) オーラス 京太郎「親か、この前と一緒でいいとこなしだな」ションボリ 智紀「運が悪いのなら、仕方ない」 透華「麻雀とはそういうものですし、この私とうったのなら、それは恥じることではないのですよ」 ハギヨシ(……違和感が残る) ハギヨシ(少し前に須賀君とネット麻雀をした時圧倒的大差で勝っていた) ハギヨシ(何が違うのでしょう、あの日と…) 少し前の事 月齢ー繊月 ハギヨシ「また須賀君のアガりですか」 立直 一発 端ヤオ 平和 三色同順 一盃口 ドラ2 ☆倍満 ハギヨシ「すごい」 ハギヨシ(そうだ、他を寄せ付けない圧倒的な力、あの日と何が違う) 京太郎(悔しいな) 京太郎(龍門渕の人たちと打てるってのはすごい事だ。みんな、俺より何倍も努力して、この強さにたどり着いたんだ) 京太郎(俺なんかまだまだだ、それはわかる。でも、一度もアガれず終わるっていうのは違う。いいとこ無しなんてかっこ悪いじゃねーか) 京太郎「負けたくない」 ゴッ! 透華「……え?」 純(なんだ!?卓の流れが一気に変わった!) 衣「!!!」 京太郎「ぁ、すいません、ぼーっとして、サイコロは、8か。ハギヨシさん」 ハギヨシ「おっと。はいはい」カシャカシャ 衣(今のは、闇、か?) 京太郎「じゃあ」タンッ 透華(何なんでしょう、この感覚) 透華(体が、重い。今まで背負っていた荷物が急に重くなったような)タン 智紀(手が重い。軽い手でアガって流したいのに)タン ハギヨシ「ふむ」タン 京太郎「……あれ?」タン 衣(引っ張る力が、運が、なくなった。重い闇がのしかかり、体に絡みついていく) 京太郎「おぉ」タン 衣(そんな絡みつく暗闇を一人だけ友遊と歩いている) 京太郎「立直!」 衣(そうか、今わかった。京太郎は牌に嫌われていたんじゃない、それどころじゃないんだ) 京太郎「ツモ、リーチ一発三暗刻三色同刻ドラ3!裏ドラ3!三倍満!」 衣(牌に恐れられていたんだ。牌は、京太郎から逃げていたんだ)
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338852213/ 新幹線車内 照「…」ムスッ 乗客「ねーねー。あの子怖くない?」ヒソヒソ 乗客「ほんとだ。すっごい機嫌悪そう」ヒソヒソ 乗客「彼氏にでも振られたのかな?」クスクス 乗客「しーっ!駄目だよ、聞こえちゃうって!」ヒソヒソ 照「…」ギロッ 乗客「「ひっ!?」」ビクッ 照「…」 乗客「「あわわわわ」」スタコラ 照「…ふん。悪かったな。これが素だ」ボソッ 照「…」 照「…ちっ」 ガタンゴトン 『間も無く、長野ー長野ー』 照「っ!」ピクッ 照「…」 照「…」ソワ… 照「…」ソワソワ 照「…」ソワソワソワ 照「…」キョロキョロ 照「…」ゴソゴソ←自分の鞄を漁ってる 照「…」スッ←お目当ての鏡を見つけて取り出した 照「…」カパッ←開けた 照「…」クシクシ←前髪を整えている 照「…」ジー 照「…はぁ」 照「…はは。確かに、鏡の中の女は機嫌の悪そうな怖い顔をしている。まったく、これが素だとは我ながら恐れ入るな」 照「…まあ、無理もない。長野に余り良い思い出は無いしな。自然と顔に出ているやもしれん」 照「…そうだ。京ちゃんが居なければ、こんなところ二度と来てやるもんか…」ギリッ キイーッ 照「…ふん。着いたか」スクッ 改札前 照「…思えば、東京に行ってから長野に戻って来たのは初めてだったか」 照「…咲やお父さんには…会いたくないし、連絡しないで良いか」 照「京ちゃんは…連絡先知らないしな。私がこっちに居た頃は、まだ京ちゃん携帯持って無かったし」 照「仕方ない。今は清澄高校だったな?帰り道で待ち伏せしてやろう。咲や知り合いに見つからないよう、こっそり会いに行かなければ」 照「ふふ。帰り道にいきなり私が居たら、京ちゃん驚くだろうな。…そうだ。折角だし、物陰に隠れて、わっ!ってやってやろうか」 照「京ちゃんリアクション良いからな。きっと飛び上がって驚いてくれるに違いない」クスクス 照「その後、お詫びにご飯をおごってあげよう。京ちゃんよく食べる子だし、喜んでくれるだろうな。食べっぷりがいいから、見てて楽しいし」 照「うん。お姉さんらしく、ちょっと高級なお店に連れて行ってあげよう」ウンウン 照「そ、それで、そ、その後…け、携帯の番号とメアド聞いて…」モジモジ 照「そ、そこまで出来れば、完璧だ!」 照「さあ、改札通して、まずは京ちゃんの家まで…」ピタッ 照(…けど、ちょっと待てよ?) 照(…久しぶりだしな。もし私の事見て、誰?とか言われたらどうしよう) 照(…いや、それだけならまだ良い。もし完全に忘れられてたりなんかしたら?) 照(それどころか、久しぶりに会ったのに、嫌そうな顔なんてされたらどうしよう…) 照「は、ははは。考え過ぎだな。京ちゃんに限って、そんな薄情な男に育っている訳ないだろう」 照「さあ、時間も余り無いんだし、そろそろ改札を…」ピタッ 照(け、けど待てよ?もし彼女連れだったりしたら、嫌な顔くらいするんじゃ…) 照「…ん?」 照「…」 照「か、彼女!!!?」 近くに居た人「ひっ!?」ビクッ 照「あわわわわわ」アセアセ 照(し、しししししまった!今まで京ちゃんに彼女が出来るだなんて、考えた事も無かった!) 照「うわああああ…」キョロキョロ 照(け、けどけどけど!よくよく考えてみたら、もう京ちゃんも高校生だぞ!?そろそろ彼女くらい欲しいと思ったって不思議じゃない!) 照「はううう…」オドオド 照(そ、それに、京ちゃん格好良いし、優しいし、絶対モテるに決まってるし) 照「うええええ…」グスッ 照(冷静になって考えてみたら、京ちゃんに彼女出来てない方がおかしいくらいじゃないか!)←全然冷静じゃない 照(それに、京ちゃんの事好きになるような子なら、私みたいな性格ブスはそうそう居ないだろうし)オロオロ 照(京ちゃんに釣り合うような子なら、顔だって最高に可愛いだろうし、スタイルだって良いだろうし…) 照(はっ!そう言えば、去年の全中優勝者の原村和とか、全部満たしてる上に清澄の同学年じゃないか!!!) 照「も、もしあんな子相手だったら、勝てる訳ないじゃない…」ガタガタ ハラリ 照「あ、切符っ!」スッ ガチャン ピンポーン 照「うわわっ!」 駅員「大丈夫ですか?」 照「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」 駅員「気にしないで下さい。はい、切符どうぞ。このまま改札通りますか?」 照「っ!ちょ、ちょっと待って!」 駅員「はい?」 照「こ、心の準備がまだなんで…」 駅員「は、はあ。でしたら大変申し訳ありませんが、他のお客様のご迷惑ですので一旦改札から離れて戴けませんでしょうか」 照「あ。わ、わかりました…」スゴスゴ 新幹線ホームのベンチ 照「…はあ」 照「…」 照「なんか、怖くなっちゃったな…」 照「…もし京ちゃんが誰か他の子と付き合ってたりしたら…」 照「わたしどうすればいいのぉ~?」グスッ 照「ううう~…」ギュッ 照「京ちゃ~ん…」 照井「…」 照「…もし」ボソッ 照「…もし、京ちゃんが本当に誰かと付き合ってたとしたら…」 照「どんな子か確かめなきゃいけないけど…」 照「…やっぱり怖いよ。京ちゃん」ブルブル 照「…」 プルルルル 『間も無くー。東京行きの新幹線が到着しまーす』 照「…」 プシュー 『到着ー。到着ー』 照「…」チラッ 『出発はー。2分後ー。2分後ー』 照「…」 『次ー。東京行きー。新幹線発車しますー』 プシュー ガコンガコンガコン… 無人のベンチ「」 新幹線車内 照「…臆病者め……」 ガコン…ガコン…ガコン… 照「…臆病者め。臆病者め。…臆病者め!」 照「うう…」ペタン 照「ううううう…」ジワッ 照「ううーっ!」 照「う、うう、うええええ…」 白糸台麻雀部部室 ワイワイガヤガヤ 淡「それでさー」アハハハ 照「…」ガチャッ 菫「ん?照?どうしたんだ。今日は家の用事で休むんじゃ…」 照「…」イライラ 菫「(これは相当機嫌が悪いな。巻き込まれる前に退散するか)っと、そう言えば私も今日は用事があるんだった。淡。後は任せた」 淡「へ?弘世先輩帰っちゃうんですか?けど、宮永先輩来たんなら、後は宮永先輩に…」 菫「…淡」 淡「…はい?」 菫「許せ」ドヒューン 淡「うわ。早」 淡「…まったく。なんなんだろーね。うちの三年生は。…けど、天下の白糸台が若干一年の私に部を託しちゃうかー。やっぱり私って、天才?」ニヤニヤ 照「…」 淡「今日は宮永先輩もなーんか心在らずーな感じだし?今のうちに部の影響力を上げとくのもイイ感じだよねー」 照「…でる」ボソッ 淡「さーて!そうと決まったら、みんなー!今日は私が部長代理を務めまーす!って言う訳で、今日の練習は…」 照「弛んでるぞ貴様等あああああ!!!!」ガアアアア 淡「ひいっ!?」ビクッ 照「なんだ貴様!その打ち筋は!」ビシッ 一年「ひいっ!?」 照「ふざけるな!こんな温い麻雀をするような奴に、我が白糸台麻雀部の部員が務まるか!」 一年「す、すみませ…」 淡「あ、あわわわわ」 照「お前はなんだあああ!!」ビシッ 二年「ひいっ!?」 照「貴様!今、逃げに回ったな!?ふざけるな!我等は王者だ!いついかなる時もどっしりと構え、相手を迎え撃つ麻雀をしろ!!」 二年「す、すみません!すみません!」 淡「み、宮永先輩!?落ち着いて下さい!」 照「ああん!?」ギロッ 淡「怖っ!?」 照「なんだあ?淡。貴様、さっきから聞いてれば、随分と調子良い発言を連発していたようじゃないか」クククク 淡「き、聞いてたんですか!?」 照「いいだろう。貴様のその天狗の様に伸びた鼻っ柱をへし折ってやる。卓に付け。今日は私の気が済むまで、延々付き合って貰うぞ」ゴゴゴゴゴゴ 淡「ひいい!すみません!すみません!調子乗ってすみません!謝りますからそれだけは!今晩見たいテレビがあるんです!」 照「知るか!敵前逃亡などという情けない行為、白糸台麻雀部にとって最も許されざる事だ!恥を知れ臆病者!」 淡「うわああん!何この先輩!いつにも増して理不尽だあああ!」 照「黙れ!いいから卓に付け!」ズリズリ 淡「もう私臆病者でいいですから~!」ジタバタ 照「い、い、か、ら、来~い!」ギリギリ 淡「誰かー!誰かー!この人の抑止力になる人、連れて来てー!!」ジタバタ 照「そんな人間は居らん!!」 淡「い~や~だ~!!!」 照「うおおお!来ーい!!!」グイッ 淡「ぎゃああああああ!!!」 清澄高校麻雀部部室 久「よっし!それじゃあ、今日の部活はここまで!」 まこ「ん。お疲れさん」 和「お疲れ様でした」ペコリ 咲「はあ~。今日も終わった~。お疲れ様です!」 優希「くふう~。最近、部活がハードだじぇ~。全然勝てないし…」ガクリ 和「あ、ゆ、優希…えっと…」 京太郎「お疲れ様です、みんな。特にタコス、お疲れ」 咲「…むっ」 優希「なんだー?京太郎。私に特別に労いの言葉をかけるとは、貴様も成長したのう」ムクリ 咲「うー…」ジー 京太郎「わはははは。最後の方お前フルボッコだったしな。流石にお疲れ様だぜ!」 和「え!?ちょっと、須賀君!?落ち込んでる人にそんな…」 優希「むっきー!?そういう事か!やっぱり貴様は成長の無い奴だじぇ!そこに直れ、犬め!成敗してくれる!」ガタッ 和「あれ、復活した…」 京太郎「うおっ!?」ビクッ 優希「うおおお!食らえ!必殺スリーパーホールド!」 京太郎「ぐげげげギブギブ」パシパシ 優希「このこのこの!これでもかこれでもか!」グイグイ 京太郎「ごふう」 まこ「くっくく。相変わらずあの二人は気が合うのぉ」ニヤニヤ 久「そうねぇ。ちょっと凹ませても須賀君が煽ったらすぐ復活するし、優希を鍛える分には凄く助かるわ」クスクス 和「優希なにやってるの!?だ、大丈夫ですか!?須賀君!」 まこ「そのたんび京太郎が死にかけるのは申し訳ないがのぉ。和は相変わらず本気で焦っとるし」 久「まあいいんじゃない?胸押し付けられてるようだし、役得でも有るわよ」 咲「…」ペタペタ 京太郎「何が役得ですか!こんな抉れ胸押し付けられても嬉しく有りませんから!それより早く助けて下さいって!」 優希「ほう。よくぞ吠えた小僧!よほど命がいらんと見える。ならば死ねい!!」ギリギリ 京太郎「ぐおおお!お、おい、タコス!やり過ぎだ、マジで首締まってる…か、ら…」 和「ゆ、優希、須賀君、顔が青ざめて来てるから…」オロオロ 久「さって。私は帰ろっかなー」ガタッ まこ「ワシもワシも」ガタッ 京太郎「薄情者共め…それに比べて和マジ天使…」 和「優希!もう止めて!私、貴女を殺人者にしたくない!」 京太郎「あ、和さんもサラッと酷い…?」 優希「おりゃおりゃ」ギリギリ 京太郎「わ、わかった。タコス、タコス奢るから…」 優希「その言葉が聞きたかった」ピタッ 京太郎「ちっくしょー…」 優希「なら今度の日曜、長野の方に行くじぇ」 京太郎「はぁ?」 優希「長野駅の前のデパートにな。最近超美味いタコス屋が出来たらしいのだ」 京太郎「長野駅って…毎度毎度どうやってそんな情報仕入れてんだお前は。しかも、今度の日曜?明後日じゃねーか」 優希「うむ。遠征費もお前持ちだじょ」 京太郎「はああ!?なんで俺がそこまで!」 久「あらいいじゃない。二人で行ってくれば?」 京太郎「部長!?」 優希「流石部長!話が分かるじぇ!」 和「優希、何言ってるの?部長もです!全国までもう殆ど時間が無いんですよ!今は少しでも練習しなくちゃいけないのに…」 久「優希、最近疲れてるみたいだしね。気分転換に遊びに行くのも良いと思うわ。根を詰めすぎて、精神的余裕を失うよりずっと有意義だわ」 和「うう…」 久「幸い、今は部費に余裕有るしね。二人の交通費くらい適当な名目で持ってあげるから」 まこ「悪いやっちゃな~」クスクス 久「いひ~」ニンマリ 優希「その日みんなは何してるじぇ?」 久「もち、部活。4人居れば出来るし、休む理由が無いわ。須賀君には悪いけど、優希の付き添いだと思ってくれれば良いから」 京太郎「うーん。部長がそこまで言ってくれるなら…俺は全国有りませんしね」 咲「…」ペタペタ 咲「…はぁ」 久「はい、それじゃ、決定ー。当日の予定は二人で決めておきなさい。これで私たちは帰るから」 まこ「まあ、全国が近いってのもその通りじゃ。あんま羽目外さんようにな。…ホテルでハメてくるのは黙認しちゃるか…」ニヤニヤ 久「オラァ!」スパーン まこ「あいたー」 和「?」 久「はーい。ふざけたワカメ先輩アウトー」ズリズリ まこ「ま、まちんしゃい!まだカバンが…」 久「明日の朝早起きして取りに来なさい!」 まこ「んな殺生なー」 バタン 優希「♪」 和「随分ご機嫌になりましたね。優希」 京太郎「まあ、最近部活尽くしだったのに調子悪かったもんな。部長じゃねーけど、ちょうどいい息抜きなのかも…」 和「まあ、なんでもいいです。せっかくなので、楽しませてあげて下さいね」 京太郎「あいよ」 和「それじゃあ、私はそろそろ帰りますので」 京太郎「あれ?今日はみんなで帰んないの?」 和「家の用事で、早く帰ってくるよう言われているんです。今からじゃ少し急がないと」 京太郎「なら仕方ない」 和「では」スタスタ 京太郎「また明日なー。和」 優希「のどちゃんばいばいだじぇー」ニコニコ 京太郎「さって。俺らも帰ろうか」 優希「おう!」 京太郎「咲ー?てなわけだから、帰るぞー」 優希「そう言えば咲ちゃん、さっきから静か過ぎたじぇ」 京太郎「お前がうるさいだけだっつーの…咲?」 咲「ブツブツブツ」 京太郎「駄目だ。自分の世界に入っちまってる」 優希「またかぁ…」 京太郎「ったく。仕方ない。俺らは先帰るか」 優希「大丈夫かや?」 京太郎「こうなったらしばらく帰って来ないしな」 優希「わかったじぇ。咲ちゃーん。先に帰ってるじょー」 京太郎「もう暗いし、一人で帰ろうとすんなよ、と。メモ置いとくぞ」 優希「じゃ、帰るじぇ」 京太郎「ん」 バタン 咲「ブツブツブツ」 咲(やっぱり京ちゃんって、おっぱい大きい子の方が好きなのかな)ペタペタ 咲(私みたいな貧相な子、やっぱり女の子として見てくれてないのかな…)シュン 咲(そうだよね。そう言えば麻雀部に入ったのも和ちゃんが居たのが一番の理由だったし、男の子だもんね。当たり前だよね)ガクリ 咲(和ちゃん、羨ましいなぁ。可愛いし、スタイルいいし、性格だって優しくてしっかり者で、可愛いし…) 咲(私も和ちゃんみたいだったら、京ちゃんに好きになって貰えたのかなぁ)クスン 咲(いいなぁ…) 咲(あ、けどけど、優希ちゃんは、その、私と同じくらいのスタイルだけど、京ちゃんと仲良くしてるよね!すっごく仲良いよね!) 咲(…最近は、幼なじみの私より仲良いもんね…)シュン 咲(やっぱり、明るくて可愛いからかなぁ…)クスン 咲(そうだよね。優希ちゃん、凄く可愛いもん。地味で根暗な私とじゃ、全然違うもんね) 咲(私と一緒に居たって、楽しくないだろうし…京ちゃん優しいから、今までは私が一人にならないように黙って傍に居てくれてたけど…) 咲(そうだよね。最近は部のみんなめ居るし、わざわざつまんない子の相手するより、可愛い子や楽しい子とお喋りしたいよね)ズーン 咲(うう。せめてスタイルに将来性が期待出来ればまだ希望が持てたのに…) 咲(お姉ちゃん見る限り、それもあんまり期待出来ないし…)クスン 咲(…せめて、麻雀でみんなの期待に応えられるように頑張ろう) 咲(京ちゃんに女の子として一番好きになって貰えることは出来ないけど、せめて、麻雀で格好良いところみせたいな) 咲(私の唯一の取り得だし) 咲(…京ちゃんのお陰で、また好きになれた麻雀だもん) 咲(…頑張ろう) 咲「…うん。頑張るぞっ!」ギュッ 咲(っととと!思わず声に出ちゃった!みんなに変な子って思われちゃうよ!) 咲(あうう。どうやってごまかそう。取り敢えず、何か言わなきゃ…) 咲「…あれ?」 咲「…」 咲「…」キョロキョロ 咲「…」ポツーン 咲「あ…れ…?誰もいない…」 咲「あ、お外真っ暗…」 咲「…京ちゃーん?」キョロキョロ 咲「…部長ー?」ヒョイ 咲「染谷せんぱーい…」ジワ… 咲「の、のどかちゃ~ん?」ウル… 咲「優希ちゃあああーん…」 咲「…」ウルウル 咲「みんなどこぉおお!?」ダッ 咲「あうっ!?」コケッ ドンガラガッシャーン 咲「あうううう…もうやだぁ…」シクシクシクシク 咲「うわあああん!みんなに置いてかれたぁああ!」 咲「酷いよみんな!人がちょっとぼーっとしてるうちに、みんなで帰るなんて!」 咲「うううー。いじわるー!私だって怒る時は怒るんだからね!こうなったら、私だってみんなの事もちょっと困らせてあげるんだから!」 咲「…けどまずは、散らかった机直さなきゃ…」モゾモゾ 咲「お外暗いなー…私、無事に帰れるのかな…」ゴソゴソ 咲「怖い人とか出たらどうしよう。心細いよぉ…」 咲「…あれ?なんだろこの紙」ピラッ 『気付いたか? もう暗いし一人で帰ろうとすんなよ! 最悪俺の携帯に連絡くれたら迎えに行ってやるから! 最近変質者とかも出るんだし、お前なんか格好の餌食になるからな! ぜーったい一人で帰んなよ! 京たろー』 咲「…」 咲「…うん。ありがと」ギュッ 咲「…」ピポピポ 咲「…あ、お父さん?私。咲。悪いんだけど、迎えに来てくれないかな」 咲「うん。今、学校。ちょっと部活で遅くなっちゃって…うん…うん…ごめんなさい…お願い…じゃあ、旧校舎の入り口で待ってるね。ありがとう…」 咲「…ふう」ピッ 咲「…お父さん来るまで、座ってよ」ストン 咲「…」 咲「…」 咲「…はぅ」グデン 咲「…私の、ばか」ポツリ 咲「…意気地無し……」クスン 翌日 東京駅新幹線ホーム 照「…」 照「…なんで私は、また此処に居るんだ…!」ハァ 照「ぐぅ。それもこれも、昨日長野まで行っておいて、おめおめと引き下がってしまったからだ…!」 照「部活を2日連続で休むのは心苦しいが、しかしこのまま引き下がったままというのも、具合が悪いし…」ソワソワ 照「そ、それに、昨日はあれから結局空が白むまで延々全力で淡と対局したし、いつもよりむしろ内容の濃い練習だった筈だし…」ウロウロ 照「だ、第一、こんなところで心に凝りを残して、全国で力を出し切れなかったら、それが一番部に迷惑だろうし…」グルグル 照「そ、そうだ!結局、私が京ちゃんに会って精神を安定させるのが、我が部にも一番プラスなんだ!」キョロキョロ 照「ぜ、前人未踏の全国三連覇に向けて、例えどんなに小さな芽であろうと、懸念材料は摘み取るのが王者だし…仕方ないよな!」コクコク 照「よし!そうと決まったら、早速長野まで行こ…」ダッ ガシャン ピンポーン 照「…」 駅員「すみませんお客様。新幹線に乗るには、切符を買って戴かないと…」 照「…すみません」シュン 照「…よし。切符は買った。気を取り直して、今度こそ行こう」 照「ふふ。私もすっかり東京人だな。こうして迷う事無く、一人で切符も買える」 照「ここまで至るにはさしもの私でさえ、2年半という時間が必要だったが…ふん。長野の田舎者共にはこんな高等技術、まるで理解出来まい」 ※私に長野県民をdisる意図は有りません 照「…あっ。そう言えば、お土産とか買ってった方がいいのだろうか?」 照「…京ちゃん、結構食いしん坊だしな。よし、何か東京らしいお菓子をお土産に買って行ってあげよう。喜ぶぞ」ニヤ お土産物売り場 照「…へえ。これは…凄いな」キョロキョロ 照「なんでもある。…凄いな」キョロキョロ 照「…おお。このチョコレート、小さいが、お洒落で可愛い。…凄いな」 照「さ、3,000円!?この大きさで!?」 照「す、凄いな…」 照「あっ!魚介類売り場だ!珍しい魚置いてないかな!?」タッタッタ 照「酒盗?へえ、鰹の塩辛なんてあるんだ!面白いな」ワクワク 1時間後 照「はっ!」 照「しまった。あまりに色々有りすぎて、目移りしてしまっていた…もうこんな時間か」 照「ま、まあ、仕方ないよな。東京人が自分のところのお土産を見る事など滅多に滅多に無いのだ。こんなに沢山有れば、色々見てしまうのは自明の理だ」 照「…気が付けば色々買ってしまっているな。…これ以上買っては、お小遣いが少々厳しくなる。自重するか」 照「…おっといかん」 照「ふふ。私とした事が、。最も大切な物を忘れていた」 照「折角の東京土産なのだ。ならば、選ぶのはこの近代都市からの土産に相応しい、最も洗練された品を買っておかなければ」 照「そう。文明的で、近代的で、ハイカラで、洗練された、至高のお菓子」 照「全地方民の憧れ」 照「東京バナナ」キリッ 新幹線車内 ガタン…ガタン…ガタン… 照「ふふ…良い買い物をした」 照「特にこの東京バナナ。京ちゃん、絶対喜ぶだろうな…」 照「京ちゃんが美味しそうに食べてくれたら、私はそれだけで満足だ…」クスッ 照「…」 照「…勢いで買った干物とか、どうしよう」 照「…昨日なんだかんだで付き合わせてしまったからな。詫びの気持ちも込めて、淡にやるか」 『間も無く、長野ー長野ー』 照「おっといかん。そろそろ到着か」 照「これから京ちゃんに会いに行くのだ。身嗜みを整えねば」 照「鏡、鏡…と」ゴソゴソ 照「ふん。あったか…」スッ 照「さて、と。前髪を…」 照「!!?」 照「な、な、な…なんだこれは!」 照「…隈…だと…?」 照「な、ななな、あわ、あわわわわ」ワタワタ 照「そう言えば、昨日から一睡もしていないんだった。どおりで目がショボショボすると思った!」 照「なんて目つきの悪さだ。まるで哲也の印南じゃないか!」 ※言い過ぎです 照「もしかして私は、ここまでずっとこんな顔してやって来てたのか!?」 照「くっ!どおりで、さっきの土産物屋の店員とかみんなちょっと私に怯えると思った!」 照「ど、どうする!どうすればいい!?」 照「顔を洗うか?いや、そんなんで治まるほど薄い隈じゃない!」 照「メイクでごまかす…?自慢じゃないが、私は化粧は下手だ。余計酷い顔になったら目も当てられん」 照「どこかで仮眠を取る?…ホテルで休むには、もう手持ちが…」 照「…そ、それとも、このまま会いに行くか…」 照「ゴクリ」 照お姉ちゃん脳内シミュレート ケース:もしこのまま京太郎の前に立ったら 京太郎「いやー!今日も学校楽しかったなー! 入学3日で友達百人出来たし、全校の女子にモテモテだし、参っちゃうなぁ けど今は部活も高校から始めたサッカーで一年生ストライカーでレギュラーだし、それが一番かな! 弱小校の清澄なのにスカウトの目に留まって、卒業後はバルサでメッシとツートップ確実だし!」 照「ふ、ふひひひひ。京ちゃん」ガサッ←草むらから出てきた 京太郎「うわっ!?」 照「う、うふふふ、ひ、久しぶりだね…」ウネウネ 京太郎「だ、誰だお前!」 照「だ、誰だなんて、ひ、酷いなぁ。フヒッ↑て、照だよぉ。宮永照」 京太郎「て、照さん!?」 京太郎「う、嘘を吐くな!照さんは今年高校三年生だぞ!お前みたいに、いかにもヒロポンやってそうな危ない女な訳ないだろうが!」 照「あ、ああ。私の事、覚えててくれたんだな?京ちゃん。私嬉しいぞ。この隈は、その、うちの後輩の淡が原因でだな…」 京太郎「うるさい!お前みたいな妖怪が、俺の尊敬する照さんの名をかたるな!」 照「そ、そんな…」 京太郎「クソっ!よりによって照さんの名前を利用するなんて!不愉快だ!今すぐ俺の前から消え失せろ!!化け物!」 照「違うの、京ちゃん…」 京太郎「まだ言うか!この…」 照「あ…そ、そうだ!お土産!東京バナナ!私が照だって証拠!ほら、私今東京住みだし…」 京太郎「照さんの偽物からの土産だなんて、例え当局バナナだって嬉しくねーよ!」パシッ ドサッ 照「あ…」 照「そ、そんな…駄目だよ京ちゃん。いくら私が気持ち悪いからって、食べ物を粗末にするなんて…」 京太郎「黙れ黙れ!汚らしい売女め!二度とこの地に足を踏み入れるな!」 照「そんな…京ちゃん、いつからそんな人を傷付けられるような子になっちゃったの?照姉ちゃん、それが一番悲しい…」 京太郎「ふん!人なんざなあ!付き合ってる人間によって簡単に変わっちまうもんなんだよ!」 照「…え?」 「すみません須賀君。お待たせしちゃいましたか?」 照「っ!お、お前は!」 京太郎「あっ。和。そんな事ないよ。俺も今来たところ」ニコッ 照「!?」 和「そうですか?良かったぁ…私、須賀君をお待たせしちゃってたらと思って、ガキの癖に下品なおっぱいゆっさゆっささせながら、淫乱らしく無駄に官能的な感じで汗流して、一生懸命走って来たんですよ!」 京太郎「ははは。心配しないでも良いよハニー。俺が5分や10分の遅刻で怒るようなチンケな男な訳がないじゃないか」 和「そ、そうですよね。須賀君、優しいですもんね///」 京太郎「当たり前さ。それに、天使の様に可愛らしい容姿の君を、叱れる訳ないじゃないか。そこの薬中とは天と地の差だ」 照「…え?」 和「あら?そこの見窄らしい方、物乞いでは無かったんですか?…おや、どこかで見覚えがある方ですね」クスクス 照「あ、あう…」 京太郎「ん?どうした?和。お前、この女印南と知り合いだったのか?」 和「…」ジー 照「あ、あわ、あわわ…」オロオロ 和「クスッ」 照「ひっ!?」 和「いえ。勘違いでした。私の知り合いではありません」 京太郎「そうか」 照(ば、バレなかった…?) 和「さあ、行きましょう?須賀君。いつまでもこんなところに居ては、目の隈が移ります」 京太郎「ん。そうだな。和。まず、どこに行きたい?」 和「私、ホテルに行きたいです!」 京太郎「ははは。和は変態だなあ」 和「うふふ。今日も須賀君のリー棒を私のマンズに責任払いして下さいね」ニコッ 京太郎「勿論さ。今日は徹マン確定だぜ」 和「うふふ。楽しみです。二人でビギニング・オブ・コスモス目指しましょう…」 京太郎「御無礼させて貰うぜ…」 照「」ポツーン 和「…それでは、失礼。チーム・虎姫エースにして高校最強雀士にして、負け犬の、宮永照さん?」クスッ 照「!」 和「クスクスクス」 京太郎「じゃあなー。印南」 和「さようなら。印南さん。…明日からの貴女の渾名、楽しみですね?」ニコッ 照「う…」 照「うわあああああ!?」ガバッ 搭乗員「あ。やっと起きた」 照「はあ…はあ…はあ…」 照「…?」キョロ… 照「ゆ、夢…?」 照(ど、どこから…?) 照(…どこからだって良い。とにかく…) 照「よ、良かった…」ボソッ 添乗員「ちっとも良くないですよ!」 照「ひゃっ!?」 添乗員「君ねぇ!制服着てるって事は、高校生!?しっかりしなさいよまったく!」 照「?…?…?」 添乗員「揺すっても揺すっても全然起きないし!やっと起きたと思ったら寝ぼけた事言って!早く降りなさい!次の電車が来ちゃうじゃないか!」 照「あ、す、すいません…」ジュル 添乗員「涎拭きなさい!良い年してみっともない!制服もシワになってる!後で化粧室で身嗜みしっかり整える事!」 照「は、はいっ!」ガタッ 照(怖っ!) 化粧室 照「…はぁ」ゴソゴソ 照「…ん。身嗜みは整ったかな」 照「…少し寝たお陰で隈も薄くなったか」 照「…それにしても、さっきの夢、最悪だ…」ガクリ 照「京ちゃんには嫌われるわ、彼女は出来てるわ…東京バナナは捨てられるわ…」 照「…」ブルッ 照「…」 照「…まさか、正夢じゃ、ないよな?」ボソッ 照「…」 新幹線車内 ガタン…ガタン…ガタン… 『毎度ご乗車、有難うございます。この新幹線は、東京行きー。東京行きー』 照「…」 照「きょ、今日は、その、日が悪い!うん!」 照「手持ちも少ないし!もうすぐ日も落ちるし!折角京ちゃんに会うなら、日が高い内に行かないとな!うん!」 照「あ、そうだ!明日!明日は日曜日だし!明日の朝もう一回来よう!それなら日の高いうちから京ちゃんに会えるし、沢山遊べる!今日はその偵察!下準備のための偵察だ!」 照「そ、それに、ほら!干物とか、チョコレートとか、日頃頑張ってる部のみんなに一刻も早く食べさせてやりたいし!」 照「だ、だから、仕方ないんだ!これは!」 照「そうだ…仕方ないんだ…」グスン 照「きょ、今日帰るのは、仕方ない、んだ…」 照「これは、仕方なく帰るから、仕方ないんだ…」ヒック 照「明日は、明日こそは、行くんだ…」 照「だ、だから、東京バナナは、東京バナナだけは、大事に取っておくんだ」 照「う…」 照「うえ…」 照「うええええん…」 白糸台麻雀部部室 淡「はひ…昨日は酷い目に合った…」 菫「大丈夫か?淡。凄い隈だぞ」 淡「弘世先輩ー…わかってましたね?絶対分かってやってましたよね?貴女」 菫「うん?何がだ?」 淡「すっとぼけないで下さいよ!昨日私に部を任せた事です!よもや只の虎への人身御供だったとは…」 菫「ああ。その話か。すまんかった」 淡「すま…!うぐぐ、なんて誠意の籠もってない…」 菫「ところで、その怪奇!虎女についてなのだが」 淡「はい?」 菫「今日、見たか?」 淡「さあ?私だって、さっき起きて来たばっかりですからね。私より2つも年上の宮永先輩じゃ、まだ寝てるんじゃないですか?その、若さ的に」 菫「お前も言うようになったなぁ」 淡「えへへ。伊達に一年生レギュラーじゃないですし」 菫「だが、いくら今日が土曜で自主練日とは言え、全国の近いこの時期にエースが練習不参加では、部の士気に関わる」 淡「スルーっ!?」 菫「まったく、どこで油を売っているんだあのお姫様は…」 淡「あの…」 菫「ん?」 淡「僭越ながら、一つ質問が」 菫「許す」 淡「ありがとうございます。えーっと、ですね。質問って言うのは、その、宮永先輩の虎姫って渾名に関してなんですが…」 菫「うむ」 淡「なんでよりにもよって、あの人に『姫』なんて感じを使ったんですか」 菫「…うん?」 淡「いや、ずっと昔から思ってたんですけどね?あの人、どう考えても『姫』って感じじゃないでしょ」 菫「だが、虎の姫だぞ?ぴったりだと思うが」 淡「甘いです!」バンッ 菫「む、むう?」 淡「甘い!甘い!甘過ぎます!チョコレートなんかより!」 菫「お、おう」 淡「虎姫!?そんなプリティーな通名、あの人には甘いって言ってるんです!」 淡「いいですか!あの人を指すなら、これくらい言わなきゃ役不足です!冷酷無比な殺戮ターミネーターとか!他者の絶望を喰らい力を増す魍魎の類とか!一人エクスペンタブルズとか!仮にどうしても姫って付けたいなら、姫路城を一撃で破壊するデカいトカゲとか!」 菫「お前がアイツをどう思ってるかはよくわかった」 淡「兎に角!あの人を姫だなんて、天と地と人が許そうとも、私が許しませ…」 ガチャ 照「すまん。遅くなった」 淡「」 菫「お。来たか虎姫」 照「?なんだ?菫。藪から棒に」 菫「何でもない」 照「そうか。…淡?どうした固まって」 菫「いや、人生相談を受けていてな」 照「?まあいい。ほら、受け取れ」ヒョイ 菫「これは…菓子か?…お台場の恋人?」 照「ああ。ちょっと野暮用で東京駅に行って来たのでな。ついでに、日頃精進を重ねている部員の皆に、と思ったんだ」 菫「珍しい事もあるもんだ」 照「ほんの気紛れさ」 淡「…」 照「淡」 淡「ひゃ、ひゃい!」ビクッ 照「昨日は済まなかったな。私の練習に無理やり突き合わせてしまって」 淡「あ、い、いえ…そんな滅相も無い…」 照「そんなお前には、特別にこれをやろう」スッ 淡「え?」 照「大した物ではないがな。感謝の気持ちを込めた、ほんの礼というやつだ」 淡「え…」 淡「あ、ありがとう、ございます」 照「どういたしまして、だ。さて。それでは私は他の部員達にも、菓子を渡さなくてはならんので、これで失礼する」スッ 淡「あ…」 照「おい、そこの一年!ちょっといいか!」スタスタ 淡「…槍が降る」 菫「まあ、そう言ってやるな」クスクス 淡「私、今ちょっと宮永先輩の事尊敬しちゃいそうになりました…安い女なんでしょうか」 菫「素直に懐柔されておけ。私が楽だ」 淡「…はい」 菫「…そう言えば、さっき、お前姫がどーのとか言ってたな?」 淡「あっ!そ、それは…」 菫「実はな。ここだけの話、あいつ、結構あの通り名気に入ってるんだぜ?」ニヤリ 淡「え…?」 菫「らしくない?」 淡「は、はい…なんか、そう言うのくだらないって切り捨てるイメージが…」 菫「まあ、実際そうなんだろうがなぁ」ニヤニヤ 淡「?」 菫「私も昔、そこが気になって、本人に聞いてみた事がある」 淡「っ!で、答えは!」 菫「断固黙秘」 淡「ありゃりゃ」ヘナ 菫「ま、それはそれで良かったんだが。なんか癪でな。騙して酒を飲ませて喋らせた」 淡(この人だけは敵に回さないようにしよう) 菫「なんでもな。アイツ、地元に二個下の弟分がいるらしいんだが」 淡「あ、私と同じ」 菫「そいつが好きらしい」 淡「ぶふううううう!!!!!!!!!」 菫「誰にも話すなよ?本人に気付かれたら、お前は消されるぞ」 淡「絶対喋りません!墓の下まで持ってきます!!」 菫「でな。アイツが言うには、その弟分ってのが、妹の同級生でもあったらしく…」 淡「ああ。例の、記者会見でムキになって存在否定した妹さん?」 菫「で、その弟分君が、その子の事をたまに姫と呼ぶらしい。…私から言わせれば、からかい半分にしか思えてならんのだが」 淡「ま、まさか…」ヒクッ 菫「羨ましかったらしい」 淡「うわぁ…」 菫「涙ながらに延々5時間語られた」 淡「ご愁傷様です…」 菫「妹さんとの不仲もどうやらその辺が絡んでるようなのだが…」 淡「おっ!重大情報じゃないですか!」 菫「語られたらしいが、どうも聞き流してたようで記憶が無いのだ」 淡「ずこー」 菫「まあ、仕方ないな」 淡「」 菫「…ま。何はともあれ、だ。そんな阿呆みたいな事情ではあるが、本人は気に入っている通り名だ。そう無碍にしてやるな」 淡「はあい」 菫「ところで、その袋、何が入ってるのだろうか?」 淡「あ、そういえばそうですね」 菫「寄越せとは言わないが、私にも見せてくれ。アイツが何を買ってきたのか興味だけはある。むしろやると言われても要らん」 淡「不安になること言わないで下さいよ。それじゃあ、開けますよ」ゴソゴソ 淡「っじゃーん!」 ジンギスカンキャラメル 淡「」 菫「」 淡「な、ななな」ワナワナ 菫「さて。練習するか。またあとでな。淡」スタスタ 淡「なななな!」 淡「なんで北海道ーー!!?」ドー?ドー?ドー?←エコー 照お姉ちゃんがお土産買ってた頃 清澄高校麻雀部部室 京太郎「おはよーございまーす」ガチャ 咲「あっ!京ちゃん、おはよう!」パタン 京太郎「おっす咲。なんだよちっくしょー。今日は一番乗りだと思ったのに」 咲「ふふーん♪相変わらず甘いねっ」 京太郎「たはは…本読んでたのか。相変わらず文学少女してるな」 咲「うん。最近あんまり本読む時間が無かったから、早起きしてここで読もうと思って」 京太郎「そうか」 咲「あ、あと、染谷先輩から電話があって、今日は部活来れないって」 京太郎「あ、確かに鞄無くなってる」 咲「早朝取りに来たのかな?」 京太郎「てか、なんで咲に…」 咲「さあ?」 京太郎「ま、いいや。二人じゃサンマも出来ないしな。誰か来るまで、まだ本読んでていいぜ」 咲「うん。ありがと。京ちゃんはどうするの?」 京太郎「早起きしたせいでまだ眠いからな。コーヒー淹れる」 咲「京ちゃん、コーヒー好きだよね」 京太郎「まーね。咲も何か飲むか?」 咲「あ、う、うん…じゃあ、私もコーヒー…」 京太郎「はい?あれ、咲。お前コーヒーなんて飲めたっけ?」 咲「えっ?」 京太郎「いや、だって、いっつもは紅茶…」 咲「…」 京太郎「咲さん?」 咲(きょ、京太郎ちゃんと同じものが飲みたいから…なんて、言える訳、無い…よね) 京太郎「咲ー?」 咲「あ…だ、だって、同じ物の方が、京ちゃんも作るの楽でしょ?」 京太郎「いや、別に、俺インスタントのつもりだったし…紅茶程度、大した手間じゃないし…」 咲「えっ!?あっ!いや、そのっ!」アセアセ 京太郎「もしかしたら俺に気を遣った?別に遠慮しなくていいぞ」 咲「やっ!ちがっ!そうじゃなくって!あのっ!」ワタワタ 京太郎「?」 咲「えっと、えっとね?そのね?あの、その、ね?」 咲(うわーん!上手な言い訳が出て来ないよー!) 京太郎「…」 京太郎「あっ。そうか」 咲「ふぁっ!?」ビクッ 京太郎「はっはーん。なーるほーどねー」ニヤニヤ 咲「ど、どうしたの?京ちゃん…?」 京太郎「いやね。今日に限って咲がなんでそんなにコーヒー飲みたがるのかって不思議に思ったんだけど…」 京太郎「わかっちまったぜ」 咲「ひゅっ!?」 京太郎「これはズバリ、あれだな。そういう事だな」ニヤニヤ 咲「あわわわわ」 咲(ど、どどどどうしよう!?京ちゃんと同じものを飲みたいから、だなんてそんな事バレたら…) 京太郎「それにしても、咲もそんな事考えるようになったかー」ニヤニヤ 咲(あ!で、でもでも!京ちゃんの事だし、全然的外れな可能性も結構あるよね。っていうか、かなり高いよね。お願いします!今回ばかりはそうであって下さい!!) 京太郎「大人になったなー。咲」ニヤニヤ 咲(うわーん!なんかやっぱりバレてるっぽいー!?) 咲「や、止めて京ちゃん!そこから先は言わないで!」 京太郎「そんなに大人の味に興味あるのか」ニヤニヤ 咲「…へ?」 京太郎「そうかそうか。コーヒー飲んでみたいのか、咲も」ニヤニヤ 咲「…はいー?」 京太郎「いやー!咲もほんっと!成長したなー!まさか、コーヒーなんて苦い物を飲んで大人ぶりたい!だなんて見栄張る事考えるようになるなんてな!」 咲「…はぁあ!?」 京太郎「けど、無理しないでいいんだぜ?咲。お前、まだ小学生じゃねーか。コーヒーなんて苦いもの飲んだら、それ以上身長伸びなくなっちま…」 咲「うっさい!馬鹿京ちゃん!」ポイッ 京太郎「いてっ!咲お前、ハードカバーを人に投げつけるとかどう言う了見だ!」 咲「べー!」 京太郎「このー!」 咲「ふんっ!だ!!」プイッ 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…咲?」 咲「…」プイッ 京太郎「なあ、咲」 咲「…」ツーン 京太郎「さーきー?」 咲「なんにも聞こえませーん」クルッ 京太郎「ったく、このお姫様はすぐへそ曲げるんだから…」ブツブツ 咲「…何が姫だ」プイーッ 京太郎「…一応独り言だったんだけど」 咲「…」ツーン 京太郎「はぁ…」 咲(…お姫様って言ってくれた) 京太郎「悪かったよー。咲ー」 咲(…えへへへ) 京太郎「おーい。咲ー?」 咲「…コーヒー」 京太郎「…ん?」 咲「コーヒー淹れてくれたら許してあげる」 京太郎「…りょーかい」 コポポポ… 京太郎「…」 咲「…」ペラッ 京太郎「…」 咲「…」ペラッ 京太郎「…そう言えば、咲?お前、昨日はどうやって帰ったんだ?」 咲「え?…ああ。お父さんに迎えに来て貰って…」 京太郎「そっか」 咲「うん」 京太郎「なんだよー。それならそれで連絡くれても良かったのに」 咲「あ…ご、ごめん。気が回らなかった…」 京太郎「ま、いいけどさ」 咲「本当、ごめん…ね」 京太郎「いーって大丈夫大丈夫!」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…ねえ、京ちゃん?」 京太郎「んあ?」 咲「…もしかして、ずっと連絡待ってた…?」 ピーッ!! 京太郎「お湯沸いたか」ガタッ 咲「あ…」 京太郎「」スタスタ 咲「…」 京太郎「…」コポポ 咲「…」ペラッ 京太郎「んー。まあ、ちょっとな」 咲「…そっか」ペラッ 京太郎「おう」 咲「…」ペラッ 咲(…えへへ) 京太郎「へい、お待ち」コトン 咲「ラーメン?」クスッ 京太郎「ズズズ」 咲「あれ、砂糖とミルク…」 京太郎「あ、いけね」ガタッ 咲「…いいよ。そのまま飲んでみる」 京太郎「大丈夫か?」 咲「ズズ…」 咲「…うえ」ベー 京太郎「はは。やっぱり駄目か。今持って来てやるよ」スクッ 咲「ごめんね…」 京太郎「えーっと、ミルクどこだったかなー」スタスタ 咲「…」 咲「…」チラッ 咲(京ちゃんのコーヒー…) 咲「…」 咲「…」チラッ 京太郎「お。あったあった。えっと、あと砂糖とスプーンと…」ゴソゴソ 咲「…」サッ 咲「チュッ」 コトッ 京太郎「お待たせー…って、どうした?咲。そんなニヤニヤして」 咲「えへへ。なんでもありませーん」ニヤニヤ 京太郎「?」 咲(…えへへ。…関節キス…しちゃった) 咲「コクン。…うん!おいしい!」 京太郎「?そ、そうか?そりゃ良かった…」 咲「えへへへへ~♪」ニヤニヤ 咲(コーヒー、甘い…おいしい…)コクンコクン 京太郎「どうだ?京太郎特製コーヒーの味は?」 咲「…クスッ。普通かな」 京太郎「あら手厳しい」 咲「だって、インスタントに砂糖とミルク入れただけでしょー?」クスクス 京太郎「馬鹿にすんなよ?他にも隠し味ちゃんと入れてんだかんな!」 咲「へー。へー。何入れだのさー。私、見てたけどそんな様子無かったよ?」 京太郎「それは、愛」キリッ 咲「プッ」 京太郎「あ、受けた?受けた?よっしゃ、俺の勝ちー!」 咲「あははは!何それ、京太郎キモーい!」クスクス 京太郎「キモいはキツい!」 咲「あははは!あははははは!!も~!!京ちゃんってば、も~!」クスクスクス 京太郎「うぐ…これだけ笑われると逆に軽くショックなんですが…」 咲「こんなに笑ったの久しぶりだよ~」 京太郎「そ、そっか…うん。良かったです…」 咲「あはははは!」 京太郎「くすん」 咲(気分が和らいで、心が落ち着く…なんて優しい時間…) 咲(そろそろみんな来る時間だけど…) 咲(もうちょっと、こうしてたいな…) ガチャッ 優希「おっはよーだじぇ~!」 京太郎「お。優希か。おはよう」 咲「…」 咲「ゆ、優希ちゃん。おはよう」クスン 優希「おっ!犬に、咲ちゃんだじぇ!まだ二人しか来てないのか?」 咲「う、うん…」 優希「む?なんか芳しい香りがするじぇ」スンスン 京太郎「ああ。もう一人来るまで、暇だったからな。咲とコーヒー飲んでたんだ」 優希「ほう!朝コーヒーとな!」 咲「あ、朝コーヒーって///」 優希「何故そこで顔を紅くした、咲ちゃん…」 咲(よ、夜明けのコーヒーって連想しちゃった…) 優希「いいないいなー!私もコーヒー飲みたいじょ!」 京太郎「お前も飲むか?…って、お前みたいなちびっ子にコーヒーなんか飲める訳ねーだろーが」 優希「馬鹿にすんなよー?ブラックだって余裕だじぇ」 京太郎「うそん」 優希「ほんとん」 京太郎「信じらんねー。まじで信じらんねー」 優希「むっ!ならば証拠を見せてくれる!ブラックコーヒーを持てい!」 京太郎「えー…」 優希「どうやったら信じるのだお前…」 京太郎「うーん…そんじゃあ、これならどうだ?ちょうど俺のコーヒーがブラックだから、お前がこれを飲んでみて、大丈夫そうなら淹れてやる」 優希「受けて立とう!」 咲「えっ?」 京太郎「くっくっく。さーて。そのやせ我慢が、いつまで続くかな~?」 咲「ちょっ…」 優希「って言うか、今回はマジで楽勝だじょ。ほれ、さっさとカップ寄越すじょ」 咲「あの…」 京太郎「ほれ」スッ 咲「ああっ…」 優希「ん」ヒョイ 咲「やだ…」 優希「ゴックゴックゴック」 京太郎「あああああ!?」 咲「きゃああああああ!?」 優希「ごち」カラッ 咲「」ガーン 京太郎「お、お前!全部飲みやがったな!?」 咲「」ガーンガーン 優希「ま、貴様が淹れたにしては上出来な味だったじょ。百点満点中40点をくれてやる」 咲「」ガーンガーンガーン 京太郎「しかも低っ!」 優希「ほれ、早く新しいのを淹れるじょ」 京太郎「くっそー。タコスといい、味覚だけ変に老けやがって…」 優希「タコスを馬鹿にするでない!」カッ 和「おはようございます、皆さん…」ガチャッ 優希「あっ!のどちゃん!おはようだじょ!」 京太郎「おっ!和おはよう!今日も可愛いな!」 和「須賀君、何言ってるんですかもう…馬鹿な事言ってないで、部活しますよ」ハァ 京太郎「バッサリか…」ガクン 優希「むう…」 咲「」クスン それからしばらくして 照お姉ちゃんが駅員さんに怒られてた頃 久「ごめーんみんな!遅くなっちゃった!」ガチャッ 和「部長!」 京太郎「あ、部長。お疲れ様です」 優希「お疲れ様だじぇ!」 和「お疲れ様です。どうしたんですか?何かトラブルでも?」 久「いやぁ、ちょっと学生議会の方でトラブっちゃって。この後もご飯食べたらまた戻んなきゃで」 和「そうだったんですか…」 久「ほんと、この時期にごめんねー。なんとか早めに片付けるから」 和「仕方ありませんよ。お疲れ様です。学生議会長」 京太郎「そう言えば、そろそろ昼飯の時間か」 優希「はら減ったじぇ~」 咲「確かに、私もちょっとお腹空いちゃった…」 和「言われてみれば、わ、私も…」 和「」クーッ 和「あうう///」チヂコマリ 久「ふふっ。ところでみんな、今日のお昼はどんな予定?」 京太郎「どんなって…これから購買行って…」 優希「同じく」 咲「私は、その、お弁当を…」 和「私もです」 久「そっかそっか」ウンウン 和「?どうしたんですか?」 久「いや、迷惑かけるお詫びにね。今日はみんなに学食で奢ってあげようかなーとか思って」 優希「」ガタッ 京太郎「え!いいんですか!?」ガタッ 久「まっかせなさーい!お弁当組は、スイーツ奢ってあげる」 和「そんな!悪いですよ!」 咲「そ、そうですよ!」 久「いいからいいから!私ね。後輩出来たら、みんなを引き連れて学食で奢ってあげるっていうのが夢だったの!まこはそういうの嫌がって奢らせてくれないし」 和「う…。そう言われると…」 咲「断れない…」 久「よーっし!それじゃあ早速行くわよー!」 照お姉ちゃんが東京行き新幹線に乗り込んだ頃 学食 ガヤガヤ 優希「着いたじぇー!」 和「お休みなのに、意外と混んでますね」 久「よーし、後輩諸君!好きな物を注文するが良い!」 優希「タコス!」 久「だと思った!」 和「私は…それじゃあ、イチゴとユズとカリンのフルーツパフェで」 久「了解。私はカツ丼にしようかしら。咲と須賀君は?」 咲「えーっと…私は…あ、じゃああんみつで…」 京太郎「咲、ちょいと待った」 咲「…うん?」 京太郎「咲。悪いんだけどさ…」チラッ 咲「?」 京太郎「ほら、な?」 咲「…ああ。…も~!またぁ?」 優希「?」 久「?」 和「?」 京太郎「なー?今日のも美味そうなんだよー」ペコペコ 咲「まったく、京ちゃんは仕方ないなぁ~」ヤレヤレ 優希「…なんの事だじぇ?」 和「さあ?」 久「?ねえ二人共。どういう事?」 咲「すみません、部長。私、やっぱりレディースランチでお願いします」 久「へ?」 京太郎「で、俺があんみつで」 久「へ?」 和「…ああ。なる程」 優希「のどちゃん?どういう事だじぇ?」 和「須賀君がレディースランチを食べたいらしいので、宮永さんと注文を取り替えっこしたいそうです」 優希「ふむ。生活の知恵だじぇ」 久「…ああ。そう言う事ね。別に構わないわよ」 京太郎「よっしゃ!ありがとうございます!ここの学食、レディースランチがメチャクチャ美味いんですよ!」 久「へえ。それを知ってるって事は、常習犯ね?アンタら」 咲「あ、あははは…」 優希「ふむ。確かに美味そうなメニューしてるじぇ。まあ、最強の食べ物たるタコスには敵わんがな!」 和「それはあなたにとってだけよ。優希…」 優希「じょっ!?」 みんな「あはははは!」 その頃、東京行き新幹線の一席では 照「…」グーッ 照「…」 照「…少々、腹が減ったな…」 学食のおばちゃん「はい、カツ丼特盛りだよ」ゴトン 久「ありがとうございます。…さて。みんな、注文の品は揃ったわね?」 咲「はい!」 和「部長。空いている席、確保しておきました」 久「流石和ね。それじゃあ、みんな。せ~のっ!」 みんな「いただきまーす!」 モグモグ 京太郎「うはー!相変わらず美味いなー!レディースランチ!」 久「カツ丼も絶品よ」パクパク 優希「タコスは、もはや語るに及ぶまい」モグモグ 和「あ。咲さんの卵焼き美味しそう…」 咲「和ちゃんのタコさんウインナーも美味しそうだよ」 和「じゃ、じゃあ、取り替えっこしません?」 咲「うん!いいよ!」 その頃、東京行き新幹線 照「…何か、小腹を満たせるような土産は無かっただろうか」ゴソゴソ 照「…干物は駄目だな」ヒョイ 照「…この焼き菓子は、部員達の土産だ。私が食べる訳にはいくまい」ヒョイ 照「キャラメルは…淡の分だ」ヒョイ 照「残るは…」 照「……東京バナナ」 照「…」 照「…」 照「…」ゴゴゴゴゴ ガタン…ゴトン…ガタン…ゴトン…ガタン… 学食 久「ハムハムハムハム。うん。美味しい。可愛い後輩達に囲まれてるから、なお美味しいわ」 優希「おおう。部長、意外といける口だじょ。私も負けられん!」パクパク 和「ふふっ。優希、あんまり急いで食べちゃダメですよ?ほら、口の周りにソースが付いちゃってます」フキフキ 優希「モガムガ」 咲「京ちゃん、レディースランチ美味しい?」 京太郎「最高。これも単に咲のお陰だぜ。ほんと、ありがとな」 咲「ふふっ。どういたしまして」ニコッ 新幹線 照「ハムッ」 照「モグモグモグ」 照「…ゴクン」 照「…うん。やはり東京バナナは美味いな…」スッ ピリピリピリ 照「…もう一個食べよう」 照「ハムッ」 照「モグモグモグ」 照「…ゴクン」ピリピリピリ 照「…ハムッ」 学食 久「ふう。お腹いっぱいだわぁ」 優希「私もだじぇ。お腹がタコスで満ち足りたじぇ。幸せだじょ…」 和「ご馳走様です、部長。パフェ、美味しかったです。誰も黒崎兄妹かよ!って突っ込んでくれなかったのだけは寂しかったですけど…」 優希「きっとスルーされたんだじぇ」 和「くすん」 久「何の話よアンタら…」 咲「あ、でもでも!本当に美味しかったりです!あんみつも!ご馳走様でした!」 京太郎「俺もです。レディースランチはいっつも美味いけど、今日のは特別に美味く感じました。ご馳走様でした」 久「ふふ。お粗末様。そうね。私もいつもの学食より美味しかった。ねえ、なんでだと思う?」 優希「?タダ飯だったからかや?」 和「それは私達だけでしょ!」 久「あはははは!」 久「答えはね。今、ここに大好きな人達が居るからよ」クスッ 優希「じぇ?」 和「部長?」 久「みんなとご飯を食べられるから、私は幸せなの」 京太郎「ど、どうしたんですか?いきなり」 咲「部長…」 久「実を言うとね。私、ずっと寂しかったの」 久「ほら、私が一年生の頃、それまであった清澄高校麻雀部はほぼ無くなっちゃったでしょ?」 和「え、ええ…」 久「本当、あの頃は寂しかった…まこが来るまで、私はずっと一人ぼっち」 久「誰も麻雀に興味無い。麻雀で遊ぶ事も出来ない。麻雀の話で盛り上がる事も出来ない。そんな中、お昼休みはずっと一人、孤独を抱えてご飯を食べていた」 久「あの頃のご飯は、信じられないくらい味気なかったなぁ」 和「部長…」 久「あ、勿論今は違うわよ!?」 久「まこが来て」 久「和と優希が来て」 久「須賀君が来て」 久「そして咲が来て!」 久「みんなで麻雀やって!」 久「麻雀の話で盛り上がって!」 久「切磋琢磨し合って、高め合って、みんなで一緒に戦って!」 久「そして今、こうして一緒に美味しいご飯を食べている!」 久「…まこが今日、居ないけどね。あんにゃろめ、なんて間の悪い」 久「…ま、それもあの子らしいっちゃらしいんだけどね」ヤレヤレ 久「…みんな、みんな、私の大切な大切な後輩。あなた達がいるから、私は今、ご飯が美味しいし、すっごく幸せよ…」 京太郎「部長ー」ウルウル 和「部長…」ジーン 咲「部長…」 優希「うわーんっ!ぶちょー!」ガバッ 久「おっとぉ!あはは!格好つけすぎちゃったかしら?」ナデナデ 和「部長!私、もっともっと頑張ります!」ガタッ 久「うわっ!和?」 和「だから、絶対!みんなで、全国、優勝しましょうね!」 京太郎「おおっ!和が燃えてる!」 和「そうと決まればぼやぼやしてられません!早く部室に戻って練習しますよ!」 優希「らじゃ!」ビシッ 久「…ふふ。そうね。頑張ろうね」 咲(…全国優勝、かぁ) 咲(…そのためには、お姉ちゃんの高校に勝たなきゃいけないんだよね…) 咲「…」 照『ふん、雑魚共が。全員粉々に叩き潰してくれる』 咲(えっ!?) 照『ロン』 咲(えっ!?) 照『ロン』 咲(いやっ!) 照『ツモ』 咲(止めてっ!) 照『清澄高校、恐れるに足らず。全員飛びだ』 咲(待って、お姉ちゃん!) 照『退屈な有象無象共め。貴様等のような塵に麻雀をやる資格等無い!疾く消え失せろ!!』 咲「ひっ!?」 咲「…あ、あれ?」 咲(ま、幻…?)ブルッ 京太郎「ん?どうした?咲」 咲「う、ううん何でも無い…」 京太郎「そうか?なら、俺らも部室に急ごうぜ。和と優がすげー燃えちまってるしな。早く行かないとどやされそうだ」 咲「う、うん…」 久「なら私もそろそろ議会の方行ってくるわ。終わったら顔出すから、頑張ってね。みんな」 京太郎「あ。はい!ご馳走様でした!」 咲「ご馳走様でした」ペコリ 久「ばいばーい」スタスタ 京太郎「…じゃ、俺らも行くか」 咲「うん…」 咲(…私達、勝てるの、かな。…お姉ちゃんに…) 咲(…怖いよ。…京ちゃん) その頃の照お姉ちゃん 照「ふう。気付いたら全体の半分食べてしまったか」 照「流石東京バナナ。実に美味い」 照「…最高に美味い」 照「最高だ…」 照「…」 照「…京ちゃんと食べたかったなぁ…」 照「…」 照「…」ジワッ 照「っ!な、泣いてなどおらんっ!」ゴシゴシ 照「…」 照「…」ジワッ 照「ふぐっ!」グスッ 照「うう…」 照「や、やはり、正解だった…今日、引き返しておいて…」 照「な、なんだ、これはっ!」 照「ふっ!不良、品、じゃ!ないかっ!」 照「おいしく…ヒック!ない!…ヒック!」 照「せっ!折角の!東京!バナナなのに…!」 照「おいしく…ヒック!ないっ!ぞっ!ヒック!…京ちゃん…!」 照「京ちゃあぁぁあん…」 照「うぇ…」 照「うえええぇ…」 照「ええええん…」 ※それはそれとして、東京バナナは完食しました そして翌日 日曜日 東京駅新幹線ホーム 長野行き新幹線始発2分前 照「…」ゴゴゴゴゴ ガーッ キキーッ プシュー… 照「…」 照「…時は来た」 照「もう後戻りは出来ない…」 照「…臆病者の私は、昨日死んだ」スッ 照「私は…誇り高き白糸台麻雀部エースとして…」 照「高校最強の雀士として…」 照「…『虎姫』の名に賭けて!!」 照「…私は!もう!もう決して逃げない!!」←両手に、まだ閉まってる売店の人に泣きついて売って貰った東京バナナ 遡って前日 夜 咲の部屋 家の電話で和と談笑中の咲 咲「あはははは。そうだったんだー!」 和『ええ。その時の優希のはしゃぎっぷりと言ったら、凄かったんですよ』 咲「本当に優希ちゃん、タコスが好きなんだねぇ」 和『まったくですね。しかも美味しいタコス屋さんの情報等も、どこからともなく仕入れきますし』 咲「あれ、凄いよね。どうやって調べてくるんだろう?」 和『どうやってるんでしょう?流石の私も、長野駅近くのタコス屋まで把握してるとは思いませんでしたし…』 咲「えー!長野駅の方まで!?凄いなー優希ちゃん。ねえ和ちゃん。そのお話詳しく教えて…」 和『あれ?』 咲「…え?」 和『あの…咲さん?その話した時、確か貴女もその場に居たような…』 咲「あれ?そうだっけ?あれー?いつしたっけ?」 和『覚えてないんですか?一昨日の話ですよ?優希と須賀君が、明日一緒に長野駅まで行くって話は覚えてますよね?その理由がタコス屋だった筈ですが…』 咲「え゙っ」 和『えっ』 咲「…」 和『…』 咲「…ごめんね、和ちゃん。ちょっとその辺詳しく…」 和『?まあいいですけど…事の発端は…』 咲「…」 和『咲さん?』 咲「あわわわわ…」オロオロ 和『咲さーん?』 咲「ど、どどどど、どうしよう、和ちゃん…」ウルウル 和『はい?』 咲「そ、それって、デデデデ、デートだよね?」 和『ああ。言われてみれば確かに』 咲「…」 和『咲さん?』 咲「…ごめん和ちゃん…私、明日どうしても外せない用事があるの思い出しちゃった…」 和『え?そうなんですか?』 咲「うん…ごめんなさい。明日、部活休まなきゃ…」 和『そうですかー。それなら仕方ないですね。気を付けて行って来て下さい』 咲「ん?う、うん…」 和『ところで咲さん?』 咲「な、ナンデショウカ…」 和『おうちの用事との事ですが、失礼ながら咲さん、方向音痴ですから。私ちょっと心配です』 咲「へ?」 和『ですから、仮に、そう、もし仮にその用事と言うのが、一人でお出かけするようなものでしたら不安ですので。予めめちょっと咲さんにアドバイスをさせて下さい』 咲「え?和ちゃん、何言って…」 和『いいですか?新幹線は、長野駅です。新幹線に乗るなら、長野駅ですよ』 咲「は、はあ…」 和『ふふっ。そして長野駅の行き方は…』 咲「え?え?え?」 和『…ちゃんとメモ取ってます?』 咲「え、あ…ご、ごめんなさい…」 和『それじゃあ、もう一度最初から…いいですか?まずは通学路にある駅で切符を買って…』 和の部屋 咲『ありがとう、和ちゃん。メモ、大事に使わせて貰うね』 和「はい。気を付けて。…もし途中で道が分からなくなったら、安易に動き回らずに近くの人に道を尋ねるんですよ」 咲『あはははは…』 和「…もうっ!笑い事じゃないんですからね!甘く見てたら、用事に間に合わなくなっても知りませんから!」 咲『それは…困っちゃうよ…』 和「なら、ちゃんと道を尋ねる事!いいですか?」 咲『はーい…』 和「…ふふっ」 咲『…和ちゃん?』 和「…私、優希の事、大好きなんです」 咲『…?』 和「元気で、明るくて、おっちょこちょいで…」 和「中学の頃からの、大切な、大切な、親友…」 咲『…』 和「出来れば、あの子には一番に幸せになって貰いたい。それくらい、大好きな、お友達」 咲『…和ちゃん』 和「…でも、咲さんも、大切なお友達です」 咲『…』 和『ふふっ。けど、やっぱり優希の方が、まだちょっと大事かな?』 咲『…』 和『…だから、私は優希の味方ですから。…敵に塩を送るのは、これが最初で最後です』 咲『…』 和「…けど、もしも。もしも咲さんが私の今回の行為に、感謝して下さる気持ちがあるなら…これだけは。これだけは、心に留めて置いて下さい」 和「私、二人とも、大好きですから!」 和「優希も!咲さんも!竹井部長も!染谷先輩も!須賀君も!」 和「麻雀部全部が!みんなが!大大大大好きですから!」 和「だから!…だから、お願いですから…例えあなた達の関係がどう変わろうとも…」グスッ 和「…お願いですから…誰の事も、嫌いにならないで…」 和「お願い…」 和「う…」 和「うえええ…」 咲『…和ちゃん…』 咲『…』 咲『…ありがとう』 咲の部屋 咲「うん。うん。ありがとう…それじゃあ、私も、もう寝るね…うん。ありがとう。」 咲「…おやすみなさい」プツッ 咲「…」 咲「…はあっ」ドサッ 咲「…」クシャクシャクシャ 咲「…はあ」 そして、時は再び日曜日 ちょうど仮面ライダーアクセルが「振り切るぜ!」とかなんとか言ってる時間 長野駅 優希「着いたじぇー!長野駅!」 京太郎「ふー。結構遠かったなー」 優希「タッコスー♪タッコスー♪」ダッ 京太郎「あ、おい!走んな優希!」ダッ ジャー 咲「ふー。すっきりした」 咲「…ちょっと早く来過ぎちゃったかな?」キョロキョロ 咲「やっぱり、そう簡単には京ちゃん達見つからないよね」 京太郎「そういえば、タコス屋のあるデパートって、どこなんだ?」 優希「ん。すぐの目の前のビルだじぇ!」 京太郎「近っ!」 優希「因みに、実際の長野駅がどんなとこかは知らん!」 京太郎「ご了承下さい」 優希「で、タコス屋は、地下一階にあるじょ」 京太郎「へー。ならすぐだな」 優希「デパート開くのが9時からだから、それまで駅を探検するじょ!」 京太郎「はいはい」 優希「よっしゃ!いくじょ~!」ダッ 咲「和ちゃんによると、タコス屋さんは、目の前のビルの…地下一階だね」 咲「まだ開いてないや。えっと、9時からだね。まだ結構時間あるなぁ…」 咲「…ウロウロしても良いこと無いし、今のうちに傍まで行っておこ」 『二番線ホーム、電車が到着しまーす』 プシュー… 新幹線座席 照「…」スクッ! ホーム 照「…」ザッ! 改札 照「…」スッ! ガシャン ピンポーン 照「!?」 照「」オロオロ 駅員「どうしましたー?」スタスタ 駅員「ああ。お客さん、これ特急券じゃなくて領収書だね。今お客さんの胸ポケットに刺さってるやつが特急券じゃない?」 照「///」ペコペコ シューッ 照「…」ホッ 駅員「ああ。通ったね。そんじゃあ、さっさと通っちゃってよ」 照「…」キッ 照「…」ガツッ 照「…」 照「ふんっ!」ガツッ 照「…」 駅員「…ほら。お土産の袋、おじさんに貸しなさい。こっちで持っててあげるから」 照「…恩に着る」 照(…遂に。遂に来てしまったか…) 照(…長野) 照(…ふん。やはり、東京に比べれば、田舎だな) 照(…記憶の中の長野駅よりは都会だったが) 照(…早く京ちゃんに会いたいな…) 照「えっと、切符売り場は…」クーッ 照「…」 照(…まずは、腹ごなしが先決だな。京ちゃんの前で腹など鳴らしたら、目も当てられん) 照「どこか軽食を取れる施設は…」キョロキョロ 照「む。目の前のデパート。昔は無かったな」 照「9時開店か…もうすぐだな」 照「よかろう。京ちゃんのところへ行くのは、あそこで何か食べてからとする」 照「そうと決まれば、早速…」 照「行くぞ」 開店5分前 デパート正門前 京太郎「そろそろ開店だなー」 優希「楽しみだじぇ~」ワクワク 3分前 デパート隣コンビニトイレ内 咲「あううう…そろそろお店開いちゃうよぉ」 咲「…けど、緊張して、尿意が…」 咲「早く済ませなきゃ…」アセアセ 1分前 デパート裏口非常用ドア前 照「…ふん。所詮田舎のデパートか。見た目は立派でも、開店直前に入口に誰も居ないとは…」 照「第一、見窄らし過ぎる。設計者の神経を疑うな」 照「ふん。これだから田舎は嫌なんだ」 デパート、開店 デパート地下一階 タコス屋 店員「いらっしゃいませー」 優希「一番乗りだしぇー!」 京太郎「だから走るなって…おっ!マジで美味そうな匂い!」 優希「これは久々の大ヒットな予感がするじぇ~」 京太郎「メニューも色々あんな。ビーフにポーク、チキン、ラム、シーフード…豆、ミックス…etc.すげー…」 優希「素晴らしい!」 京太郎「テイクアウトもあるみたいだけど…」 優希「この場で食う!そしてお代わりも有りだよな?」 京太郎「…ま、いいんじゃないか?」 優希「うっは~♪」 優希「はむっ!はふはふ!」ムシャムシャ 京太郎「おっ!こりゃやべえ!超美味い!」ムシャムシャ 優希「ふふふふ。来て良かっただろー?」ムシャムシャ 京太郎「おう!」ムシャムシャ デパート一階 咲「地下一階、地下一階…あうう。地下への階段どこぉ?」ウロウロ 同一階 照「まさかあれが非常口だったとは…。流石長野、わざわざ都会人向けに陰湿なトラップを用意してくれるじゃないか…」トボトボ 照「どれ…案内板によると、フードコーナーは地下一階か。…さっきエスカレーターを見たな」 咲「とにかく、早くエスカレーターでも、階段でも、エレベーターでもいいから、見つけなきゃ…」チョロチョロ 照「確か、あっちの方に…いや、こっちだったか…」キョロキョロ 咲「どこかなぁ…」ウロウロ 照「…む?ここはさっき見たぞ?おかしい。おのれ長野。デパート内に狐を飼って、客を惑わしてでもいるのか」グルグル 咲「あうっ!?」ドンッ 照「うわっ!?」ドンッ 咲「」ペタン 照「」ペタン 咲「いたたたた…」ジンジン 照「む…う…」サスサス 咲「あうう…誰かにぶつかっちゃった?」 照「くぅ…私とした事が、他者に迷惑をかけようとは…」 咲「はっ!あ、あのっ!すみません!私、余所見してて!お怪我ありませんか!?」ガバッ 照「む?いや、こちらこそ済まなかった。私も他の事に気を取られていてな。そちらこそお怪我は無いだ…」ムクッ 咲「えっ?」 照「ろ…う…?」 咲「…お、お姉ちゃん…?」 照「か…」 咲「え…?嘘…?な、なんでお姉ちゃんが長野に…」 照井「さ、咲!?なんで貴様がここに…」 咲「そんな…なんで…ただでさえ京ちゃんの事で大変なのに、こんなところでお姉ちゃんにまで会うだなんて…」フラフラ 照「むっ!京ちゃん!?」 咲「…私どうしたらいいのぉ…もう分けわかんないよぉ…」 照「おい咲!京ちゃんが大変とはどういう事だ!?答えろ!」 咲「…」 照「…」 咲「…ねえ、お姉ちゃん?」 照「なんだ?」 咲「…地下一階への階段…知らない?」 照「…一緒に探そうか」 再び地下一階タコス屋 優希「ふい。ポークタコス。ご馳走様だじぇ」 京太郎「お前すげーなぁ。これでビーフとチキンとポーク完食か」 優希「こんな遠くまでなんて、滅多に来れんからな!目標は全メニュー制覇だじぇ!」 京太郎「マジか…」 優希「次はラムタコスだじぇ!京太郎はいいのか?」 京太郎「俺は今食ってる一個でいいかな…これ、ボリュームあるし。あとはコーヒー飲んでるわ」 優希「むう。そうか…」 京太郎「ラムタコスだったな?コーヒー頼むついでに頼んできてやるよ。待ってな」ガタッ 優希「おう!すまん!」 タコス屋前 ザッ 咲「や、やっと着いた…」 照「ここに…ここに京ちゃんが…」ジーン 咲「…」ソワソワ 照「…」ウロウロ 咲「…」モゾモゾ 照「…」クルクル 咲「…ね、ねえお姉ちゃん」モジモジ 照「…な、なんだ?咲」キョロキョロ 咲「…行かないの?」 照「…お、お前こそ」 咲「…こ、怖いよ…」 照「…ふ、ふん。この臆病者め。情けない…」 咲「…」 照「相変わらずだな貴様は…方向音痴だし、鈍臭いし、泣き虫だし…」 咲「…」 照「ああ。格好悪い。情けない。無様だ。いっそ見ていて憐れだぞ」 咲「…お姉ちゃんだって迷子になりかけてた癖に」ボソッ 照「なにぃ!?」 咲「…」 照「おい、咲!貴様、姉に向かってなんだその口の利き方は!」 咲「ふんっ!お姉ちゃんに妹は居ないんじゃなかったの!?私にもお姉ちゃんなんか居ませんから!」 照「こいつ…!」 咲「べー!っだ!!」 照「あ、アッカンベー…だと!?この私に!?このちんちくりんが!」 咲「お姉ちゃんの方こそ、高3にもなってスタイルこっちに居る頃とあんまり変わってないじゃない!」 照「馬鹿を言うな!胸だって大きくなっているわ!その…3センチくらい」 咲「中学から3センチ!?」 照「う、五月蝿い五月蝿い!黙れこの無礼者!貴様に私を笑う権利など無いぞ!」 咲「なにさ!」 照「どうせ貴様も私と同じ宿命を負った、同孔の狢に過ぎんと言っている!」カッ! 咲「っ!」ビクッ 照「牢記しておくが良い!二年後、貴様が今吐いた言葉が、今度は貴様の喉を食い破らんと牙を剥くのだ!」 咲「くっ…」 照「ふはははは!己が言葉に羽根を切り裂かれる無様な貴様の姿が目に浮かぶわ!楽しみにさせて貰う!」 咲「ちゃ、ちゃんと牛乳、毎日飲んでるもん!」 照「甘い!それも既に私が通った道よ!」 咲「ううううー…」 照「諦めろ!運命とは…決して逆らえぬ、大河のうねりにも似たものよ!」 咲「あう…」ガクリ ※日本人は牛乳の吸収効率が悪いので、小魚等でカルシウムを採りましょう。また、同時に鉄分も 京太郎「すいませーん。追加注文したいんですけど…」 咲照「「!?」」 ヒュッ 京太郎「…ん?今、どっかで聞いた事有る声が聞こえたような…」キョロキョロ 店員「お客様ー?どうかされました?」 京太郎「…ああ、すみません。えっと、ラムタコスと、コーヒーを…」 照「…何故隠れた。臆病者」コソコソ 咲「…お姉ちゃんこそ」コソコソ 照「…」 咲「…」 照「…タコス屋の向かいは、百円ショップか…」チラッ 咲「?」 照「…付いてこい、咲。これくらい私が持ってやる」 咲「お姉ちゃん…?」 店員「お待たせ致しましたー」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「さって、と。優希のとこに戻るか」スタスタ 店員(さっきから何回も来てるけど、あの子達、高校生かな?よく食べるなぁ) 店員(なんか、カップルっぽいけど、初々しいし、見てて和むなぁ) 店員(ふふっ。お幸せに♪) 店員「…っ!?」ゾワッ ゴゴゴゴ 照(ピンクアフロ+☆型眼鏡+宴会用のコスプレ制服(上下)計420円)「…」ザッ! 咲(真っ黄色のロングウイッグ+ティアドロップの濃いグラサン+宴会用コスプレ軍服(USnavy空軍元帥仕様200円)計525円)「…」ザッ! 店員「い…いらっしゃい…ませ…」 照「…ラムタコスと牛乳」 咲「me too」 店員「か、かしこまり…ました…」 店員「こ、こちらで召し上がりますか?それともテイクアウト?今なら、テイクアウトが非常にお得になっておりますが…なんかもう、色々と」 照「ここで食べていく」 咲「me too」 店員「…か、かしこまりました…」 照「咲。あそこの席が良いな。多少姿の確認はし辛いが、あそこなら見つかる可能性は低そうだし、会話の聞き取りも容易だ。延長上にトイレや注文カウンターが無いのも大きい」 咲「yes I see」 照「よし。決まりだ」 店員(なんぞこれ…) 店員「お待たせしました…」サッ 照「うむ」スッ 咲「thanks a lot」←最近学校で習った言い回し 照「むっ。結構ボリュームがあるな…皿が重いのか」フラッ 咲「あわわっ」フラッ 店員「だ、大丈夫ですか?なんなら席まで私がお持ち致しますが…」 照「何。問題無い。余り目立ちたく無いのでな」フラフラ 咲「oh…oh…ちょ、待って…お姉ちゃ…」ヨタヨタ 照「英語」 咲「please wait…」フラフラ 照「頑張れ」スタスタ 咲「…じーざす」 照「ふう…無事着いたか」コトン 咲「お姉ちゃん!酷いよ!」コトン 照「咲。お前も無事着いたか」 咲「私のサングラス、お姉ちゃんのより暗いんだよ?ただでさえタコスが重いのに、これじゃまっすぐ歩けないじゃない!」プンプン 照「おい、咲。声が大きいぞ」 咲「大体、お姉ちゃんってばいっつもそう!そうやって好き勝手に…」 照(くっ…頭に血が登っている。早く落ち着かせねば、周りの注目も集めてしまうだろうし…致仕方ない…か) 照「咲」 咲「東京に行ったのだってそう!少しくらい私にだって相談してくれたら…」 照「咲。これを見ろ」スッ 咲「私だって、少しは、お姉ちゃんの…力…に…?」 照「じゃーん。東京バナナ」 咲「…」ゴクリ 照「落ち着いたか」 咲「う、うん…あの、お姉ちゃん?そ、それって…本物?」 照「ああ。…咲。そろそろ事情を説明して貰えないだろうか。何故お前が、京ちゃんに隠れて尾行する事になっているのか?そして、京ちゃんに、一体どんな大変な事が起こっているのか?」 照「納得がいく説明をしてくれたならば、この一番小さい箱の東京バナナを貴様にやろう」 咲「…」 咲「…わかった。それじゃあ」 咲「…一から…話すね」 照「…京ちゃんが…デート!?」 咲「うん…」ハムハムハム 咲「…ほわわ~」ニヘラ 照「ば…馬鹿な…そんな…!嘘だ…!」 咲「嘘じゃないよ。ほら、あっちの席に、可愛い女の子が座ってるでしょ?…片岡優希ちゃんって言うの…」ハグハグハグ 照「ほ、本当だ…」ガクガクガク 咲(東京バナナ美味しいなぁ~(*´∀`*))←自分より動揺してる人が居ると、冷静になる子 照「くっ!と、遠目からだが、確かに可愛い!」 咲「あ…もう食べ終わっちゃった…」ショボン 照「…はは。私では、とても太刀打ち、出来ん…な…」ガクリ 咲「やっぱりお姉ちゃんも、そう思う?」ガクリ 照「…ああ。成りは小さいが、アイドル級じゃないか…」 咲「だよね…私達姉妹みたいな地味な子じゃ、太刀打ち出来ないよね…」 照「ううう…」ジワッ 咲「ううー…」クスン 京太郎「どーだ?優希。ラムタコスは」 優希「うむ!独特の風味の柔らかいラム肉がタコスのスパイシーなソースに不思議なほどマッチして、それをシャキシャキの野菜が引き締め、香ばしいトルティーヤが全てを包み込んで調和させてるじょ!」 京太郎「そ、そうか。美味いか…」 優希「私は今、最高に幸せだじょ~…」 京太郎「ははは…」 優希「京太郎。お前も一口食うか?」 京太郎「お?いいのか?」 優希「勿論だじぇ。メニュー制覇の道はまだまだ長いしのう」 京太郎「んじゃ、お言葉に甘えて」パクッ 京太郎「うん!美味い!」モグモグ 優希「えひひ~。だろだろ~?」パクッ 照「…」 咲「…」 照「…なあ、咲。アイツ、殺していいか?」ニコッ 咲「だ、駄目だよう!」ビクッ 照「ぎぎぎぎぎ!!な、なんだアイツ!!さり気なく京ちゃんにあ~んしやがって!」ギリギリギリ 照「し、しかも!関節キスだと!?まだ付き合ってもいないのに、なんて破廉恥な!なんだあの売女!!」ワナワナワナ 咲「…」←昨日の朝こっそり間接キスした人 照「や、やはり許せん…!あんな変態女、京ちゃんには相応しくあるまい!引導を渡してくれる!」 咲「だ、だから駄目だよ!それに京ちゃんの目の前で優希ちゃんに悪さしたら、お姉ちゃんまで嫌われちゃうからね!」 照「ぐおぉお!?あ、あのタコス女め!そこまで計算済みとでも言うのか!」 照「なんという恐ろしい相手だ…!」 咲「いやいやいや」 優希「ふう。ご馳走様!ラムタコス完食だじぇ!」 京太郎「お粗末さん。次は何食べる?」 優希「シーフード!…けど、その前にちょっとお花を摘みに行ってくるじょ」 京太郎「ん?そうか?なら、俺はこのまま待ってるぜ」 優希「すぐ戻るっ!」ガタッ 京太郎「行ってらー」 京太郎「…」 照「…小娘が席を外した。…どうしたのだ?」 咲「…」モジモジ 照「…咲?」 咲「ご、ごめん、お姉ちゃん。私ちょっとおトイレに…」 照「ああ。行って来い」 咲「行ってきます…」ガタッ 照「ああ。行って来い」 照「…」 照「…」チラッ 京太郎「」ボケーッ 照「…今なら、京ちゃん一人だけか…」 照「…」ガタッ 照「…」スチャッ 照「…」ガタッ 照「…」スチャッ 照「うう…」ソワソワ 照「くっ…や、やはり…怖い…!」 照「京ちゃんは、果たして私のような地味な女の事を覚えてくれているのだろうか?」 照「…忘れられてたりしたらどうしよう」 照「嫌そうな顔されたりしたら、どうしよう…」ジワッ 照「露骨に他人行儀な態度取られたりしたら…」 照「…だが、こうして悩んでいる間にも、時間は過ぎて行く…」 照「さっさと覚悟を決めろ!宮永照!さっきの小娘が戻って来ては、尚更声をかけにくくなるぞ!」 照「…ぐううう…!」 照「ううううう~っ!」 照「…ええいっ!南無三!」ガタッ 京太郎「ふぁ~あ。今日も早起きしたから、ちょっと眠みーや…」ゴシゴシ 「あの…京ちゃん」 京太郎「…優希が戻って来るまで、ちょっと寝ておこうかな…」 「京ちゃん…」 京太郎「…コーヒーって、あんま眠気覚ましになんねーのかな?」 「京ちゃんっ!」 京太郎「ん?」クルッ ピンクアフロの怪しい女「ああ…良かった。気付いてくれた…」ホッ 京太郎「ぶふうぅぅぅう!!?」 京太郎「え!え!うえ!?すわ何事!?え!?」キョロキョロ 照「ふふ。吃驚しただろう?私が此処に居るなど、夢にも思わなかっただろう?」ニコッ 京太郎「いや。そりゃ確かに、夢にも思いませんでしたけど…」 照(ああ…京ちゃんだ!このオーバーリアクション、京ちゃんだ!) 京太郎「え?なにこれ。ドッキリ!?」 照「ふふふ…」 照(優しそうな風貌は、ちっとも変わらないね) 照(…ううん。ちょっとキリッと…男らしくなったかも) 照(…背は、沢山伸びたね) 照(昔は私より小さかったのに、今は頭一つ分くらい追い越されちゃった…) 照(胸板も厚くなったし…) 照(うん。やっぱりだ。君は私の思い描いてた通り。いや、それ以上に…) 照「京ちゃん、カッコよくなったね」 京太郎「えっ!?」 京太郎「いやいやいや…えーっと、お姉さん?アナタ何言って…」 照「ふふ。否定する事は無い。これは私の素直な感想だ。黙って受け取って欲しい」 京太郎「は、はあ…一応…ありがとうございます…?」 照「久しぶりに会ったのだ。積もる話も有るのだが…今は都合が悪そうだしな。出来れば、また後で二人切りで会えないだろうか」 京太郎「え…」 照「…ああ、そうだ。君ももう高校生だものな。携帯は持っているだろう。良かったら、番号を交換しないか…」 京太郎「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってる下さい!」 照「…嫌か?」 京太郎「…って言うか、あんた誰」 照「」ピシッ 照「そ、そんな!私の顔を忘れたのか!?京ちゃん!」バンッ! 京太郎「忘れたって言うか、そもそも知らねーよ!大体なんで俺の名前知ってんだ気持ち悪りい!」バンッ! 照「ひっ!?」 優希「ただいまだじょ京太郎ー…ん?誰だじぇ?この人。京太郎の知り合いかや?」 京太郎「んな訳あるか!真っ赤な他人だ!」 照「そ、そんな!」 京太郎「行くぞ優希!こんなおっかねー奴と一緒の場所に居られるか!」グイッ 優希「ああん。いけずぅ」 照「ま、待って!京ちゃん!」 京太郎「断る!って言うか、話しかけないで下さい!」 照「お、お願い!ならせめてこれだけでも!」スッ 優希「おおっ?東京バナナだじぇ。東京土産としては在り来たりだが、結構美味いよな。…私達は銀座イチゴのが好きだが」 照「お願い…せめて、これだけでも受け取って…京ちゃんが美味しそうな顔で食べてくれたら、私はもう、それでいいから…」 優希「なんかよく分からんが、良かったな~?京太郎」 京太郎「変なモノ入ってたら嫌なので、入りません!」プイッ 照「」ガーン 京太郎「では、さようなら。永遠に」ドヒューン 優希「あ、ちょっと待つじょ、京太郎~」ドヒューン 照「…」 咲「ただいまー。ちょっと迷っちゃった。…あれ?お姉ちゃん?京ちゃんは?」 照「…帰る」クルッ 咲「え?え?どうしたのお姉ちゃん…」 照「…咲」 咲「え?」 照「次会う時は、インターハイか…」 咲「え?あー…うん」 照「…次は、敵だ」 咲「…うん」 照「後日、あのタコス娘に伝えておけ」 咲「…うん」 照「お…」ジワッ 咲「…お?」 照「お…」ウルッ 照「おぼえてろ~!!!うわ~~あああん!!!!」ドヒューン 咲「あっ!待ってお姉ちゃん!さっぱり訳がわからない上に、最悪の捨て台詞だよそれ!」 照「うえ~~~~~ん!!」ダダダダダ 咲「行っちゃったし…」ポツーン そして時は流れ、インターハイ決勝先鋒戦 控え室 優希「それじゃあ…行ってくるじぇ!」 久「行ってこい!優希!」 和「優希…頑張って!」 まこ「頼んだぞ…!」 京太郎「優希!休憩時間…タコス作って持ってってやる!」 優希「サンキュー京太郎!それなら私は百人力だじぇ!」 咲(なーんか嫌な予感が…) 会場 優希「さあ!頑張るじぇ!」 照「…来たか…タコス娘…!」ギロッ 玄「ひいっ!?」 照「己が運命を呪うがいい…貴様にはッ!死んだ事を後悔する時間すら与えんッ!!」クワッ 玄「ひいいっ!?」ビクビクッ 照「死ねぇぇええ!!!」 終わり! 藍染「…ところで、いつから照がタコス屋でコスプレしたままだと錯覚していた?」 藍染「…これが私の斬魄刀『鏡花水月』の力。『完全催眠』の効果だよ」 藍染「今回の結末は、取りあえずスレの進行に帳尻を合わせたに過ぎん」 藍染「真実の物語が知りたければ、ss速報へ移りたまえ」 藍染「…但し、私は機械が些か苦手でね。携帯からこれ以上の即興は勘弁して貰おう。また、それならば、携帯からスレも立てても良いものかどうか…」 藍染「…誰かお願いですから、うちに来てネット環境設定して下さい…」 以上!!!
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第八章【ラブイズマネー! 恋するお嬢様】アフター 透華「酷いですわ酷いですわ!」ポカポカポカ 京太郎「す、すみません」 透華「よりにもよって、私のお店で福路さんとデートだなんて!」 京太郎「いや、だって福路さんが予約していて」 透華「私も相談を受けた時には、まさかアナタが相手だとは」ズゥーン 京太郎「そうですよねー」 透華「しかも私ったら」 ~透華「まぁデートですの!! それでしたら相手と上手くいくように最高のセッティングをしますわ!!」~ 透華「なんて言ってしまいましたのよぉぉぉぉ!! もぉぉぉぉ!!」ポカポカポカ 京太郎「(可愛い)」 透華「うぅ、ひっく……眼を閉じなさい」 京太郎「え?」 , ⌒ヽ -… 、 / `´, - 、ヽ ,′ rv' i .i | { /. / l .i /イ ‘, .',./´ ヽ ',__ . -‐< \ >‐-、 / \ / \ / \ / ,.へ \ 〈 /ヽヽ∨///∧ ヽ ∧ /``〉 7‐'='='≠! ∧ i ! ' / / ' / | / i | ノ / / ' ' ,′ |i { | / / /ハ{ |i |i ヽ.ノ. // / //ヽ. \八{ 八 \ / / / /ァ=≧ミ ヽ \ (、ー-‐<ノ ヽ ヽヽ 〃 / , //ヽ弋r'シ^ヽ ) ァ=≧ミハ ハ. 〃 / i //{ ` 弋r'シノ ∧ ∧ ! {{ ' i 人_ . . , . ... / } } . j ∨人 ヽ 从 /_,ノハ l } // /ヽ \ 个 .. へ .イ__ノ ノ ノ ノノ. // / /\ ヽ /{` . ._ r<´ ` < イ∧ //__/_/___ヽ ∨ \ ` /./|ヽ._,ノ、 `ヽ ハ / } } ∧ ∧ ヽヽ`二フ \ }\ / } ノ ノ /ヽ∨,ノ\)ー―'^ ー-へ.. __ / ヽ 透華「息を止めて、瞳を閉じればいいんですのよ」ジトォー 京太郎「な、何する気ですか?」 透華「フフフ……」ジリジリ 京太郎「あ、ちょっ! と、透華さん! ダメです、それは流石に! あ、アァー!!」 透華「アナタのせいでダメージを受けましたのよ? 回復、させてもらいますわ」ガシッ 京太郎「透華さ――んっ」 透華「んっ……ふふ、ごちそうさまですわっ♪」 京太郎「……甘い味がしました」 透華「~~~っ! そういう報告はいりませんのっ!!」カァァ カンッ
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~インターハイ9日目~ 店員「いらっしゃいませー、6名様でよろしかったでしょうか?」 菫「5……いや、えっと」チラ 京太郎「やべぇ……マジやべぇ……」ブツブツ 菫「……」 菫「(大丈夫か、この子……?)」 菫「は、はい。6人?でお願いします」 店員「それではこちらのお座敷へどうぞー」 菫「はい」 店員「それではご注文がお決まりになりましたら、こちらのボタンを押してお呼び下さい」 菫「あ、ハイ……ありがとうございます」ペコ 店員「では、ごゆっくりどうぞ」 京太郎「……」 照「……」 淡「……」 亦野「……」 尭深「……」 菫「(平常心……平常心……)」 菫「……」 菫「……えー、では」 菫「皆、まずはありがとう。ここまでよく頑張ってくれた」 菫「おかげで私達は無事、決勝まで辿り着く事が出来た」 菫「とても厳しい戦いだったと思う」 菫「だが決勝では更に……」 照「菫……」クイ 菫「ん、なんだ?」 照「関係無い人も居るのに大会の話をするのは……」チラッ 京太郎「……」ポカーン 菫「……」 菫「あ、あぁ……そうだな。すまなかった」 菫「……」 菫「(あれ?)」 菫「(なんで私が謝ってるんだ?)」 菫「(その関係ない子を連れて来たのはお前じゃないのか?)」 照「お腹空いた……」グー 菫「(大体この子……何者なんだ?)」 京太郎「……」オロオロ 淡「ちょっと、落ち着きなよキョータロー」 照「面白いから止めなくていい」 菫「(淡や照とも面識があるみたいだし……)」 京太郎「……」ガタガタ 菫「!」 菫「(思い出した、インハイ初日の!)」 … …… 菫「すみません……うちの部員がご迷惑を」ペコペコ 京太郎「いや全然気にしてねっすよwww寧ろいい経験になりましたwwwwはェww」 淡「申し訳ありませんでした……」ボロボロ 照「許してあげて……」 菫「お前も謝れバカ!」ゴチン 照「いたい…」ビリビリ …… … 菫「(照と淡が攫ってきた子か!)」 照「お腹空いた……」グー 淡「テルー、見て見て」クイ 照「ん」 淡「おしぼりでアヒル!」バーン 照「おぉ……」 菫「……」 菫「(わからん……つまり、お詫びに誘った。という訳か?)」 尭深「……」 亦野「……」 亦野「(なんだこの状況……)」 亦野「(というか誰なんだ、この男の子……?)」 京太郎「……」 亦野「……」 亦野「(宮永先輩が連れてきて、とりあえず近くのファミレスに入ったけど……)」チラ 照「出来た」グシャ 淡「……」 淡「テルー、不器用過ぎだよ……」 亦野「(ダメだこの人達)」 亦野「(弘世部長は……)」チラ 菫「うーん……」←頭を抱え込んでる 亦野「(良かった……悩んでるの、私だけじゃなかった……)」ホッ 亦野「(……)」 亦野「(尭深……)」 尭深「……」 尭深「(……誠子、誠子)」 亦野「(あ、あぁ……なんだ?)」 尭深「……」 尭深「(こ、の、場、を)」 尭深「(盛、り、上、げ、て)」 亦野「……」 亦野「(無理)」 尭深「……」 尭深「(じゃあ……)」 尭深「(自己、紹介、に、持っていって)」 亦野「(まぁ、それならなんとか……)」 亦野「……」 亦野「えーと」 亦野「折角集まったんだし、まずは皆の自己紹介から……」 菫「(合コンか!?)」 菫「(いや、亦野が精一杯がんばってくれてるんだ……まずは乗っかろう)」 亦野「それでは……えーと」 尭深「(各自、名前と……)」 亦野「各自名前と……」 菫「(よし、いいぞ亦野!そのまま……)」グッ 尭深「(二つ名)」コク 亦野「……あと、二つ名を」 菫「(二つ名!?なんだそれは!?)」 尭深「……」 尭深「それでは私から……」スタッ 菫「(尭深!)」 菫「(ここでお前なのか!?)」 尭深「……」 尭深「白糸台虎姫のお茶汲み担当、渋谷尭深です。以後お見知りおきを……」 菫「(なんだソレ……)」 京太郎「……」パチパチ 亦野「……」パチパチ 照「……」パチパチ 淡「わー!」パチパチ 菫「(えっ)」 菫「(驚いてるの私だけか!?)」パチパチ 菫「(それにしても……)」 亦野「……えーと次は」 尭深「(次、誠子)」 亦野「わ、私が……自己紹介を」 尭深「……」パチパチ 照「……」パチパチ 淡「亦野先輩だー!」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「(なんでコイツ達ノリノリなんだ?)」 菫「(尭深は……さっきのは例外として……)」 菫「(亦野に尭深……二人とも自分から場を仕切りたがるようなタイプではない思っていたんだが……)」 菫「(うーん……)」 亦野「え、えーと……」 亦野「(私の二つ名ってなんだ!?)」 尭深「……」サッサッ 亦野「(釣り?フィッシャー?)」 尭深「×」サッ 尭深「(コメディ、担当)」パクパク 亦野「……」 亦野「コメディ担当!亦野誠子です!」シャキーン 菫「な……」 菫「(よりにもよって亦野がコメディ担当!?)」 菫「(いや、まずコメディ担当ってなんだ?)」 尭深「……」パチパチ 照「おぉ……」パチパチ 淡「おおー」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「(さっきから亦野は一体何を言ってるんだ……)」パチパチ 照「じゃあ、次は私が……」ムクリ 菫「(照か。ある意味こいつが一番危険だ……この状況の元凶だしな)」 淡「テルーだ!」パチパチ 照「……宮永」 照「……」シーン 照「照です!」カッ 亦野「……」パチパチ 尭深「……」パチパチ 淡「わーわー!」パチパチパチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「……」パチパチ 菫「(あれ、二つ名は)」 京太郎「宮永先輩、二つ名忘れてますよ」 照「あぁ……」 照「まぁいいや」ポリポリ 淡「ご飯前にポッキーはやめなよー」 菫「(ダメだ……コイツに突っ込んだら負け(?)だ……)」 淡「じゃあ次、私!」スタッ 菫「(淡か、淡は別に問題無いだろ)」 淡「えと、えと…」 淡「こ、コスモ級1年生!大星淡です!」 菫「(ああ……)」 菫「(悩んでも、いつも通りの淡だ……)」パチパチ 尭深「(かわいい……)」パチパチ 亦野「(コスモ級ってなんだ?)」パチパチ 淡「せんきゅー!せんきゅー!」 照「次、菫どうぞ……」パチパチ 菫「わ、私か」 菫「(流れに乗るか、それとも……)」 京太郎「……」パチパチ 菫「(この男の子を先に持っていくべきか……)」 菫「(私はどうするべきなんだ……)」 菫「うーん……」 亦野「(ああ、部長……あんなに悩んでらっしゃる……)」 菫「(ダメだ……私一人じゃ判断が出来ない……)」 菫「(取り敢えず、まともそうな二人に指示を仰ごう)」チラ 菫「(亦野)」 亦野「……」 菫「(はダメだ……)」 菫「(こいつは何故かさっきから意味不明なボケを連発している……)」 菫「(と、なるとやはり渋谷か……)」チラ 尭深「……」グッ 菫「!」 菫「(GOサインか!?)」 尭深「……」コク 菫「(行けということか!?)」 照「菫、早く」 菫「くっ……分かった」 菫「……」スタッ 菫「白糸台麻雀部の部長、兼シャープシューター!弘世菫です!」 照「ぷっ……」パチパチ 淡「プププ……」パチパチ 尭深「素晴らしいです、部長」パチパチ 亦野「……」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「お、おぉ……皆、ありがとう……」 菫「(照と淡は後でシめよう)」 菫「それじゃあ次は……」 淡「あ、ねーねー!」ピョンピョン 菫「(もうお前は黙ってろ淡!)」 淡「そういえば菫のシャープシューターってさ、どういう意味なの?」 菫「な……」 亦野「(うわ……)」 尭深「(がんばって下さい、部長)」 菫「……えーと」 菫「(私も世間からそう呼ばれてるだけで意味なんて知らないんだが) 」 菫「(よし、無難だ)」 菫「わた……」 照「普段割と使ってる物」 菫「……」 菫「(コイツ、また余計な事を……)」 38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 38 55.84 ID Y+J3RNGc0 [23/31回(PC)] 淡「えー、なんだろ?」 照「勉強の時よく使う……」 誠子「あの……」 誠子「それ、もしかしてシャープナーのことですか?」 照「!」 照「……」ダラダラ 京太郎「宮永先輩……」 淡「私、テルーの将来が心配だよ……」 菫「(こいつに心配されたら本当に終わりだな……私も気を付けよう)」 39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 39 24.58 ID 2WQrcw8S0 [2/2回(PC)] し 40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 39 26.87 ID izhLVhwj0 [1/1回(PC)] 支援 41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 41 08.24 ID Y+J3RNGc0 [24/31回(PC)] 菫「と、とにかく!」 菫「私たちの紹介も済んだ事だし、そろそろ彼の紹介を……」 京太郎「え、えーと……俺は」 照「……」 照「姉弟です」 菫「な……」 菫「(ここに来て姉弟!?)」 菫「(こいつ確か妹は居ないって……)」 菫「……」 京太郎「……」ポカーン 菫「(まさか妹じゃなくて弟なら居ます。みたいなそんなオチか!?)」ガーン 亦野「(部長……)」 42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 41 17.57 ID vJKEY3Zf0 [2/3回(PC)] 支援 43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 43 21.09 ID 1wOyOeap0 [1/1回(PC)] おい!あらたその悪口はやめろ! 44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 44 46.66 ID Y+J3RNGc0 [25/31回(PC)] 照「正確には淡の兄です」 菫「……」 菫「(こいつ……もうふざけてるだけなんじゃないのか?)」 菫「……」 菫「そうなのか?淡」 淡「え、えーと……」オロオロ 菫「(焦っている……やはり嘘か……)」 尭深「弘世部長、私……」 尭深「淡に兄が居る、と本人から聞いたような記憶が……」 亦野「(そっちに助け舟!?)」 45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 46 24.45 ID Y+J3RNGc0 [26/31回(PC)] 菫「そ、そうか……ありがとう」 菫「(くそ、渋谷の介入で一気に状況判断が難しくなった……)」 菫「(もしかして、こいつもグルか?)」 尭深「……」ズズー 菫「(お茶の湯気で眼鏡が曇って表情が伺えない……)」 菫「(もう本人に聞こう。最初からこうすれば良かった……)」 菫「あの、失礼ですがこちらの……大星淡のご兄弟の方でしょうか?」 京太郎「いや、俺は……」 淡「(面白そうだから乗っかって!)」 京太郎「(マジですか……)」 京太郎「は、はい。そうです」 京太郎「(確か大星だったよな……大星、大星……)」 京太郎「……」 京太郎「兄の大星須賀京太郎です」キリッ 尭深「……」 菫「……」 菫「(おおほしすがきょうたろう?)」 菫「(どういうことだ……大星が名字なら……下のすがきょうたろうが名前か?)」 菫「あの……すみませんが、どういった漢字を使うのか教えてもらっても」 照「書いた」スッ 菫「いや、お前には聞いてないんだが……」ペラ 菫「大星・S・京太郎……」 尭深「ぷっ……」 亦野「……」 菫「(兄妹と言われても一応分かるが……二人とも綺麗な金髪だしな)」 京太郎「……」 淡「……」 菫「(だがこのミドルネーム(?)は何なんだ……)」 菫「(淡にはついてないし……もしかして洗礼名か何かか?)」チラ 菫「照、ちょっと聞きた……」 照「……ぷくく」プルプル 菫「……」 菫「ふう……」 菫「おい、照」 照「何、菫……」 菫「ちょっと来い」 照「命を大事にしないやつなんてだいっきらいだ……」ズルズル 淡「ああ……テルーが……」 菫「お前もだ、淡」 淡「……」 淡「はーい……」スタスタ 菫「あと、尭深も来い」 尭深「……」スタスタ 京太郎「……」 誠子「……」 誠子「じゃ……そういうことで」スタスタスタ 京太郎「……」 京太郎「死のう」 カン
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『はいどーも!スーパーアナウンサー福与恒子でっす!すこやん元気してるー?』 いつも通りポストをチェックしたら入っていた小包。 送り主であるところのこーこちゃんが、テレビに写っていた。 【一人で観てね!】と書かれたあからさまに怪しいディスクを、ちょっとした好奇心で再生し始めたのだけれど。 ちょっと趣旨が理解できない。 『多分私が今何してるかわからないと思うからねー?』 『はいここでカメラズームアウトっ!』 こーこちゃんの顔しか写っていなかった画面に、思いもしなかった人物が思いもよらない事態で映っていた。 『ふぅぅっ……、ぐぅっ!』 『ちょ、京くんっ!いいって言った瞬間ってっ……。がっつき過ぎだよぉ……』 何が、起きてるのか、分からない。 なんで京太郎くんが? なんでこーこちゃんが? なんで? どうして? そんな思考のループを、肌と肌がぶつかる音が遮ってきた。 『そんなにっ、したら……ぅんっ…………駄目だよ何も考えられなくなっちゃうぅ』 『すっ、すこやんっ?あっ、見ての通り、京くんは私の恋人になってもらっちゃったぁっ』 『もう、出っ……!?』 『頂戴っ!すこやんじゃなくて私を選んでくれた証、私のナカにっ!』 『~っ!キてる!京くんの熱いのが一杯!私に決めてくれてるぅっ』 耳をふさいでしまったから音は聞こえなけど、様子を見るだけでわかる。 京太郎くんがこーこちゃんにあ、ああああああああ 「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」 ――― ―― ― ……映像はまだ終わらない。 胃の中の物を全部吐き出して、もう何も残っていないはずなのにそれでもまだ何か出てきそうになる。 画面の中では、2人共獣のような声を上げてまだ続けている。 もう何回目かわからない絶頂を京太郎くんが迎えたのを見た所で、私はおかしくなってしまったのかもしれない。 ふと、触れた自分の秘所は、ありえないことに濡れていた。 くちゅ。くちゃ。 「ふあっ……!?」 頭のなかで何か弾けたような感覚。 「何、これぇっ!?」 画面の中では相変わらず2人がお互いを貪っている。 ぐちゃ、じゅぶ。 健夜「――っ!」 健夜「これ、京太郎くんとシたときより……ふぅうんっ!」 健夜「あ、駄目っ。来ちゃうっ……。くうううううううっ」 そこから先は、よく覚えていない。
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華菜「うーむ……けっこーめんどくさそーだし。でも、こーでもしないと今のあいつには何一つ伝わらないというか……」(ペラペラ 未春「華菜ちゃん、なに読んでるのー……チョコレートの作り方?そういえば来週はバレンタインデーか。華菜ちゃんは須賀君にチョコあげるの?」 華菜「ななな、なんで私があんな奴にチョコくれてやらなきゃいけないの?こ、こここれは緋菜たちにお願いされたお菓子のレシピ探してるだけだし」 未春「あ、そーなんだ、大変だねーお姉ちゃんって」(ニヨニヨ 華菜「う、うむ。まあ、可愛い子ほど手がかかるって言うし……」 未春「へー。私はバレンタインどうしようかなー……恨み辛みを込めた胡椒風味のチョコでもあげちゃおっかな」 華菜「胡椒風味のチョコ、普通にあるし」 未春「え、ホント!?」 華菜「ホラ、ここ。他にも生姜とかいろいろ」 未春「うわー、ホントだー。うーん、それじゃ麻雀でボコボコにされた復讐にならないし……」 華菜「みはるん……華菜ちゃん、バレンタインにチョコあげないのが一番の復讐になると思う」 未春「さすがにそこまで心狭いのはどうかと思わない?」 華菜「…………正直、思う」 未春「でしょー?だから華菜ちゃんもさ、ちゃんと須賀君にあげるチョコ用意してあげなきゃダメだよー」 華菜「わかったし!…………って、だから私があのバカにチョコあげる義理なんてないから!」 未春「ハイハイ、義理なんかじゃないよねー」 華菜「ちょっ、真面目に人の話を聞いて――――」 貴子「ゴラァ!テメエらいつまでくっちゃべってやがんだ!あんまりふざけてっと、イカにチョコソースかけたの食わせて病院送りにするぞ、池田ァ!!」 華菜「ヒィッ!?なんで華菜ちゃんだけ……っていうか、なんでイカとチョコを合わせたし!?」 未春「あー、猫にイカもチョコも食べさせちゃいけないもんね……」 純代「バレンタイン……私たちが乗るべき波じゃ、ない」 星夏「ですね……悲しいながら」 美穂子「あらあら、ダメよそんな風に自分を除け者にしちゃ。バレンタインだって行事の一つなんだから、参加することに意義があるのよ?」 星夏「い、いたんですか、キャプテン」 純代「気付きませんでした」 美穂子「ウフフ、引退したけどみんなが心配で見に来ちゃいました♪」 貴子「オラァ、福路も手が空いてるならこいつら揉んでやれー!」 華菜「た、助けてほしいしっ、キャプテーン……!」 未春「なんで私までー……!」 美穂子「あらあら、大変……今助けにいくわよ、華菜ー…………でも、どうやって助けてあげればいいのかしら?」 華菜「ニャアァァァァァッ……!」 バレンタイン当日…… 華菜「ま、上がれー」 京太郎「お邪魔しまーす……」 城菜「ねーちゃんおかえり。おかーさん、ついさっきおでかけー…………あれー?にいちゃんだし……よいしょ」(ベター 緋菜「あそんであげるー!」(ベター 菜沙「ごほんよませてあげるー」(ベター 京太郎「なんかワラワラきたんだけどどーすりゃいいんだよ、池田ァ!」 華菜「呼び捨てやめろし!ほら、緋菜たちも一度そいつから離れろー。こんなのでもいちおーはお客さんだし、家に上がったら、まず手洗いうがいしなきゃいけないからな」 緋菜城「「「はーいだし」」」(チョコチョコ 緋菜「にいちゃん、せんめんじょまであんないしてあげるー」(トテチテ 菜沙「みちにまよわないよう、ちゃんと菜沙たちのうしろあるくし」(トテチテ 城菜「まいごにならないよう、てーにぎってあげるしー」(トテチテケンジャ 京太郎「助かるぜー、ありがとうなー」 城菜「どーいたましてだし」(フンス 京太郎「しが一個抜けてねーえ?」 城菜「きのせいだし」 ゾロゾロゾロ… 華菜「……あれ、私放置されてる?」 京太郎「んで……なんか放課後、急に呼び出されて家にお邪魔したわけだが……」 華菜「うむ、お前の疑問ももっともだろうし、説明してやるからよっっく聞いとけ」 緋菜「はいだし!」 菜沙「はいだしー」 城菜「はーいだし」 京太郎「…………」 華菜「お前もちゃんと返事しろ、須賀ァ!」 京太郎「いいからさっさと説明始めろ、煮干しぶつけんぞ池田ァ!」 華菜「ヒィッ!ちょ、ちょっとからかっただけなのに、怒鳴ることないだろ……」 京太郎「ハハハ」 華菜「なんでこいつ、私にはこう態度がデカイっていうか、生意気なのかな……。まあ、それは一旦置いておくとして、実はな今日うちの親が用事でいないんだ」 京太郎「ふんふむ」 華菜「そんでな、これから私は夕飯の買い物に行かなきゃいけない。で、緋菜たちには留守番しといてもらいたいんだけど、それはちょっと心配だから……」 京太郎「うん、帰るわ俺」 華菜「うわー!待てっ、ちょっと待つし!ちゃんと緋菜たちの世話してもらうための報酬は用意してあるから!」 京太郎「雀荘の一日無料券とか、風越OGとの練習試合の参加権とかか!」 華菜「フフン、聞いて驚け!華菜ちゃんお手製おやつのプリンだ!」 緋菜「なん……だと……」 菜沙「ねーちゃん、ふ、ふとっぱらだし……!」 城菜「プリン……」(キラキラ 京太郎「……やっぱ帰るわ」 華菜「なんでだよっ!?」 京太郎「自分で考えろバーカ!」 華菜「なんだと、このバカ!」 京太郎「バカって言う方がバカなんですー」 華菜「ぐあー、腹立つ!こうなったら最後の手段だ!やっちゃえ緋菜、菜沙っ、城菜!」 京太郎「!?」 緋菜城「「「にーちゃんおねがーい、いっしょにおるすばんしてほしいしー」」」(ウルウル 京太郎「……なるほど、凡夫だっ」 華菜「じゃあ、私は買い物行ってくるから、須賀ァ、緋菜たちの世話頼んだぞ!」 緋菜「いってらっしゃーい」 菜沙「おゆはん、カレーがいいし」 城菜「ハンバーグー」 華菜「とりあえずメニューはスーパーの特売見て決めるから楽しみにしてろー」 京太郎「ハァ……車に気をつけてなー」 華菜「当たり前のこと言うなよ……。あ、須賀!おやつのプリン、ちゃんとお前の分もあるからちゃんと食べろよっ、絶対だかんな!?」 京太郎「よくよく考えたら、俺の分が用意してある時点で確信犯じゃねーか、このヤロー!」 華菜「…………お前が悪いんだよ、バーーーカ!」(ダダダ 京太郎「なんで俺が悪いんだよ……」 緋菜「にーちゃん、プリン、はやくプリンたべるし!」 菜沙「おゆはんたべられなくなるとこまるから、菜沙がにーちゃんのぶんもたべたげよーか?」 城菜「城菜もてつだったげるし」 緋菜「あ、ズルイ!緋菜もてつだったげる!」 京太郎「どんだけプリン好きなんだ君たち……。えーっと、プリン……これかー、ってなんか黒いぞこのプリン!?」 城菜「にーちゃん、どしたのー?」(トテトテ 京太郎「いや、なんかおやつに用意してあるプリンの色が……って、なんだ、ただのチョコプリンか」 城菜「んー?」 京太郎「どした、城菜ちゃん」 城菜「………………ふんふむ、なるほどなるほどー、じっちゃんのなにかけてなぞはぜんぶすべてスリッとまるっとゴリッとおみとおしだし」 京太郎「なぞってなんなぞ?」 城菜「にーちゃんあきれるぐらいニブニブだしー。しょうがないから城菜とマージャンしょうぶして、城菜にかてたらヒントあげるし」 京太郎「いいけど……城菜ちゃん、麻雀できるのか」 城菜「緋菜も菜沙もできるし。ねーちゃんじきでんだし」(エヘン 京太郎「そーなのかー」(ナデナデ 城菜「城菜はこころひろいから、にーちゃんがまけてもおしえてあげなくもないし」(フンス 京太郎「自信あるんだな……この京太郎、容赦はせん!」 城菜「かかってくるしー」 華菜「ただいまー…………って、どーした須賀、城菜たちにプリンなんか食べさせて」 緋菜「にーちゃん、はやくするし」 菜沙「はやくつぎー」 城菜「つぎは城菜のばんだし。にーちゃん、あーん」 京太郎「…………いやな、三人に麻雀勝負挑まれてな?池田仕込みっていうから、これはもう油断できねーって本気で打ったら――――泣いた」 華菜「なにやってんだよ、お前……」 緋菜「にーちゃんとマージャンしてもぜんぜんたのしくないし」(プンプン 菜沙「いっかいも菜沙たちにホーラさせてくれなかったし」(プリプリ 城菜「城菜のあがりパイ、ぜんぶとめるとかひどいし」(プンスカ 京太郎「城菜ちゃんに関しては、俺ぁ絶対に謝らねー」 城菜「城菜のだいさんげんとスーアンコーたんきとこくしじゅーさんめん……」 華菜「」 京太郎「まあ、とりあえずだ……」 華菜「な、なんだよ?」 京太郎「…………チョコプリン、美味しかったぜー」 華菜「お、おぉ、そっか、そりゃ……作った甲斐があるってもんだー」 京太郎「…………」(ジー 華菜「…………な、なんだよっ」 京太郎「いやー、べつにー?」 華菜「だったらこっち見んな、バカ……!」 京太郎「へいへい。さて、池田も帰ってきたことだし、俺はそろそろお暇するし」 華菜「――――お、おい須賀ァ!」 京太郎「なんだよ」 華菜「ひ、緋菜たちの世話してもらったお礼だ、つ、ついでにご飯も食べてけ……」 京太郎「…………んじゃ、お言葉に甘えるとするかな」 華菜「そ、そーしてけー」 後日…… まこ「おーい京太郎、お客さんじゃー」 京太郎「はーいっ、それじゃすぐにお茶を用意……」 華菜「…………よ、よぉ」 京太郎「ほい、水道水」 華菜「いや、お茶出せよ!?」 京太郎「ハハハ、お客様にはちゃんとお茶出すぜ俺?」 華菜「遠回しに客扱いしないって言ってるよな、それ!?ひどいし!」 <ギャーギャー 優希「なにしに来たんだじぇ、風越の人」 和「また合同で合宿するらしいですし、その打ち合わせじゃないですか?」 咲「……ホントにそれだけかな?」 優希「ハハハ、案外京太郎の奴に会いに来てたりしてな!」 華菜「あー、そういや京太郎、今度の休み暇か?緋菜たちが今度はいつお前が遊びにくるのか、ってちょーうるさいんだけど」 京太郎「つい二、三日前にお邪魔したばっかじゃなかったっけ?」 華菜「い、いいだろ別にっ。私も歓迎してやらんこともないから遊びにくるし、な?」 京太郎「素直じゃねーなあ、華菜は」 華菜「ほっとけ!」 優希「」 和「嘘から出たまこと、という奴でしょうか…………って、咲さん?」 咲「…………」 優希「いつの間にか風越の人と京太郎がいい感じになってるのを見て、ショックのあまり石化しちゃってるじょ……」 まこ「早いとこ用事済ませたいんじゃがのー」 池田華菜編……カン!
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1 : ◆VB1fdkUTPA [saga]:2013/03/07(木) 01 52 52.64 ID 7H4LaEIS0 ヤンデレNo01.独占恋愛型『駄目だよ、京ちゃん。私以外を見ちゃ、だめ』 ヤンデレNo02.自虐型『私は所詮凡人、京太郎君の周りにはもっとええ子がおるやん』 ヤンデレNo03.奉仕型『僕は君の為にいる。だから、君はただそれを感受してればいいんだ』 ヤンデレNo04.ストーカー型『ずっと、見てるっすよ』 ヤンデレNo05.あがり症型『(女性が男性の手を握ってる絵)』バッ ヤンデレNo06.他者依存型『やだ、やだやだやだやだ!もう生意気言わないからっ!だから傍に、傍にいさせて!!』 ヤンデレNo07.愛情独占型『……ダルいけど、言うよ。―――なんで、他の子見てる?』 ヤンデレNo08.愛憎一体型『咲さんは渡したくないのに、なんで貴方なんかに私は、私は、私……』 ヤンデレNo09.魔性型『狭いとこってどうして落ち着くんでしょうね、須賀君?』 ヤンデレNo10.思い込み型『京太郎、死ぬまで一緒って約束したからな……うち、病弱やけど付き合ってな』 ヤンデレNo11.強襲型『犬!せっかくだから私の世話する栄誉をやるじぇ!』 ヤンデレNo12.教育型『ふふっ、君は本当に――――デキの悪い、生徒だよ』 ヤンデレNo13.百合デレ型『あは……部長と一緒に、可愛がってあげます』 ヤンデレNo14.束縛(監禁)型『ぼっちじゃ、ないよ………』 ヤンデレNo15.破滅型『みんな、みんな無くなっちゃえばいいんです』 ヤンデレNo16.愛縛型『おいで、京ちゃん。怖くないよ』 ヤンデレNo17.排除型『邪魔……退いてくれるかな?』 ヤンデレNo18.被虐型『や、ぁあ……も、っと……いじめてぇな……』 etc、etc、etc―――――― ※このスレの女の子は総じて病んでます。 ※男須賀が主人公。 ※死にます、殺されます。 ※ループしてます。 ※キャラ崩壊注意。 【ルール説明】 1、舞台は全国大会。 2、安価指定のキャラクターと接触。 3、安価内容で関わりあう。 4、病むか、でれるか。 5、病みメーターが一定の数値に達するほど女の子の行動がNPC化していきます。 6、期間は14日から~28日間 7、豊音は大天使、はっきり分かんだね 8、オダワラハコネ先生のセーラはぐうかわいい 9、泉ちゃんのお尻スパンキングしたい 10、かわいい(腹パン) 11、クロチャーはホームグラウンド特化型 12、クロチャーの手首はボロボロ
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その1 まとめに戻る その3 番外編【船Qがモニター見すぎて疲れてるから肩をもんであげる】 番外編【依存りゅーか】 番外編【りゅーかに胸部マッサージ】 番外編【竜華と新婚さんごっこ】 番外編【怜とお医者さんごっこ】 番外編【じゃあトキの前でセーラとプロレスだ!】 【帰りが遅くなった泉を送って、空に星が瞬く夜道を、なんでもないようなことを話ながら二人で歩いていたら泉が自分の恋心に気づく展開】 番外編【ロン(物理)体験会】 番外編【ロン(物理)※ただしゲス】 番外編if【姫様、京ちゃんと婚約】 番外編【雅枝さんと遊園地】 ~【雅枝さんと遊園地】After~ 番外編【長年連れ添った嫁の最後を看取る夫ごっこ怜と京太郎】 番外編【竜華とロッカー】 番外編if【姫様と婚約したことを千里山の皆に発表】 番外編if【姫様と京ちゃんで遠距離恋愛するかどっちかに移住するか相談】 番外編【泉と二人羽織】 【二人羽織りリトライ】 番外編【怜の体拭き】 【怜の体拭き】【布団に潜った所からエロ展開になるif】 番外編【船Qがモニター見すぎて疲れてるから肩をもんであげる】 船久保「んー…」ゴリゴリ 京太郎「肩凝りですか?船久保先輩」ソノオモチデ? 船久保「モニタとにらめっこですからね…そら肩も凝りますわ」ハッタオシマスヨ? 京太郎「なるほど…。でしたら肩揉みでもしますよ。一応マネージャーですから」 船久保「…た…たまには…そういう仕事をするのもいいんじゃないですかね…?」 ……… …… … 船久保「あー…そこちゃうで…。もうちょい下や」 京太郎「ここですか?」グッ 船久保「今度は下過ぎや」 京太郎「すいません…何しろ(船久保先輩の肩を揉むのは)初めてですからツボがわからなくて…」 船久保「せやったら段々回数こなせばええやん…んっ…そこぉ…」 京太郎「ここですか?」グッ 船久保「あぁ…そこ気持ちいいです…」 京太郎「……先輩?」 船久保「なんや須賀君?」 京太郎「俺もノっちゃいましたけど……」 竜華「……」カァァ 怜「……」/// セーラ「……」プシュー 泉「……」アワアワアワアワアワ 京太郎「…これ以上は大変なことになるかと」 船久保「せやね。せやけど肩揉みは続けてーな。須賀君上手いから気持ちええんや」 京太郎「はいはい。わかりましたよ」ギュッ 船久保「あ~ぁぁ…」ゴクラク 京太郎「喜んでもらえるなら何よりです。…あ、どうせなら他のみなさんもこの後やりましょうか?」 船久保「えっ…?」 京太郎「あれ?何かマズかったですか船久保先輩?」 船久保「……………別に」 京太郎「?」 船久保「………とりあえずまだ肩凝りとれへんから肩凝りとれるまで続けてーや須賀君」 京太郎「はいはいわかりましたよっと」グッ 船久保(………なんとなく…この辛い肩凝りに…消えるなと思う自分がいる。…なんでやろなぁ?)ハテ? 船久保(……ま。今はええわ…。このままで…十分幸せやし)ホッコリ fin! 番外編【依存りゅーか】 京太郎「んあー…っ。授業終わったぁ…飯だ飯!」ガタッ 竜華「すーがーくんっ」 京太郎「部長?どうかしました?」 竜華「おーひーる!一緒に食べようや!」ニパッ 「!?」ガタッ ユルスマジスガ… バクハツシロ… シミズダニセンパイハオレノヨメ… スガキョウタロウニシヲ… 京太郎「ぶ…部長!逃げましょう!」ダッ 竜華「嫌や」 京太郎「このままじゃ俺殺されかねませんから!」 竜華「須賀君が手をとってくれなきゃ動きたくなーい」 ユルサン… スガノセキネーカラ… オレノコトヲヨウシニシテクレ… 京太郎「あーもう!行きますよ部長!掴まっててくださいね!」ダッ 竜華「当然やろ!一生離さへんで須賀君?」ニコッ ……… …… … 京太郎「とまぁ屋上まで逃げてきましたけど」 竜華「丁度ええわ。お昼にしよーや」 京太郎「あ、俺弁当…教室…」 竜華「須賀君の分も作ってあるでー?」 京太郎「ホ…ホントっすか!?是非頂きます!」 竜華「いっただっきまーす」 京太郎「…ってあれ?その話に出てきた弁当は?」 竜華「あげてもいいけどー…」スッ 京太郎「なんすか?箸?」 竜華「あーん」アーン 京太郎「え?」 竜華「須賀君が食べさせてくれたらお弁当あげるー」 京太郎「え?え?」 竜華「…………………」 竜華「…………嫌?」ウルウル 京太郎「うっ…」 竜華「……ウチ…須賀君に嫌われてもうた…もうイヤや…」スタスタ 京太郎「し…します!しますから!危ないんで帰ってきてください!」 竜華「はーい」 京太郎「…は…はい…あーん…」 竜華「あーん」モグモグ 竜華「はい須賀君あーん」 京太郎「あ…あーん…」パクッ 竜華「どや?美味しい?」 京太郎「お…美味しいです」 京太郎(…けどメッチャ恥ずかしいんだけど!) 竜華「………ねぇ須賀君?」 京太郎「え?はいなんですか?」 竜華「ウチね…もう須賀君無しじゃ生きられへん」 京太郎「ぶっ!い…いきなり…な…何を言ってるんですか!?」 竜華「須賀君にならウチのこと全部あげる…なんだってする…せやから須賀君のことウチに頂戴?」 京太郎「ぶ…部長…?」 竜華「…もうな。須賀君が他の子と話してるの見たくないんや。…なんか苦しいから…。せやから」 京太郎「え…いや…何をいきなり…」 竜華「ウチは須賀君のものやから…須賀君もウチのものになって?ね?」 京太郎「部長!?い…一旦落ち着いてください!何を言ってるのかわかってます!?」 竜華「当たり前やろ」 竜華「ウチはもう須賀君無しじゃ生きられへん。せやから一生須賀君と一緒にいる。なんなら留年したって良いし、須賀君と一緒にいるためならなんだってするで?」 京太郎「………部長。ホント落ち着いてください…」 竜華「…嫌なん…?ウチじゃ嫌なん…?」 京太郎「いやそういうわけじゃ…」 竜華「ウチ…須賀君に嫌われたらもう生きられへん。須賀君が傍におらんことに耐えられへん。な?ウチと一緒に居てや。ずっと」ギュッ 京太郎「…部長…」 竜華「…一人は…寂しいんや…辛いんや…苦しいんや…でも…須賀君が一緒だから…一緒にいてくれるから…」ギュッ 京太郎(…な…なんか…放っておけないのはなんでだろうな…)ナデナデ 竜華「…えへへ。…嬉しい」ニコッ fin! 番外編【りゅーかに胸部マッサージ】 竜華「ううぅ…」 京太郎「どうしたんです部長?」 竜華「いやぁ…肩凝りが酷いんや…」ゴリゴリ 京太郎「へー…何か原因でも?」 竜華「あー…男の子にはわからんのや…重いんよ。女子は」 京太郎(…?) 京太郎「…そういうことなら俺にお任せあれ!」 竜華「なんかしてくれるんか?」 京太郎「今まで丁度マッサージの本を読んでたんです!試させてください!」 竜華「おー…マネージャーらしい仕事やなぁ…ほな頼むわ」 ……… …… … 京太郎「えっと…女性の肩凝り解消のページはっと…。これかな?」 竜華「つーらーいー…」 京太郎「あー…とりあえず肩揉みしますね」 竜華「あぁぁ…気持ちええわー…。あ、須賀君もうちょい左ー」 京太郎「はいー」 竜華「うきゅー…」 京太郎「さて…肩凝り解消のマッサージ試しますねー」 竜華「頼むわー」 京太郎「えっと…『胸の下あたりに凝りがあります。ほぐしましょう』…?」 京太郎(…というか俺後ろに回ってるから胸の下あたりとかどの辺かわからねーじゃねーか…) 京太郎(…この辺?)フニッ 竜華「ひゃんっ!?」 竜華「ど…どこ触っとんねん!」 京太郎「す…すいません!どの辺か迷ってしまって…。…この辺…?」モミモミ 竜華「あっ…ひゃう…ちょっ…ちょ…すがっ…くっ!」/// 京太郎(『胸の下あたりから脇にかけて揉んでいきます』…か)モミモミ 竜華「んにゃっ!?…あっひゃっ!くっ…くすぐった…須賀君!」 竜華「あはははは!ちょっ…苦し…あはははははは!止めっ…止めて…ひはは…」クネクネ 京太郎「あっ!あんまり動かないでください!手がずれちゃいますから!」ムニュムニュ 京太郎(…あれ?なんか凄い柔らかいんだけど。…なんだこれ?)モミモミ 竜華「ひゃあっ…ちょ…須賀君!?ど…どこを…その…も…も…ひゃうっ!」/// 京太郎「部長ー。やっぱり後ろからはやりずらいんで前回っていいですか?」モミモミ 竜華「も…もうやらんでええぇぇぇぇぇ!」/// fin! 番外編【竜華と新婚さんごっこ】 京太郎「ちわーっす」ガチャッ 竜華「やり直しー」バタン 京太郎「………………」 京太郎「えっ?」 京太郎「…お…遅れましたー」ガチャッ 竜華「わんもあー」バタン 京太郎「…………………」 京太郎「…不肖!須賀京太郎!千里山高校麻雀部部室に…いざ参る!」ガチャッ 竜華「アホかいな」バシッ 京太郎「どうしろって言うんですか!?」 ……… …… … 京太郎「し…新婚さんごっこ…?」 竜華「せや。まぁ色々と訳ありやねん」 京太郎「まぁ…そういうことなら…。……ただいまー」ガチャッ 竜華「おかえりー」 竜華「お風呂にする?ご飯にする?」 京太郎(…………!?)ゴクリ 竜華「……………………」 竜華「…………須賀君?」 京太郎「………あれ?…『そ・れ・と・も』は無いんですか?」 竜華「…?ご飯とお風呂以外に何かあるん?」 京太郎「………なんでも無いです…」 ……… …… … 竜華「須賀君ー?」 京太郎「なんです部長?」 竜華「…須賀君…「新婚さんごっこ」なんやから部長はないやろ部長は…」 京太郎「あー…そうですねー…。え…っと…りゅ…竜華さん…?」 竜華「…及第点やな」 竜華「では改めて…須賀君ー?」 京太郎「部長」 竜華「なんや須賀君!さっき言ったことも忘れたんか!」 京太郎「これは「新婚さんごっこ」ですよね?」 竜華「せやで!」 京太郎「………………」ニヤッ 京太郎「だったら…「須賀君」はおかしいですよね?」ニコッ 竜華「あ…ぅ…」 京太郎「はい。やり直しですよ?」 竜華「え…でもでもでも…。そんな…名前呼びなんて…は…恥ずいし…」 京太郎「俺は呼びましたよ?竜華さん?」 竜華「ぅ…。きょ…、き…ぅ…ろぅ…」ボソボソ 京太郎「聞こえませんよ?」 竜華「きょ…きょ…京太郎君!」/// 京太郎「何かな竜華さん?」ニコッ 竜華「はうっ…」/// 竜華「や…やっぱし終わり!終わりや!新婚さんごっこ終わりぃ!…この部室暑い!ちょっと外行ってくる!」ダッ 京太郎「いってらっしゃい。竜華さん」ニコッ 竜華「あ…あぅあぅ…」/// アワアワ fin! 番外編【怜とお医者さんごっこ】 怜「…なぁ須賀君?」 京太郎「なんでしょうか?」 怜「お医者さんごっこって知っとる?」 京太郎「ぶっ!?」 怜「いやな?今日廊下で男子が「お…おらは幼女とお医者さんごっこするのが夢なんだな!でふゅでふゅ」ってゆーとったんや。…で…「なんやこの人は将来小児科の医師にでもなりたいんやな。ええ人や」って思て」 京太郎「先輩!?違う!凄く違う!その人真反対ですよ!」 怜「フナQに話したらこっぴどく叱られてん。そんなにお医者さんごっこってアカンの?」 京太郎「あ…あああ…当たり前ですよ!」 怜「んー。ようわからんから須賀君。ちょっとやろうや。お医者さんごっこ」 京太郎「え?」 ……… …… … 怜「とりあえず最初はウチがお医者さんやるで」 京太郎「あー…そうですねー…はいー…」 怜(いつもは患者なのに…。…なんか新鮮や…!)キラキラ 怜「というわけでまずは形からや」ナース 京太郎(……すばらっ!)グッ 怜「はーい。患者さんどうぞー」 京太郎「ゴホッゴホッ。すびばぜん…鼻と喉が…ゴホッゴホッ…」 怜「それはアカンなぁ…。ほな体温計るでー」ミミデハカルタイプ ピッ 怜「あー…熱あるやん」 京太郎「ホントでずか…」ズビーッ! 怜「喉見るでー」 京太郎「う゛ぁい」 怜「あー…赤いでー喉」 怜「次はー。聴診やねー。胸出してーな」 京太郎「はい…」 怜「ふーん。ふんふんふん」 怜(…意外に筋肉あるなぁ…。というか…これが男子なんやね…女子と違ってガッチリしとる…) 怜「終わりやー」 怜(…?ほら…何も疚しいことないやん!フナQは何を言うてんねん!) 怜「じゃあ交代や」 京太郎「ほ…ホントにやるんですか…?」 怜「流石に自分だけやるんは変やろ。任せとき!患者役なら朝飯前や」 京太郎「え…えーと…じゃあ…ね…熱計りますねー…」ピッ 怜「ケホッ。ううう…寒気がぁぁ…寒気がぁぁ」カタカタ 京太郎「喉見ますから口開けてくださーい」 怜「………………」 京太郎「………先輩?」 怜(…………恥ずい…。須賀君の目の前であーんなんて…)/// 怜「あ…あーん…」 京太郎「あー。か…風邪ですかねー…」 京太郎「え…えっと…その…あの…」アワアワ 怜「なんや?次は聴診やろ?…ウチは服を…」ハッ 京太郎「わ…わかりましたか先輩…?」 怜(…この流れやと…その…ウチ…須賀君に…その…胸…見せることになるやん…)/// 怜(…ってことはフナQが怒っとったのはそういうこと…!?…え?…じゃあウチ…) 怜(…お医者さんごっこやろう…なんて…須賀君に…須賀…君…に…)/// 京太郎「え…えと…せ…先輩…?」 怜「…あわあわあわ」アセアセ 怜「えっとやね!その…し…知らんかったから!?その!…変な意味は無かったって言うか!」アセアセ 京太郎「わ…わかってますから!先輩!大丈夫です落ち着いてください!」 怜「…せ…せやから…き…嫌わんといて…須賀君…」ウルウル 京太郎「わかってますってば…」 怜「へ…変な子やて思われたくない…須賀君…お願いやから…」ウルウル 京太郎「…………」ギュッ 京太郎「大丈夫ですから。ちゃんとわかってます。大体何があったって先輩のことを嫌いにはなりませんよ」ギュッ 怜「…須賀君…おおきに…」ギュッ ……… …… … 怜「須賀君。プロレスごっこってなんや?」 京太郎「えっ?」 fin! 番外編【じゃあトキの前でセーラとプロレスだ!】 怜「須賀君プロレスごっこってなんや?」 京太郎「えっ?」 怜「プロレスってスポーツやろ?ごっこてなんやごっこて。そんなこと言うたら「野球ごっこ」「サッカーごっこ」「セパタクローごっこ」とかなってまうやん」 京太郎「なんでセパタクローをチョイスしたんですか!?」 ……… …… … 京太郎「とにかく…この前の二の舞ですからこの話題は終わりです」 怜「う…せやな…。こないだみたいのはゴメンや…」 セーラ「京太郎ー!プロレスしよーぜー!」バンッ 京太郎「」 怜「あ。ちょうどええわセーラ」 セーラ「なんや怜?」 ……… …… … 京太郎「え…えーと…セーラ先輩は…どうしていきなりプロレスを…?」 セーラ「昨日テレビでなんかの決勝見ててん。「これや!」と思ったんや」 京太郎「なぜ思ってしまったのか…」 セーラ「ほないくでー!筋○バスターや!」ダッ 京太郎「待ったぁぁ!それはマズいですから!」 セーラ「待った無しや!」ガッ 京太郎「うわぁぁぁぁ!!」 ……… …… … 怜「………あー…お茶美味しい」ズズズ 京太郎「」 セーラ「てやー」メキメキメキ 京太郎(おかしい……) 京太郎(…女子とプロレス→「はっはっはホールドしちゃうぞー」「きゃー須賀君に抱きしめられてるみたいー ポッ」……とか…) 京太郎(…「えーい!」「うわっ!なんとか抜け出さなきゃ!じたばた」「きゃっ!もー!どこ触ってるのよー!」) 京太郎(…とかそういうのが無い!…なんというか締めがしっかりし過ぎててそんな余裕無い!) 怜(うーん…。これのどこが恥ずかしいことに繋がるのか…全くわからへん…)ズズズ セーラ「うりゃーぁ!」グッ 京太郎「」 怜(…んー。合法的に抱き合えるとか…タッチ出来るとか…?) セーラ「どや?降参したらどうや京太郎」 京太郎「」 怜(………ん?) 怜(…えっと…なんか…須賀君…気絶してへんか?) セーラ「おーい京太郎ー?」グググ 京太郎「」 怜「セ…セーラ!ストップ!ストップや!」 セーラ「へ?」 怜「アカン!須賀君落ちとる!どないしよ!?」アワアワ セーラ「うわわわわ!?見てなかったけど…あ…青ざめとる…!どーすりゃええねん!」 怜「………じ…人工呼吸…とか…?」 セーラ「」ピタッ 怜「じょ…冗談やて…。ウチ保健の先生呼んでくる!」タタタッ ……… …… … セーラ「ぅぅぅ…きょ…京太郎…ゴメンなぁ…」グスッ セーラ「オレ…そんなつもりじゃ…ぐすっ…頼むから起きてーな…っ」 セーラ「………………」 怜『人工呼吸とか…?』 セーラ「…せ…せやな…。責任は…ちゃんと取らな…」スッ セーラ(は…恥ずかしがっとる場合ちゃうねん…!動け…動けオレ…!)/// セーラ「…………………」 京太郎「はっ!?」 セーラ「うわおう!?」ビクッ 京太郎「あ…あれ…?俺は…?…あれ?なんでセーラ先輩に膝枕されて…?」 セーラ「きょ…きょう…た…ろ…ぐすっ…うぇぇ…ひっく…うぇぇぇぇぇ…」ポロポロ 京太郎「えぇ!?セ…セーラ先輩!?どうしたんですか!?……っ!」 京太郎(そうだ…!俺セーラ先輩に落とされたんだっけ…) セーラ「オレのせいで…京太郎が…もう…起きないんじゃないかって…ううっ…ゴメン…ゴメン…」 京太郎「…とりあえず涙拭いてください。ハンカチ貸しますから」スッ セーラ「ゴメン…京太郎…ぐすっ…ほんまに…ぐすっ」 京太郎「……………………」 京太郎「…………あー…。セーラ先輩。俺なんで気絶してたんですかね?」 セーラ「う…それは…オレが…」 京太郎「さっきまで俺は園城寺先輩と話してたんですけど…あー…よく覚えてねーや」 セーラ「きょ…うた…ろー…?」グスッ 京太郎「よいしょっと」 セーラ「あっ…ま…まだ横になっとった方が…!」 京太郎「平気ですよ。それに…」ギュッ 京太郎「立ち上がらないと…こうは出来ませんから」 セーラ「…京太郎…」 京太郎「…俺…。セーラ先輩の傍にいますから。どんなことがあっても。だからセーラ先輩も笑っててください」 京太郎「…俺…笑顔のセーラ先輩が好きですから」ニコッ セーラ「きょ…京太郎…」/// 京太郎「だから泣かないでください。ね?」 セーラ「…………うん」/// 怜「セーラ!先生連れてきた…で…」 怜「……………………」 怜(……な…なんか抱き合っとる…) 怜「……なるほど。プロレスごっこはアカンね」バタン 京太郎「ちょっと園城寺先輩!?何勝手に自己解決してるんですか!?」 fin! 【帰りが遅くなった泉を送って、空に星が瞬く夜道を、なんでもないようなことを話ながら二人で歩いていたら泉が自分の恋心に気づく展開】 泉「すっかり遅くなってしまいました…」 京太郎「あれ?二条まだ残ってたのか?」 泉「ウチはちょっと牌譜の整理を…須賀君こそ遅いですね」 京太郎「今日は雑用が少し多くてな…うわっ…真っ暗だな」 泉「まさかこんな暗くなるとは思ってなかったです」 京太郎「んー…この中二条一人帰らせるのもアレだしな…。女子の部屋まで送ってくよ二条」 泉「お…おおきに。須賀君」 ……… …… … 京太郎「いやぁ…すげえな…空」 泉「そうですね…。大阪じゃこんなに沢山は見えないですね…」 京太郎「…綺麗だな。凄く」 泉「…………」ドキッ 泉(…………?) 泉「そういえばモブ2ちゃんからメールが来たんです。須賀君がどのぐらい強くなったか気になるみたいで」 京太郎「アイツもなぁ…なんで俺につっかかって来るんだか…」ハァ 泉「あはは…」 京太郎「そーいや二条。合宿来て二条が遊んでるのあまり見たことないんだけど…どうしてるんだ?」 泉「…合宿ですからね。まぁ自分に出来ることをやってますよ。…そりゃ遊びたいですけど」 京太郎「ふーん。…んじゃ今度どっか行くか?」 泉「…え?」 京太郎「あ…あれ?嫌…だったか…?」 泉「そ…そうじゃないですけど…」 泉(…服…。どんなん持ってきたっけ…?あ…でも合宿だから…って一番のお気に入りは置いてきちゃったような…) 泉(…ってあれ?ウチはなんでお洒落のことを考えてるんでしょ?) 京太郎「良かった。どっか二条は行きたい場所あるか?…あ、どうせなら落ち着ける場所の方がいいか?」 泉「前みたいにファミレスで駄弁っててもいいですけどね」 泉(…そう考えると…話も合うし…色々気を使ってくれるし…須賀君といると落ち着く…のかもしれませんね) 泉(…なんかいつもより心音が大きく聞こえますね…。…なんででしょ?) 泉「…ウチはどこでもいいですよ」 京太郎「そうか?…んー…あ。二条ここちょっと段差だから気を付けろよ?」 泉「えっ?」ガッ 泉「きゃっ!?」 京太郎「………っと。危ないから気を付けろって」ガシッ 泉「あ…ごめんなさい」バッ 京太郎「………にしても…ホントに星が綺麗だな」 泉「…そうですね…」 泉(…須賀君…なんだか無邪気な目ですね…。男子ってこういうの好きなんでしょうか?) 泉(…須賀君の横顔…。…………)ポー 京太郎「?」 京太郎「二条?なんか顔に付いてるか?」ズイッ 泉「え?い…いやいや…。なんでもないです!」 京太郎「?まぁいいか。さっ。二条行こうぜ」ニコッ 泉「………!」ドキッ 泉(………ああ…なんだ…) 泉(さっきから心音がこんなに大きいわけ…) 泉(ウチ…須賀君のこと…) 京太郎「おーい。二条ってば?聞いてるか?」 泉「え!?」 京太郎「おう…そんな驚くなって…。…場所だよ場所。どこか候補決めといてくれな。無きゃ無いで俺が決めるし」 泉「…せやったら…落ち着くとこ」 京太郎「やっぱ落ち着くとこか…んー。どっかあったかなー」 泉「あ…あと出来れば近場で…」 京太郎「近場?そーするとホントにファミレスとかになっちまうぞ?」 泉「別にそれでもいいですよ」 泉「だって………」 京太郎「?」 泉「……なんでもないです」ニコッ 泉(…須賀君と長く一緒にいられますしねっ!) 泉「あ…でもでもでも…や…やっぱりふ…二人きりは…恥ずかしい気が…」ゴニョゴニョ /// 京太郎「?」 fin! 番外編【ロン(物理)体験会】 菫「………おい照」 照「……何?」 菫「…なんだこれは?」 麻雀部の麻雀大会! ザワザワザワ…… 照「…皆様本日はお集まりいただきありがとうございますっ」ニコッ 照「白糸台高校麻雀部主催の麻雀大会!是非とも楽しんでください!」 照「……ということ。…この前インタビューされた雑誌の企画」 菫「……なのに白糸台主催なのか?」 照「先生方が乗り気らしい…」 菫「…はぁ…。仕方ないな。人が集まってしまったことだし今更どうこうは言えない」 淡「テルー」トテトテ 照「司会進行は頼んだ。私は毎回卓に入らなきゃいけないらしいから…」 淡「はーい」 淡「じゃあみんな空いてる卓に入ってねー」 ……… …… … 京太郎「よろしくお願いします!」 照「よろしくお願いします」 菫「よろしくお願いします…」 京太郎(…ま…まさか本当に当たるなんて…。チャンピオンに…) 照「…始めるか」 菫「…おい照。これは本気でやるのか?」コソコソ 照「当たり前。全身全霊で当たらないと失礼」 菫「いや…その…まぁいいや…」 京太郎「俺が起家かぁ…」 照「…………………」ゴゥッ! 菫(…゙照魔鏡゙…本気か…。…仕方ない) ……… …… … 京太郎「ツモッ!2000オールですっ!」 照「…………………」 京太郎(おおぉ!?俺…チャンピオン相手にあがった!行けるかも!?) 京太郎「連荘ですっ!」 照「ツモ…400・600」 京太郎(あれっ?) 照「ツモ1000・2000」 照「ロン。6400」 照「ツモ。3900オール」 ……… …… … 京太郎「と…止められねぇ…」 菫(………………………) 京太郎(…………なんかこいっ!) 京太郎(……お?…好配牌…?)カチャ 京太郎(…ま…また入った…!?こ…これならっ!) 京太郎「三順目…!リーチだっ!」ビシッ! 照「…………!」 「…ロン」 京太郎「……え」 京太郎(……チャンピオンじゃなくてこっち…!?) ドシュッ! ゴッ! 京太郎「……は…?」ガタンッ! 菫「…3200」 ……… …… … 菫「…ロン。3900」ドシュッ! 京太郎「ぐっ…がぁぁぁ!」バキバキバキ 菫「…君の飛びで終わりみたいだな。…ロン。12000」ドシュシュッ! 京太郎「うわぁぁぁ!」ドーン! 照「………あ…吹っ飛んだ先でお茶被った…」 淡「うわぁ…派手に吹っ飛んだねぇ。おーい。生きてるー?金髪仲間ー」ツンツン 菫「…すまない…。手を貸すから起き上がってくれ…。すまないが大星も手伝ってくれ」スッ 淡「はーい」スッ 京太郎「すっ…すみません…。イテテ…目が開けられな…」スッ 淡「んっ…」フニ 菫「…っ!」ムニッ 京太郎(あれ?なんか手の感触じゃない…?)サワサワ ムニムニ 菫「………っ~~!」 菫「……………!」ドシュッ! 京太郎「ぎゃああぁぁ!?なんでぇぇぇ!?」ゴキゴキゴキ fin! 番外編【ロン(物理)※ただしゲス】 京太郎「麻雀をしましょう」 竜華「なんや藪から棒に」 京太郎「いや…麻雀をしましょう」 怜「それはええけど…二人余るやん」 京太郎「問題ないです。4麻したあと3麻しましょう」 船久保「なんややる気ですね須賀君」 京太郎「ええ…とても」 セーラ「せやったらサイコロふるでー」 京太郎「ちなみに罰ゲームありですから」(ゲス顔) 竜華「…は?」 京太郎「ロンされたら放銃先の人に何かされる的な」(ゲス顔) 京太郎「まぁ具体的にはくすぐりかな」 怜「あー…まぁようは須賀君に振り込まなきゃええんやな」 セーラ「一種の特訓やな」 ……… …… … 京太郎「ロン。2000」 竜華「なっ…!?」 竜華(なんやこれ…!?直前でおかしな待ちに…) 京太郎「んー。いちいち中断するとあれですし…。最後まで貯めておきましょうか。部長は一回分」 竜華「…ウ…ウチが須賀君から直撃とったら相殺に…」 京太郎「してもいいんじゃないですか?」 竜華「よしっ! ……… …… … 京太郎「ロン」 京太郎「ローン」 京太郎「それです部長!」 ……… …… … 京太郎「さて。じゃあ始めますか」ワキワキ 竜華(なんで…連続放銃…こんなん今までせえへんかったのに…) 京太郎「じゃ。始めますねー」コショコショ 竜華「あはははははは!ちょっ…くすぐっ…あはははは!」 竜華「あはははは!ひっ…ひっ…ははっ…」 京太郎「部長脇腹弱いですね」コショコショ 竜華「わ…わかっ…とるんっ…やったら…止め…ひー…ひー」 京太郎「えい」ツー 竜華「~!」←背筋なぞるあれ 竜華「な…なんや須賀く…」 京太郎「はい続きです」コショコショ 竜華「あはっ…はぁ…も…もう…やめ…はぁっ…はぁ…」 京太郎「ふっ」 竜華「ひんっ!」 京太郎「あ、耳も弱いですか?」 竜華「はぁ…はぁ…も…もう止めてーな…須賀君…」 京太郎(…さっきからオモチが…揺れてるんだよなぁ…)(ゲス顔) 京太郎「うーむ…」コショコショ 竜華「はっ…はぁっ…」 京太郎「えい」ムニッ ムニッ 竜華「んぅっ!な…な…!?」 竜華「はぁっ…あっ…んんっ!…はぁっ…」 竜華(アカン…疲れて…抵抗出来へん…んっ!) 京太郎「………………」モミモミ 竜華「あんっ…はぁ…す…須賀く…ぅんっ…あぁ…」 竜華「だっ…だめぇ…んっ…あっあっ…あっ…」 竜華「すっ…須賀君!須賀君!あっ…」 竜華「あああぁぁぁ!」 京太郎「はっ!」ガバッ 京太郎「……夢かよぉぉぉ!」 京太郎「うわぁぁぁ!寝かせてくれぇぇぇ!」 fin! 番外編if【姫様、京ちゃんと婚約】 ※今後番外編で姫様になったら設定引き継ぎ。 あらすじ いつぞやのお話し。 なんやかんやで姫様達の裸を見ちゃった京太郎。 小蒔「…せ…責任…と…とってください…!」/// 京太郎「え…えっと…!そ…そんな簡単に言う台詞じゃありませんよ神代さ…」 小蒔「違いますっ!」 京太郎「っ!?」 小蒔「違います…違いますよ…そんな簡単に言ってるわけじゃありません…。…わ…私…そんなに…軽い女の子に見えますか…?」ウルッ 京太郎「い…いえ決して!…そういうわけじゃ…ないです…」 小蒔「わ…私は…ずっと言いたかったんです…」 小蒔「初めて会ってから…確かにまだ数日ですけど…ホントに楽しかったです…ホントに…」 小蒔「わ…わ…私は…!じ…神代小蒔は…須賀…京太郎君のことを…!」 京太郎「じ…神代さん!落ち着いて!ゆ…ゆっくり考えてから…!」 小蒔「お慕いしていますっ!ずっと!」 京太郎「っ…」 小蒔「……………………」 京太郎「……………………」 京太郎「………その…」 小蒔「…っ…」ダッ 京太郎「じ…神代さんっ!?」 小蒔(…聞きたくない…聞きたくないですよ…。私は…好きなんです…須賀さんが…)ダッ 京太郎「神代さんっ!」ダッ ……… …… … 霞「……………私達はどうしましょうか?」 春「……姫様を迎える準備…」 初美「なら一応藁人形作っておくのですよー」 巴「はっちゃん?それはシャレにならない……いやでもいっか」 ……… …… … 京太郎「神代さんっ!」 小蒔「い…嫌ですっ!言わないでくださいっ!」ポロポロ 小蒔「…辛いだけなら…聞きたくないですよ…ぐすっ」グスッ 京太郎「……………神代さん」ギュッ 小蒔「…………あっ…」 京太郎「…凄く…嬉しいです…でも…」 小蒔「…………………」 京太郎「大阪と鹿児島ですよ?…いいんですか…?」 小蒔「わ…私は…いつまでも…待てます…」 京太郎「………俺は待てませんよ…」 京太郎「俺だって…神代さんが…神代小蒔さんが…好きです…」ギュゥッ 小蒔「…!」 京太郎「……だ…だから…お…俺と…!」 京太郎「付き合ってくださいっ…!」 小蒔「…………嫌ですっ」 京太郎「………え?」 小蒔「嫌ですっ」プクーッ 京太郎「えっ!?…え…えと…言い方…!?…お…俺の彼女に…」 小蒔「いーやーでーすー」プクッ 小蒔「…そ…そうじゃなくて…」/// 小蒔「わ…私を…゙一生゙…幸せに…して…ください…」/// 京太郎「!」 京太郎「…はい…!…絶対に…!」ギュッ 小蒔「…嬉しいですっ…!…きょ…京太郎さんっ!」ギュッ fin! 番外編【雅枝さんと遊園地】 雅枝「…………………」ジーッ 京太郎「ツモ!3900オール!」 雅枝「…………………」ジーッ 京太郎「それローン!8000!」 雅枝「…………………」ジーッ 京太郎「ツ…ツモ…1300・2600…」 雅枝「…………………」ジーッ 京太郎「あ…あの…監督…?俺…何かしましたか…?」 雅枝「……………須賀」 京太郎「はい…」 雅枝「部活終わった後暇やな?」 京太郎「え?」 雅枝「ちょっと部室残りぃや」 京太郎「え」 雅枝「まぁええから」 京太郎「は…はぁ…」 ……… …… … 雅枝「よし。車乗りぃや」 京太郎「あの…一体どこに…?」 雅枝「ええからええから」 京太郎(お…俺…なんか危ない賭場とか連れてかれるんじゃ…) 雅枝「…………………」 京太郎(うわぁぁぁ…運転中だと尚更間が持たない…!) 京太郎「か…監督…どこに向かってるんですか…?」 雅枝「……とっても…楽しい所や」 京太郎(な…なんかヤバい…!?) ~遊園地~ 京太郎「…え?」 雅枝「なんや?こういうところは嫌いか?」 京太郎「いえ…そうじゃなくて…予想外すぎて何がなんだか…」 雅枝「…………さよか」 京太郎(…………あれ?) 雅枝「…でも折角来たんやし…入ろうや」 京太郎「は…はい…行きましょう」 ……… …… … 雅枝「…………これ…何が楽しいんや…?」 京太郎「いや…あの…コーヒーカップは回さないとイマイチっていうか…」 雅枝「なるほどな…これか」グルン 京太郎「まぁそんな感じです」 雅枝「ほー…」グルグルグル 京太郎「ちょっ…か…監督…!?」 雅枝「あーなるほどなぁ。回っとるわー」グルグルグル 京太郎「うわぁぁぁぁ!」 ……… …… … 雅枝「…………………」 京太郎「………………」 雅枝「………あー…気持ち悪い…」 京太郎「このノリは普通俺が酔うノリなんですけどね…大丈夫ですか監督」 雅枝「……………それ」 京太郎「え?」 雅枝「ちょっと今は監督いうの止めてーや…」 京太郎「え!?…えっと…愛宕先生…とか…」 雅枝「先生も余計や…。それに愛宕って言うんもなんとなく嫌やわ」 京太郎「えっと…じゃあ…雅枝…さん…?」 雅枝「それでええわ。よしっ次行くで…」フラッ 京太郎「おっとと…まだ休みますか?」ガシッ 雅枝「おおきに…でも…次や。…行くで」 京太郎(……………ん…?) 京太郎「ゴーカート…懐かしいなー」 雅枝「…須賀」 京太郎「はい?」 雅枝「レースや!敗けへんからな!」ビュン 京太郎「早っ!?」 京太郎「くそっ…!」 雅枝「勝負事に負けたくはないんや!」 京太郎「俺だって…!」 ……… …… … 京太郎「いやぁ白熱しましたねー」 雅枝「ギリギリで抜き返したのには燃えたわ」テクテク 京太郎「って…次はお化け屋敷ですか?」 雅枝「行くで」スタスタ 京太郎「ちなみにかん…雅枝さんはお化け屋敷大丈夫なんですか?」 雅枝「……………はぁ」 雅枝「須賀。ええか?お化け屋敷のお化けはそもそも作り物や」 雅枝「それに幽霊なんて存在するわけないやろ?人魂とかもちゃんと理論的に解明出来るものばかりで…」ペラペラ 京太郎「はぁ」 雅枝「そうして出てきた地中のリンと空気中の成分が化学反応を起こして人魂のようなものに…」ペラペラ 京太郎(……………やべぇ…教師モードになってる…) お化け「う゛ぁぁぁああ゛!」バッ 雅枝「!?」ビクッ ガシッ 京太郎「うわっ!?」 京太郎「いやー…いきなりで驚きましたね…。雅枝さん?」 雅枝「…はっ!」パッ 雅枝「……こほん。…ポルターガイストなんかも霊的な現象じゃなく…」 お化け「ぎゃああああああああ!」バッ 雅枝「っ!」ギュッ 京太郎「………………」 京太郎「…あのー…?」 雅枝「な…なんや!?須賀!」ウルウル 京太郎(……結局怖いのか…) 京太郎「あのー…かん…雅枝さん?怖いなら怖いで…」 雅枝「なっ…何言うとんのや!ナメてんのか!怖ないわ!」 京太郎「そうですか…?」 ガタッ 雅枝「ひっ!」ビクッ 京太郎「…あの…今…」 雅枝「怖ない言うとるやろ!校内ランク下げるで!?」 京太郎「理不尽だ!?」 お化け「きしゃあぁぁぁぁぁぁ!」 お化け「うわおうぁぁぁ!」 雅枝「…~~~っ!」ダッ 京太郎「あっ!?雅枝さんっ!?」 ……… …… … 雅枝「はぁ…はぁ…はぁ…」 京太郎「あの雅枝さん?」 雅枝「ちゃうで!眼鏡が吹っ飛んだんや!」 京太郎「いやかけて…」 雅枝「ええな?」ゴゴゴ 京太郎「はい…」プルプル お化けs「捕まえてやるぅぅぅぅ…!オオオォォ…!」 雅枝「きゃぁぁー!」ギュゥゥゥ! 京太郎「いてててて!?ま…雅枝さん!痛い!痛いですっ!」 雅枝「……………」プルプル 京太郎「あー…その…もう大丈夫ですよ…?」 雅枝「………………」 雅枝「………い…行くで!」カタカタ 京太郎(な…涙目で言われてもなぁ…) 京太郎「……最後は観覧車ですかー。定番ですね」 雅枝「あ…アカンかった…?」 京太郎「いえいえ。むしろ最後と言えばこれですよね」 雅枝「そう。…ほな乗ろうや…須賀」 ……… …… … 京太郎「うわー…高けぇ…。雅枝さんは高いところは平気ですか?」 雅枝「か…からかうな…。…くっ…覚えとき…須賀…」 京太郎「頂上までもうすぐですね」 雅枝「せやなぁ」 京太郎「………雅枝さん」 雅枝「…なんや?」 京太郎「ずっと…ずっと聞きたかったことがあるんです」 雅枝「言うてみぃや」 京太郎「…………………」 京太郎「…どうして今日は俺の顔色伺ってるんですか?」 雅枝「…バレた…?」 京太郎「…当たり前です。…何か理由があるんですか?」 雅枝「ふぅー…。…旦那はもうおらんねん。未亡人ってやつや」 京太郎「…へ?」 雅枝「…あの人がいなくなってから…結構経ったなぁ…。娘が二人おるんやけどな…」 雅枝「二人とも元気に育って…。…あ…洋榎は育ってないか…どことは言わんけど」 雅枝「…とにかく…。女手一つでここまで…よう元気に育ってくれたわ…オカン冥利につきるんやけどな」 京太郎「………………」 雅枝「…でも…最近思ったんや…。…家計のために仕事ばかりで。オカンらしいことしてやれたんかな…って」 雅枝「せやから…須賀には悪いけど…娘達を遊園地に誘えるかどうか…ちょっと予習したんや」 雅枝「…た…楽しかったか…?」 京太郎「……それは勿論ですけど…」 雅枝「…………はぁー。…少し肩の荷がおりたわ…」 京太郎「……大丈夫ですよ雅枝さん。心配することありませんって」 雅枝「…ホンマか?これで二人が「オカン…つまらへんわーセンスないわー」とか言うたら須賀のせいやで?」 京太郎「ありえませんって。雅枝さんの娘さんですからしっかりした子なんでしょうね」 雅枝「………勿論や」 京太郎「なら大丈夫ですよ」ナデナデ 雅枝「そっか…………」 雅枝「……ってなんで撫でとんのや!」 京太郎「あっ…つい…」 雅枝「………まぁ今回は許したるわ…」 京太郎「ありがたき幸せ」 京太郎「あ。もうすぐ一周ですね」 雅枝「せやな……。…須賀」 京太郎「はい?」 雅枝「……………おおきに」 京太郎「いえいえ。雅枝さんが良かったならそれで」ニコッ 雅枝「す…須賀は調子ええ…」 ガタン! 雅枝「わっ!?」グラッ 京太郎「雅枝さん!?」ギュッ 係員「すいませーん。ちょっと揺れちゃいましたねー…お疲れ様…でし…た…」 京太郎「あ」ギュッ 雅枝「え?」←抱かれてる 係員「………もう一周…します…?」 雅枝・京太郎「「結構ですから!」」 ……… …… … 後日。 京太郎「ツモっ!4000オールです!」 雅枝「須賀!ちょっと来ぃや!今の…」 京太郎「はいなんですか雅枝さん?」 竜華「…………………」 竜華「ん?」 怜「あれ?」 京太郎「え?」 雅枝「………阿呆…」/// fin! ~【雅枝さんと遊園地】After~ 雅枝「…………」チラッ 洋榎「いやー…そこはAやろー」 絹恵「お姉ちゃんここはBやで」 洋榎「いやー…正解はAやって」 絹恵「いやいやBが………」 洋榎「………Cかー…予想外やったわ」 雅枝「………………」チラッ 洋榎「あ、オカン」 雅枝「なっ…なんや…!?」ビクッ 洋榎「何を驚いとんねん…。…晩御飯は何やー」 雅枝「よ…予定はハンバーグや」 絹恵「……………」ハンバーグ 洋榎「……………」ハンバーグ 洋榎・絹恵「……………」ジュルリ 雅枝「…………………」カサッ 雅枝(はぁー…遊園地のチケット…買ったはええけど…うぅ…言うタイミングが…)チラッ 洋榎「よぅし絹。例にならってハンバーグの話しようや」 絹恵「お姉ちゃんはハンバーグになにかける?」 洋榎「言うてオカンのハンバーグは最初からチーズとソースついとるしな…そのままやな」 絹恵「………とまぁ例によって話はおしまいやな。…あ、テレビが遊園地特集に…」 雅枝「!」ガタンッ! 洋榎「ちょ!?オカンどないした!?」 雅枝「な…なんでもないー…」 ……… …… … 雅枝「出来たでー」コト 雅枝(計算は完璧や…!ハンバーグを置くときにコッソリとチケットも置く…!)スッ 絹恵「わーい!ハンバーグやぁー!」キラキラ 洋榎「待ってましたハンバーグぅ!」キラキラ 雅枝「……………ぐすっ」グスッ 洋榎「え…!?あれ!?オカンどないした!?」 絹恵「なんや!?救急箱いる!?」 雅枝「ちゃう!…ちゃうけど…!」ヒラッ 洋榎「ん?なんやこれ…遊園地のチケット…?」 絹恵「えっ!?遊園地!?」 雅枝「と…とりあえず…いただきます」 洋榎・絹恵「「………遊園地…。…………えへへ…遊園地…遊園地かぁ…」」エヘヘ 雅枝「…………………。えぇーい!折角作ったんやからハンバーグ食えやハンバーグ!」 fin! 番外編【長年連れ添った嫁の最後を看取る夫ごっこ怜と京太郎】 怜「…う…けほっ…けほっ…」 京太郎「怜…」 怜「きょ…京ちゃん…ウチ…ウチな…」 京太郎「もういい怜…。言わなくったって…全部わかってる…。だからもう…」 怜「ううん…これだけは…これだけは言わせてーな…けほっけほっ」 京太郎「怜…!」 怜「ウチ…京ちゃんに出会えて…幸せやったよ…」 京太郎「ああ…俺もだ…怜…!」 怜「ウチの…初めて作った手料理…美味しくなかったよね…?…完食してくれて…ありがとう…」 京太郎「怜の作った料理なら…!なんだって旨かったさ…!」 怜「二人でもう一度旅行に行こうって行ったのに…約束…守れなくてごめんな…」 京太郎「行ける…まだ行けるよ…」ポロポロ 怜「ふふっ…泣いたらアカンで…。…泣き虫京ちゃん…」 京太郎「っ…その呼び方は…止めろって…言っただろ…怜…」ポロポロ 怜「…ホンマに…ありがとう…ウチ…幸せでした…」 京太郎「怜っ!」ギュッ 京太郎「向こうでも…ここでも…生まれ変わっても…俺の嫁は…怜だけだっ…!」 怜「…おおきに…ウチの…ウチだけの…旦那様…」 京太郎「怜…!」ギュッ 怜「京ちゃん…!」ギュッ 怜「…嬉しい…京ちゃんの…いつもウチを守ってくれたこの腕の中で…。…これなら安心して…眠れるわ…」 京太郎「怜っ!?」 怜「…大好きやで…京ちゃん…」 京太郎「怜っ…。…ずっと…ずっと…一緒だ…。今までも…これからも…」ギュッ 「はいカットー!熱演でしたね!須賀君!園城寺先輩!」 怜「ほ…ほんまにこれを文化祭で流すんか…?」 「当たり前です!映像大賞狙ってます!…なのに…!」 「途中のと最後の!ギュッじゃないですよ!台本読みました!?」 京太郎「キ…キスなんて…するわけないじゃないですか!ねぇ!?園城寺先輩!」 怜「…せ…せやね…。で…でも映像大賞取るために…ひ…必要やったら…その…ウチは…す…須賀君なら…その…」ゴニョゴニョ 「せやったら撮ります?完全版!」 怜「……………………」←想像中 怜「……………………」 怜「…………………」ボンッ /// 怜「……む…無理や…」/// 「なら編集でなんとかしまーす」 怜「へ…編集でも…だ…だめええぇぇぇ!」 fin! 番外編【竜華とロッカー】 京太郎「おはようございます」ガチャ 竜華「ひっ!?」ビクッ! 京太郎「あれ?部長…早いですね?」 竜華「………しゃーない…見つかったからには…。須賀君…」 京太郎「は…はい…」 竜華「ウチな。……これからドッキリすんねん」 京太郎「…………は?」 竜華「このロッカーにやな?入って待機して…人が来たらこう…バーン!って」 京太郎「な…なるほど…」 竜華「ふふふ…浩子の慌てふためく顔が目に浮かぶで…!一回やってみたかったんや…!ドッキリ!」 京太郎「はぁ…。でも…それじゃあ俺はどうしましょうか?」 竜華「須賀君もやる?」 京太郎「んー…俺は…どうしようかな…」 竜華「まぁどっちにせ内緒やでー」 京太郎「わかってますよ」 ワカッタ ワカッタ ジャ マタアトデナ 竜華「わ…わわわ!?誰か来とる…!?」ワタワタ 京太郎「うわわわ!隠れないと!?」 ……… …… … 竜華「って…!なんで同じ所に隠れてんのや!」 京太郎「すいません…慌ててしまって…つい」 竜華「…はぁ。とりあえず最初の一人は諦めて一回出ようや」 京太郎「そうですねー」 雅枝「清水谷おるー?」ガチャ 京太郎(ダメだぁぁぁぁぁ!) 竜華「か…監督…!?出れへんやん!?」 雅枝「あれ?おらんのか。さっき職員室来たんやけどなぁ…待つか」 竜華(アウトやぁぁぁぁ!?) 京太郎「出たら俺…ヤバいことに…!?」 竜華「と…とりあえず監督がどっか行くまでの辛抱やで須賀君!」 京太郎「そうですね!」 ……… …… … 京太郎「あ…暑くなって来ましたね…」 竜華「か…監督…はようどっかいってーなぁ…」 京太郎「部長は大丈夫ですか?暑くないですか…?」 竜華「大丈夫…じゃないなぁ…」 京太郎「で…ですよね…」 竜華「ん…汗が足に…」モゾモゾ 京太郎「ぶ…部長…!あんまり動かないでください!」 竜華「あ…ごめん須賀君…」 京太郎(…太股はすごく柔らかかったですけどね!) 竜華「…………………」 京太郎(み…耳元で呼吸されると…なんか…その…!) 京太郎(ううう…ちょっとこの位置は…色々と良くない…)モゾモゾ 竜華「…んっ…」ピクッ 京太郎「あ…すいません」 竜華「ん…うん…大丈夫…」 竜華(ちょ…ちょっと…冷静になったら…ア…アカンやん!) 竜華(お…男の子とこんな狭い場所に二人きりなんて…その…) 京太郎「ふぅー。監督帰りませんね…」 竜華(か…かかか…か…顔近いし…!)/// 京太郎「部長?」 竜華「な…なんでもないです…」/// 京太郎(…なんで敬語…?) 竜華「…っ!足痺れた…」 京太郎「えっ!?」 竜華「ごめっ…立ってるの…辛…」フラッ 京太郎「うわ!?部長!?」ガシッ 竜華「ちょ…ちょっと…寄っ掛からせてーな…須賀君…」ウルウル 京太郎「俺は…い…いいですけど…」 竜華「んんっ…!」ピリピリ 竜華「す…すがく…あ…あんま太股…触らんといて…痺れてまう…」 京太郎「す…すみません!さっきのでちょっと右手がその位置に行ってしまって…!どかしますから!」モゾ 竜華「んんんっ!や…やめ…し…しびれ…っ…」 京太郎「すみません!すみません!」 竜華「…んっ…」ガタッ ガタッ 雅枝「!?」 雅枝「な…なんや…!?ロッカー…?」 京太郎(ヤバいヤバいヤバい…!) 竜華「ご…ごめん須賀君…!ウチが足痺れてなけりゃ今倒れへんかったのに!」フニュ 京太郎(…部長が倒れて来たから…その…あたってる…。……………) 竜華「と…とりあえず今は動かへんようにするから…。監督来てまうし…」 京太郎「そうですね。動かないようにしましょう」キリッ 雅枝「…ポ…ポルターガイスト…?」 雅枝「…ロ…ロッカーとか…そう言う金属製のものには…熱膨張とか…磁場とか…そういう要素がかかりやすいから…その…ポルターガイストも殆ど科学的に証明できて…」ブツブツ オドオド 京太郎(こ…怖がってるだけか…助かったぁ…) 竜華「ご…ごめ…須賀君…ちょっと起きれそうにない…から…」ギュッ 京太郎「ぶ…部長!?」 竜華「あんま動かへんように…固定させてや…」ギュッ フニュ 京太郎「…すばらっ!」 竜華「な…なんや須賀君…?」 雅枝「せ…せや!職員室で待とう!それや!書き置きでもしとけばええやろ!」 雅枝「…べ…別に怖ないけどな…!」スタスタスタ 京太郎「やった!監督帰った!じゃあ開けますね!」ガチャ 竜華「あ…!待っ…今開けたら…!」グラッ 京太郎(しまった!?部長は今足痺れてるから…!?) 京太郎「危ないっ!」ガシッ ……… …… … 京太郎「いつつ…部長…大丈夫ですか?怪我は…」 竜華「ウチは大丈夫…やけど…は…早く離れな…!」ムニュ 京太郎「名残惜しい…」 京太郎(そうですね!) 竜華「な…何言うとんのや!退くで!」/// 竜華「…んしょ…はうっ!」シビビ 京太郎「部長!?」 竜華「ごめ…須賀君…痺れてたてへん…もう少しこのまま…」フニュ 京太郎「………………すばら…」パアァァ 竜華「うわっ!?なんか昇天しとる!?須賀君ー!?須賀君!?」 fin! 番外編if【姫様と婚約したことを千里山の皆に発表】 京太郎「ただいま戻りましたー」 セーラ「おー。京太郎遅かったなー。なんかあったん?」 京太郎「え…ええ…まぁ…その…」 セーラ「?」 京太郎「と…とりあえず…あ…集まって貰えますか…?」 セーラ「ん。了解や」 ……… …… … 竜華「で?なんの用や須賀君?」 怜「ウチの睡眠時間を削ったこと…後悔するんやな…!ごごご…!」 京太郎「あー…すいません園城寺先輩…今そんな軽口返す余裕ないっす…」 怜「あ…そーなん…」 船久保「で。なんでウチらは集められたんです?」 京太郎「あー…えっと…入っていいですよ」 小蒔「し…失礼します…」 泉「?神代さん?どないしたんですか?」 京太郎「あー…えっと…先輩達にご報告がありまして…」 京太郎「あー…えーと…そのー…」 小蒔「京太郎さん…無理に言わなくても…色々落ち着いてからでいいんじゃ…」 京太郎「いや。言います。先輩達にはお世話になってるし…」 竜華「はっはーん…彼女が出来ましたー…ってドッキリやな?読めたで」 船久保「全く…簡単すぎや須賀君。こんなんすぐバレるって…」 京太郎「ち…違いますよ!」 京太郎「その…俺…!」 怜「あーあーあー。聞こえへんでー。泉ー。歌でも歌ってーやー」 怜(ホンマに彼女が出来ました!…なーんてそんな話聞きとうないって…) 泉(…恋人が出来た報告なんてされても…どんな対応すれば……) 京太郎「………俺!」 京太郎「神代小蒔さんと婚約しました!」 怜「せやからそんな報告…!………………ん?」 泉「…………………………あれ?」 竜華「……………………ドッキリの看板はどこや?」キョロキョロ セーラ「…ひ…浩子ぉ…」アワアワアワ 船久保「夢ですよ夢。うん夢」 京太郎「いや…だから…俺は…神代小蒔さんと…!」 竜華「ああああーー!聞こえへーん!」 小蒔「……………………」ダンッ! 怜「!?」 小蒔「い…いい加減にしてください!…京太郎さんは…京太郎さんは…普段お世話になっている先輩方だからこそ…一番に話すんだって…」 小蒔「皆様を信頼して…!…どれだけ勇気が必要だったと思いますか!どれだけ迷ったと思いますか!?」 小蒔「それなのにこんな…!京太郎の決意を無駄にするような…!」ジワッ 京太郎「じ…神代さん!?お…落ち着いてください!」 小蒔「だって…京太郎さんは…頑張って…決意を…」ジワッ 竜華(……アカン…) 怜(…神代さんの回りに後光が…) セーラ(なんちゅーか…自分らがきたない人間に思えてくるわ…) 船久保(人間性から勝てませんわ…) 泉(……優しい人…ですね…神代さん…) ……… …… … 小蒔「お…お恥ずかしいところを…申し訳ありません…。もう落ち着きましたので…」 セーラ「……………おめでとう京太郎」 京太郎「え?あ…はい」 セーラ「ちょっと驚いてパニックやわ…皆ー風呂行かへんー?」 竜華「…………うん…」 怜「……………………」 泉「………ついていきます…」 船久保「落ち着く…ためにも…いいですね…」 小蒔(…………………………) 小蒔(…ごめんなさい。…あなたたちが傷つく結果かもしれませんけど…。…私は誰よりも…京太郎さんのことが…好きなんです…!) ……… …… … 京太郎「行っちゃいましたね…」 小蒔「………そうですね…」 小蒔「…京太郎さんは行っちゃダメですよ。…今、…聞かれたくないでしょうから…」 京太郎「……………そうですね」 小蒔「……良かったです」ギュッ 京太郎「神代…さん…?」 小蒔「ここで「心配なので行ってきます」とか言うようだったら将来が不安でしたから…。…まぁそんな優しいところも京太郎さんらしさですけど…」 京太郎「……不安になんてさせませんよ」ギュッ 小蒔「………約束。ですからね?」 京太郎「はい。約束です。一生…幸せにしますから」ニコッ fin! 番外編if【姫様と京ちゃんで遠距離恋愛するかどっちかに移住するか相談】 京太郎「あのー…神代さん」 小蒔「……………………」 京太郎「…神代さん?」 小蒔「…はい。なんですか?」 京太郎(今の間は一体…?) 京太郎「えっと…俺達…今後どうします?」 小蒔「どう…って…?」 京太郎「遠距離…恋愛…するか、です」 小蒔「私は…基本的には鹿児島にいないと…」 京太郎「あー…じゃあ俺が…」 小蒔「ダメですよ。京太郎さん」 京太郎「え…」 小蒔「お気持ちは嬉しいですけど…こっちに来るのはダメです。ちゃんとご家族に心配をかけないようになったら…にしてください」 京太郎「……そうですね」 小蒔「…わ…私は…いくらでも…待てます…」 京太郎「……俺…は…。…会いに行っちゃうかもしれません」 小蒔「……………………」 小蒔(…そ…それは…勿論私だって会いたいです…けど…) 京太郎「…いや…。神代さんが我慢するんだ…俺が我慢出来なくてどうする!」 京太郎「あ…でも電話とメールぐらいは…」 小蒔「!はいっ!待ってます!」 小蒔「巴ちゃんに携帯電話借りなきゃ…」 京太郎「ストーーーップ!!」 小蒔「へ?」 京太郎「そうだった…神代さんは携帯持ってないんだった…」 小蒔「巴ちゃんに借りれますよ?」 京太郎「いやダメですよ。俺が電話かけると毎回巴さんに繋がるじゃないですか」 小蒔「……………あっ」 京太郎「んー…。携帯持てないんですか?」 小蒔「今まで必要がなかったので…」 京太郎「…じゃあ俺のメールアドレスと電話番号渡しておきますね…。もし携帯買ったら連絡ください」 小蒔「は…はいっ!」 京太郎「さ。じゃあこの話しはおしまいにしましょう。今は一緒にいるんですから…今を楽しみましょう」 小蒔「あっ!じゃあ私クレープ食べに行きたいですっ!」 京太郎「じゃあ行きましょうか神代さん」 小蒔「…………はい京太郎さん」 京太郎(……また…間が…) 小蒔(……………もう…) 小蒔(…は…早く…小蒔って呼んで欲しいです…)/// 京太郎「あれ?どうしました神代さん?」 小蒔「なんでもありませんー」プクーッ 京太郎「?」 fin! 番外編【泉と二人羽織】 京太郎「というわけで部活動対抗二人羽織大会があるらしい」 泉「……いや…なんですかこれ?」 京太郎「そう言われてもな…」 京太郎「とりあえずどうしようか?試しに二条が前でやってみるか?」 泉「まぁ物は試しですしね」 京太郎「んじゃちょっと失礼」 泉「試しに目の前のお水でも飲みましょう」 京太郎「えっと…これか?」 泉「そうですね。じゃあそのまま…」 京太郎(…んー…見えないのがこんなに不便だと思わなかった…) 京太郎「この辺か?」 泉「ひゃっ!?」ビクッ 京太郎「ど…どうした二条!?」バサッ 泉「そこやないですよ…あーあ…制服びしょびしょ…」 京太郎「わ…悪い…」 泉「とりあえず体操着に着替えてきます…。次は須賀君が前でいいですね」 ……… …… … 泉「…今日体操着持っててよかった…」 泉「げ。…ブラまでびしょ濡れ…。…しゃーないから取るしかないですね…」 泉(…まぁ後ろですしもう濡れることもないですし…。大丈夫ですよね) 泉「お待たせしました」 京太郎「そーいや二条の体操着姿なんて見たことなかったな。…なんか新鮮」 泉「はいはい。須賀君前で再開しますよ」 京太郎「んじゃあまた水でいいな」 泉「行きますよー」 泉(あれ…?ない?) 京太郎「すまん。ちょっと遠かったな。もうちょい前に」 泉「んくく…」ピトッ 泉(…ん…。…須賀君の背中…広い…しかも暖かい…) 京太郎「……ん?あれ?二条…?」 京太郎(この感触…?) 泉(…ぽかぽかして気持ちいい…ずっとこうしていられそうな…) 京太郎「二条ー?」 泉(…………安心する)キュッ 京太郎(…こ…この感触……や…やっぱりオモチ…!大きくないのがネックだけど…オモチはオモチ…!) 京太郎(…だがこのままじゃ二条も可哀想だな…。それにこうなるならやっぱり大きいオモチが…) 京太郎「二条!その…む…胸が…当たって…」 泉「はひゃっ!?す…すみません!」ワタワタ ゴトッ 京太郎「うわっ!?」 泉(…な…なんかコップ倒した感じ…!?) 京太郎「あちゃー。ズボンが濡れた…」 京太郎(しかも…なんか漏らしたみたいになってるよ…うわぁ…) 泉「す…すみません!すみません須賀君!」アセアセ 京太郎「いやまぁ別に…」 泉「ウ…ウチが拭きますから!」アワアワ 京太郎「に…二条!?何言って…!?」 泉「あわわわわ!?」/// 泉「違うんです!違うんです!」/// 京太郎「わかってるから!落ち着け二条!」 泉「うわぁぁぁぁ…閉じ籠りますぅぅ…」←羽織りにくるまる 京太郎(………なんか行動が可愛い) fin! 【二人羽織りリトライ】 二条「冬ですし…二人羽織りにリトライしましょう」 京太郎「半纏なんてどっから…」 泉「気にしたら負けです!行きますよ須賀君!」 京太郎「はいはい…。どこにあるんだ?」 泉「んー。まずは目の前のお餅でいいですよ」 京太郎「…え…?オモチ…!?」 京太郎「い…いいのかよ二条!?」 泉「元々食べる予定でしたし。がっちり掴んじゃてください」 京太郎「食べる予定!?自分で!?」 泉「え?別にええやろ?」 京太郎「良くないだろ!?というかどうやるんだよ!?」 泉「まぁまぁええからはようしてください。冷めるから」 京太郎「冷める!?熱が!?」 泉「そうですよ。せやからはようしてください」 京太郎「そ…そうか…本気なんだな二条…。…だったら俺も…男の見せどころだ…!行くぞ!」 京太郎「ここだっ!」モミモミ 泉「わひゃぁっ!?」 京太郎「うおりゃぁ!」サワサワ フニュフニュ 泉「~~~~~~~~!?」←声にならない 京太郎「まだまだぁ!」フニフニ 泉「きゃああああああああ!」ゴッ!ゴスッ! 京太郎「へぶっ!?」←背面頭突きから右アッパーのコンボ 京太郎「」 泉「うぅぅぅぅぅ…!」/// 泉「須賀君のアホ!スケベ!変態!え…えっち!」/// 京太郎「」 fin! 番外編【怜の体拭き】 京太郎(始まりは一通のメールだった…) from 園城寺先輩 本文 風邪引いてもうた 看病してくれへんかな…? 京太郎(なぜ俺が?部長じゃなくて?って思ったけど折角のご指名なので園城寺先輩の家へ) 京太郎(インターホンを押し…出てきたのは寝巻き姿の園城寺先輩だった) 怜「りゅーか…おおきに………ってあれ?」 京太郎「どうも」 怜「…熱のせいで竜華が須賀君に見える…」フラフラ 京太郎「間違ってないですよ先輩」 怜「………と…とりあえず上がってーな…」 京太郎(その後園城寺先輩は、なんでや?としきりに呟いたり、携帯を見ては頭に疑問符を浮かべていた) 怜「……竜華に送ったハズ…あれ?須賀君に送っとる…」 京太郎「先輩?俺は何をすれば良いですか?」 怜「ほな一日執事でも…ごほっごほっ」 怜「…あー…やっぱええわ…須賀君に風邪移したら悪いし…」 京太郎「大丈夫です!」 怜「そ…そう…?」 京太郎(ただ、園城寺先輩は俺が着く直前にお粥を食べたばかりで正直俺のやることは無かった) 怜「…………と…とりあえず…ウチは…病人らしく寝るわ…」 京太郎「わかりました」 怜「……寝てる間に変なことせん…ごほっごほっ!」 京太郎「あー…。早く寝てください。そんで早く風邪治してみんなで麻雀打ちましょう!」 怜「はーい…お休み…」 京太郎(園城寺先輩が寝息をたててゆっくりと眠っている間、俺はと言うと…特にすることもないので規則的に動く園城寺先輩の顔をゆっくり見てたり…あとたまに冷えピタを変えたり…) 京太郎(…………さて。問題はここからだ…) 京太郎(すーすーと寝息をたてていた園城寺先輩が少し苦しそうにしているのに気がついた) 京太郎(高熱でうなされているのだろうか?…とりあえず顔の汗を拭いてみる) 京太郎(…すると園城寺先輩は目を覚ました) 怜「……………ぅ」 京太郎「あ、起こしちゃいました?」 怜「……ちゃう…なんか寝苦しくて…うわ…汗びっちょりや…」 怜「うー…お風呂入りたい…」 京太郎「ダメですからね?」 怜「うー…でも気持ち悪い…」ムズムズ 京太郎「じゃあ体拭きますよ。流石にお風呂には入れませんから」 京太郎(俺は特に何も考えず、善意でそう言った。…それを聞いた園城寺先輩は真っ赤になってしまった。…なんでだ?) 怜「え…えと…えと…!?」カァァ 怜(ど…どないしよ!?アカンやろ!普通アカンやろ!?…………あ。でも…背中届かへんわ…) 怜「じゃ…じゃあ…お願い…します…」/// 怜「……は…恥ずかしいから…あまり見んといて…」/// 京太郎(さて。今現在俺の目の前には寝巻きを上を脱いだ園城寺先輩。…白い背中が凄く綺麗だ…) 京太郎「そ…それじゃ始めますよ…?」ソッ 怜「んっ」ピクッ 怜(…せ…背中やから…なんか…いきなり触られるとビクッでなるわ…) 京太郎「先輩…肌すべすべですね…」 怜「い…言わんでええて…」/// 京太郎「じゃあ拭いていきますね」ススス 怜「!?」ゾクゾクッ 京太郎「す…すいません!俺今何かしました!?」 怜「んーん…ただ背筋ゾクッてなっただけや…」 京太郎「き…気を付けます…」 ……… …… … 京太郎「大体背中は終わりましたよ」 怜「あ…ありがとうございました…」/// 京太郎「あとはどうします?」 怜「あとは自分で…」ブルブル 怜「さ…寒い…」バッ 京太郎「あっ!?先輩…寒いからって布団に入ったら…!」 怜「…………汗かいた…」 京太郎「あー…」 怜「わかった…!発想の転換…。須賀君ちょっと隣に横になってや」 京太郎「はい?」 怜「で…ウチは布団を被って…完成や。どや?」 京太郎「まぁこれなら寒くないですしいいんじゃないですか?」 京太郎(…添い寝してるみたい…とか…一つの布団で一緒に寝てるみたい…とは言わないでおこう…) 怜(…冷静になったら…なんか凄い状況やな…) 怜(す…須賀君が同じ布団の上におるし…か…体拭かれとるし…)/// 怜(…風邪引いとるけど…この時間がもっと続けば…)/// 怜ママ「ただいまー」 怜(…!?アカン!) 怜「ちょ…!須賀君隠れて!」 京太郎「えっ!?でもどこに!?」 怜「ここでええから!じっとしとって!」バサッ 怜ママ「怜ー?大丈夫ー?」ガチャ 怜「ん…んー…大丈夫…」 京太郎(………お…園城寺先輩!?マズイですって!なんで掛け布団の中に入れるんですか!) 怜ママ「あっ…せやせや。アイス冷蔵庫入れとくさかい、好きな時に食べーや」 怜「う…うん…」 京太郎(…というか園城寺先輩…上は何も着てないんじゃ…!?…て…てことは…) 怜ママ「………怜…アンタいつの間にそんな大きくなったんや…?」 怜「せ…成長期…とか…」 怜(流石に須賀君が中にいますとは言えへん…) 京太郎(…ま…マズイって!?ここにいたら…その…オモチ…が丸見え…じゃ…)カァァ 京太郎(いや願ってもないことだけど!すばらだけど!流石にマズイって!)モゾモゾ 怜「んっ!」ピクッ 怜ママ「…どないしたん?」 怜「…さ…寒くて…震えた…とか…」/// 怜「と…とりあえず移ったらアカンからリビングでゆっくりしとって!」 怜ママ「はーい」ガチャ 怜「…ふ…ふぅー…脅威は去った…」 京太郎「……………………」 怜「もうええで須賀君」バサー 怜「ってなんでそんな目を瞑って…」 怜「………ってウチはだ……!?」/// 京太郎「な…何も…見てません!見てませんから!」/// 怜「~~~!?」/// ……… …… … 怜「…………………」プクーッ 京太郎「…すみません…」 怜「……………まぁ…悪いのウチやし…」 京太郎「………掛け布団のなかで思ったんですけど」 怜「?」 京太郎「園城寺先輩…肌柔らかいですね。…ちょっとぷにぷにしていいですか。二の腕とか」 怜「え」 京太郎「冗談です」 怜「………そういや…前に「長年連れ添った妻が亡くなるのを看取る寸劇」やったなぁ」 京太郎「あー…そうですね」 怜「なんか今と似とらへん?」 京太郎「縁起でもない…」 怜「…看病してくれてありがとう…」 京太郎「…怜が辛い思いしてるんだ…そばにいるよ」 怜「…大好きやで」 京太郎「…俺もだ…怜」 怜「……………………」 京太郎「………………………」 怜・京太郎(…ノリでやってみたけど…恥ずかしい…!)/// 怜ママ「怜ー。そういや昨日の…」ガチャ 怜「あ」 京太郎「え?」 怜ママ「」 怜ママ(……男子。…見つめあってる…。…風邪…看病…) 怜ママ(……………………) 怜ママ「………………」ニコッ 怜ママ「お邪魔しました…ごゆっくり。…赤飯赤飯…」ソソソ 怜「ちゃ…ちゃう!何勘違いしとんねん!」/// fin! ちなみにその日の夕飯を京太郎はご馳走になりましたとさ。 【怜の体拭き】【布団に潜った所からエロ展開になるif】 怜「……ふぅー…脅威は去ったわ…須賀君?もう大丈夫やで」 京太郎「………………園城寺先輩」ギュッ 怜「えっ!?ちょっ…何!?」 京太郎「…俺…もう我慢出来ませんよ」 怜「え…な…何が…んむっ…ん…ちゅ…」 怜「…ぷはっ…い…いきなり…な…何を…!?」/// 京太郎「園城寺先輩……いや…怜…」 怜「す…すがく…?」 京太郎「…ちょっとでも俺のことが好きなら…このままじっとしててください」 怜「す…好きって…そ…そんな…」/// 京太郎「んっ…ちゅっ」 怜「…ん…む…ちゅ…はっ…ちゅ…んんっ…」/// 怜「ぷはっ…はぁ…はぁ…はぁ…。…ファ…ファーストキス…なんやで…?」/// 京太郎「俺だってそうですよ」 怜「…ぅ…」/// 京太郎「……怜。…大好きだ…」チュッ 怜「ん………。…ウ…ウチも…須賀君のことが…」/// 京太郎「怜……いいか…?」 怜「須賀く……ううん…京ちゃん……きて…」/// 京太郎「………怜…凄く綺麗だ…」 怜「あ…あんま…見んといて…は…恥ずかしい…から…」/// 京太郎「……いくぞ…?」 怜「いいよ…ウチの全部…京ちゃんに…あげる…からっ…」/// 京太郎「……!怜っ!」 和「そ…そういうエッチなのは…い…いけないと…思います!」/// 和「き…きんぐ…くりむぞん…です…!」 怜「はぁー…はぁー…はぁー…」 京太郎「と…怜…」ギュッ 怜「…ウチ…今………すっごく…幸せや…」ギュッ 京太郎「………俺も…」スッ ちゅっ fin!